鍵を処分したい!トラブルにならない捨て方を解説
この記事でわかること
- 鍵を処分する方法
- 鍵を安全に処分するために行うこと
- 鍵交換をしたあとの古い鍵の処分方法
- 不用意な鍵の処分はトラブルになる?
- 鍵がよく折れる場合は?
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
曲がってしまった鍵や折れてしまった鍵を処分したいが、普通にゴミ箱に入れて普通ゴミとして出してしまって良いのだろうか?――そんな疑問を抱いたことはないでしょうか。今回は、鍵の処分の仕方、という少し変わったテーマについて解説していきたいと思います。
なお、鍵の処分についてお急ぎでご相談されたい方は、鍵屋鍵猿までお気軽にお問い合わせください。
目次
鍵を処分する方法
鍵というものは、通常であればゴミ箱というものとは殆ど縁のないものです。施錠してあるところには必ず必要なものですし、錠前が変わったとしても、役目を終えた鍵をユーザー自らがゴミ箱へ捨てる、という光景はあまり思い浮かびません。
果たして、鍵は普通のゴミ同様、「廃棄」できるのでしょうか。ゴミに出してしまって、トラブルに巻き込まれたりしないのでしょうか。
不燃ゴミで捨てる
鍵は金属製の小さな物品ということで、不燃ゴミ、または資源ゴミとして自治体に回収して貰うことができます(※各自治体でルールが違いますので、お住いの地域では不燃ゴミをどう扱っているのか、必ずご確認下さい)。
鍵の素材はオリジナルキーであれば、白銅あるいは洋白です。どちらも銅をベースに亜鉛、ニッケルなどを混ぜた合金で、500円硬貨と同じ素材です。
合鍵は真鍮製であることが多く、白銅などよりは柔らかく加工しやすい反面、変形したり、曲がったり折れたりすることが多いようです。
賃貸の鍵は管理会社に返却する
賃貸マンションなどから退居する際は、必ず全ての鍵や合鍵を管理会社あるいは大家さんに返却します。鍵が折れて使えなくなったとしても、処分していいかどうかの相談は必要です。貰っていた鍵以外に、合鍵を作成した場合もすべて返却して下さい。
鍵を安全に処分するために行うこと
空き巣の侵入方法として「合鍵を使う」というケースは空き巣の侵入経路全体からするとほんの数%しかありませんが、それでもなくなっていません。
何も考えずに鍵を捨ててしまって思わぬトラブルに巻き込まれないよう、安全に処分するためには、下記3ポイントが重要になります。
個人情報がわかるものと一緒に処分しない
鍵を処分する際は、ご自宅宛てに届いた郵便物(DMハガキや封書など)や使わなくなった会員証など、個人情報がわかるものと一緒に捨てないようにしましょう。
万が一、捨てた鍵を手に入れた人物が、一緒にあなたの氏名や住所などの個人情報を手に入れてしまうと、自宅に侵入されてしまうリスクが高まって大変危険です。
鍵を捨てる際は無加工で捨てるのではなく、アルミホイル等に包んで見えなくする、などの対策を行うようにしましょう。
処分したい鍵は折る
折れたり曲がったりしている鍵は、おそらく鍵穴に入れても正常に動作しないでしょう。ですが、だからといってそのままゴミ箱に入れて不燃ゴミとして出してしまうというのも不用心が過ぎます。
折れていても、曲がっていても、鍵の形をなんとかトレースしようと思えばできますし、悪用しようと思えばできてしまうからです。
折れていない鍵はまずペンチなどで折って切断してしまいます。半分に折り、刻みキーであればギザギザの刻みの部分を更に折りましょう。そして各パーツを違う日に廃棄するようにします。
また、折れた鍵は鋭利な部分があるかもしれませんので、新聞紙などで巻き、マジックでわかりやすいように「鋭利なもの」などと明記してからゴミ収集場所へ持参して下さい。
鍵番号は消して捨てる
その名の通り、鍵(キー)に刻印されている番号の事で、鍵の刻みの形状や穴の大きさ、深さ、角度を示します。
鍵メーカーではこの番号を使って鍵を管理し、鍵番号をメーカーに伝えると鍵の形状を識別して、純正キーを作ってもらう事ができます。
殆どの鍵には鍵番号が刻印してあります。これは複製の際に必要になる番号ですが、持ち主だけが知っていればいい重要な情報でもあるので、メーカーはカバーで隠すよう促していたりします。
持ち手部分に刻印されていることが多いので、金属用のヤスリなどで削ってしまうか、文字の判別がつかないように傷をつけてしまいましょう。
賃貸の鍵は勝手に処分しない
一方で賃貸の鍵は部屋ともども、借りているものなので、壊れてしまっていても勝手に処分しないようにしましょう。まず管理人と大家さんに連絡し、どうすべきか指示を仰ぐようにして下さい。
鍵交換をしたあとの古い鍵は業者に回収依頼をする
もし重要な鍵の処分を考えているのであれば、鍵屋に問い合わせてみましょう。鍵交換などのついでに、必要なくなった鍵の処分をしてくれる鍵屋もありますし、鍵の処分のみでも有償で受け付けてくれるところがあるようです(※鍵猿では、処分だけのご依頼はお受けしておりません)。
不用意な鍵の処分はトラブルになる
合鍵で空き巣に入る、という窃盗犯の多くは玄関付近などに隠してあるスペアキーを見つけて犯行に及ぶことが多かったのですが、昨今ではわざわざ「合鍵を作って侵入する」或いは「以前住んでいた部屋または家の合鍵を使用」する犯人も多くなってきました。
拾った鍵を悪用される
2016年、ネットニュースだけでなく国内のメディアが騒然とした事件が起こりました。とある女子大学生の鍵番号を控えた男がインターネットの鍵屋でそのスペアキーを発注し、女性の部屋に侵入し逮捕された、というものでした。
窃盗などが目的ではなく「女子大生の私生活を見てみたかった」という動機に震撼した女性も多いのではないでしょうか。
当時は、インターネット上のモールなどに出店している鍵屋で合鍵が作れるということ自体があまり知られておらず、そういった情報が独り歩きしたところがだいぶありましたが、それでも「鍵番号」というものが他人に知られて良いものではない、という業界の常識が世間にはほぼ知られていないという事実が明るみに出た1件でした。
犯人は拾った鍵から情報を得たわけではなく、管理会社のスタッフを偽装して女性に近づき、鍵の情報を得たとのことでしたが、使用中の錠前の鍵を捨てたりすると、似たようなリスクを背負い込むことになる、と言えます。
資源ゴミとして廃棄することは不可能ではありませんが防犯のことを考慮すると全くもって推奨できません。
賃貸の鍵を処分したために自己負担での鍵交換となる
どのような理由であれ、単に断りなく資源ゴミとして廃棄してしまったのであれば、賃貸人の方から鍵交換の料金を請求される可能性があります。
大家や管理会社にしてみれば、どんなに完璧に廃棄されていようとその証拠となるものが何もない以上、廃棄された鍵が悪用される防犯上のリスクを背負っているため、鍵交換せざるを得ません。
鍵がよく折れる場合はディンプルキーに交換
今は廃番になっていますが、鍵穴の中で折れやすいことで有名だったのがTOSTEM などのドアによく採用されていた美和ロックのURというシリンダーとその鍵です。
シリンダーとしては特に非のない商品なのですが、我々の施工事例を見て頂いてもよくわかるように、折れてしまったので何とかして欲しい、というご依頼の多い鍵です。
URはギザギザの山鍵をリバーシブル対応にしたせいで、折れやすいポイントを作ってしまった鍵でした。
要するに、ギザギザの刻みが左右対象になったことで、極端に細い箇所ができ、逆にウィークポイントを作ることになってしまったわけです。
このような差し込む方の鍵自体の丈夫さ、という意味でも我々はディンプルキーを推奨しています。
ディンプルキーはまっすぐな本体にくぼみがあるフォルムのため、大変折れにくくなっていますし、誰もがスペアキーを作れるわけではない、というポイントが他のシリンダーにはない信頼と安心感を築いているからです。
鍵をディンプルキーに交換するときはぜひ鍵猿へ
ディンプル錠はハイセキュリティシリンダーと呼ばれる防犯性の高い錠前のなかでも、厳格に登録者情報などが管理されている鍵です。
どのメーカーも自社のトップテクノロジーを誇る錠前を出していますが、なかでもドルマカバ社、GOAL、美和ロック、アルファ、マルティロックなどのディンプルキーが代表的です。ドルマカバ社のカバエース以外は登録者のみがスペアキーを作成できるようになっています。
シリンダーの交換はDIYでも可能です。ただ、錠前に合うシリンダーを間違いなく選択したり、取り付けるドアの仕様などに合わせて調整したりするのは難しいところがあります。
自力で交換して、逆に開かなくなったり、閉まらなくなったりすることも多々ありますので、現行の鍵をディンプルキーに交換したい方は是非、鍵猿までご相談下さい。
我々のスタッフがお客様のご要望などをヒアリングしながら車載在庫より適切なものを選び、取り扱い方法などすべて詳しくご説明致します。
また、ディンプルキー以外の鍵への交換をご希望のお客様にも、適切なハイセキュリティシリンダーをお勧めできます。お見積りは無料ですので、気軽にご連絡下さい。
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