空き巣の下見はどこを見ている?空き巣被害に遭わないための防犯対策をご紹介!
この記事でわかること
- 空き巣が下見をする理由
- 下見で犯人が見ているポイント
- 犯人が留守の家を見抜く方法
- 自宅が狙われやすいかどうかの判断材料
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
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インターホンを鳴らしたまま立ち去る人、ドアノブを確かめるように回していく人—— 一見何気ない行動でも、それは空き巣の「下見」かもしれません。空き巣は思いつきで犯行に及ぶことはほとんどなく、事前に時間をかけて対象の家を観察し、侵入のしやすさやリスクの低さを見極めたうえで犯行に踏み切ります。住人が気づかないうちに、何が確認され、どう判断されているのでしょうか。
この記事では、犯人が下見の段階で実際に何を見て、何を確認しているのかを解説します。留守をどう見抜いているのか、どこから侵入しようと考えているのかも合わせて紹介しますので、自宅がどのように見られているかを知り、効果的な防犯対策につなげてください。
空き巣はなぜ下見をするのか

空き巣にとって、下見は犯行を成功させるための重要な準備行動です。無計画に押し入れば、住人と遭遇したり、近隣に目撃されたりするリスクが高くなります。経験を積んだ犯人ほど、こうしたリスクを避けるために時間をかけて下見を行い、確実に成功させられる家を選んでいるとされています。
侵入窃盗の手口の中でも、留守宅を狙う「空き巣」は全体の半数以上を占めており、住人が不在のタイミングを正確に見極めることが、犯人にとって重要な工程になっていることがうかがえます。
下見で犯人が見ているポイント

下見の際、犯人は家そのものだけでなく、周辺の環境も含めて広い範囲を観察しています。どのような点が確認されているのか、具体的に見ていきましょう。
周辺の状況

犯人は家そのものだけでなく、周辺環境も観察しています。人通りの多さ、近隣住民の目が届きやすいかどうか、犯行後に逃げやすい道があるかどうかなど、周囲の状況は下見における重要な判断材料です。人目につきにくく、逃走しやすい立地ほど、犯人にとって都合のよい条件となります。
物件周辺に公園がある家は、散歩を装って空き巣の下見をすることができます。さらに、物件周辺に住んでいる住人の家族構成や日中不在である時間帯などを把握できてしまうのです。
家そのもの

門扉や塀の高さ、庭の手入れ状況、防犯カメラの有無なども確認されています。塀が高く敷地内が見えにくい家は、一見安全に見えても、実は犯行中に外から発見されにくいという理由で狙われることがあります。逆に、手入れの行き届いていない庭やゴミの放置は、住人の意識の低さや在宅頻度の低さを示すサインとして見られている可能性があります。
人通りが少なく、かつ留守が確認できる家だと、空き巣に狙われるかもしれません。
下見から犯行までどれくらいの期間がかかるのか
空き巣などの住宅対象侵入窃盗犯は何度も下見を繰り返す傾向が強いと言われています。空き巣の犯行は突発的なものではなく、数日から数週間にわたって複数回狙ったエリアに足を運び、在宅パターンを確認してから犯行に及ぶことが殆どです。
このため、「最近不審な人を見かけたが、何日も経っているから大丈夫」と安易に判断するのは危険です。空き巣や強盗の下見に遭遇したかもしれない、という場合は最寄りの警察署に相談するなどしましょう。近年の集団強盗や窃盗は下見期間が比較的短いものが多く、もしかしたら危険が迫っているかもしれません。
犯人が好む下見の時間帯

警察庁の犯罪統計によると、空き巣に最もよく狙われる時間帯は12時から14時で、続いて14時から16時となっています。
ということは、下見もこの時間帯を中心に行っている可能性が高いと見てよいでしょう。空き巣は住人の留守を狙いますから、住人が必然的に在宅しているような時間帯(たとえば出勤準備中の早朝)に下見をしていてもあまり意味がありません。
住人や近隣住民の出入りが少なく、かつ周囲からの視線が集まりにくい時間帯となると、やはり平日の午前9時以降に活動していると考えられます。また、休日もどの時間帯に出かけるのか、帰宅する時間帯はいつなのかなどを調べられている可能性があるでしょう。
具体的な被害発生時間帯の傾向については別記事で詳しく解説していますが、下見の段階でも、住人が外出しがちな時間帯や、近隣の人目が少なくなる時間帯が狙われやすいという点は共通していると考えるのが自然です。
▼関連ページ犯人は「留守の家」をどう見抜いているのか

留守かどうかを正確に見極めることは、空き巣にとって犯行の成否を左右する重要なポイントです。そのため、犯人はさまざまな方法で在宅状況を確認しようとします。「留守確認」とも呼ばれる典型的な手法ですが、最近はインターホンに録画機能がつき、留守確認のやり方も変化しつつあると言われています。
インターホンを鳴らす

昔から定番のインターホンを鳴らして応答があるかどうかを確認する手口です。応答がなければ留守と判断されますが、一度だけでなく、時間帯を変えて何度も鳴らし、在宅パターンを把握しようとすることもあります。
モニター付きインターホンなどには録画機能があり、留守だったときは訪問者の姿を自動で録画するようになっているため、これを避けるためにインターホンを回避するようになった空き巣も多いと指摘されています。
ドアノブをガチャガチャと回す

玄関のドアノブを回し、施錠されているかどうかを確認する手口です。よく「ドアガチャ」とも呼ばれることがありますが、もし開いた部屋があれば、そこへ忍び込むという手口でもあります。
基本的にこれは何を目的としているのかというと、無施錠の家を効率よく探すことです。侵入窃盗の侵入手段は「無締り」が最も多いことからもわかるように、在宅時に施錠を徹底していない人はそれなりにいます。
「深夜にドアノブをガチャガチャと回された」という体験談は、SNSやインターネット上の相談サイトでも多く見られます。特に一人暮らしの方にとっては、強い不安を感じる前兆のひとつです。在宅中であっても施錠を徹底することが、この手口への対策になります。補助錠もつけておくのがベストですが、賃貸などで追加の錠前が取り付けられない場合は、工事が必要ない簡易的な内鍵などを検討するのも良いでしょう。
電話をかける

固定電話や携帯電話に電話をかけ、応答の有無や会話の内容から在宅パターンを把握しようとする手口です。同じ曜日・時間帯に繰り返しかかってくる場合は、生活リズムを観察されている可能性があります。
カーテンの閉まり具合を見る

日中にカーテンが閉まったままになっているかどうかも、留守を判断する材料として見られています。長期間閉まったままの状態が続くと、留守が長いと判断されやすくなります。
家の出入りを見張る

物陰に身を潜め、家人が出入りする時間帯や曜日を把握する方法もあります。特に、キャリーバッグやたくさんの荷物を抱えた状態だと、空き巣に長期間家を空けることがバレてしまうので、事前に荷物を旅行先に送る、家に誰もいなくても挨拶をするなどを意識しましょう。また、複数人で犯行に及ぶ際は見張り役も存在するため、自宅周辺を電話しながら徘徊している人がいれば警戒が必要です。
ガラスに石を投げる

窓ガラスに石を投げ、家人の反応があるかどうかで留守を確認する手段があります。下見役が窓ガラスに石を投げてマーキングを行い、後日実行犯が石を確認して侵入することもあるので、見慣れない小石があればそのままにせず、写真を撮影して取り除いておきましょう。
郵便物の溜まり具合を見る

ポストに郵便物やチラシが溜まっている状態も、留守を見抜く材料のひとつです。数日分溜まっている様子から、不在期間の長さを推測されることがあります。
マーキングを残す

一度の観察だけで判断せず、表札やポスト周辺に記号やシールを残し、複数回にわたって家族構成や在宅状況を記録しようとする手口です。マーキングの具体的な種類や見分け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼関連ページ犯人はどこから侵入しようと考えるのか

警察庁の統計によると、一戸建て住宅では窓からガラスを破って侵入されるケースが最多です。昨今の玄関鍵は防犯性能が高いものが多く、昔のように不正開錠工具で数分いじれば開くような鍵はほぼなくなってしまいました。このため、多くの侵入窃盗犯がガラス破りに移行したのだと言われています。
| 発生場所 | 侵入口 | 無締り | ガラス破り | 合い鍵 |
| 一戸建住宅 | 窓 | 2,375件 | 3,732件 | 0件 |
| 表出入口 | 1,681件 | 115件 | 230件 |
庭木や塀で死角になりやすい窓は、犯人にとって人目を気にせず作業できる侵入口になりやすいこともあります。狙う金品を奪うには、玄関から入るより最寄りの窓を狙う方が効率が良いのかもしれません。
一方、共同住宅では玄関の施錠忘れによる侵入が多い傾向にありますが、集合住宅で憂慮しなくてはならないのは「合鍵」による侵入窃盗が増加しているということです。
| 発生場所 | 侵入口 | 無締り | ガラス破り | 合い鍵 |
| 3階建以下 共同住宅 |
窓 | 565件 | 453件 | 2件 |
| 表出入口 | 668件 | 8件 | 302件 | |
| 4階建以上 共同住宅 |
窓 | 233件 | 123件 | 0件 |
| 表出入口 | 374件 | 1件 | 360件 |
どんなに防犯性能の高い鍵でも、複製を作られて犯罪者がそれを持っていたのでは意味がありません。集合住宅ではオートロックと各戸の玄関鍵が連動していることも多いため、不正に複製されてしまうと犯罪者がオートロックを自由に出入りできることになり、ひいては他の住人にも被害が及ぶかもしれません。
集合住宅の高層階では窓からの侵入があるものの、殆どが無締りの玄関と、合鍵です。室内にいるときも施錠を徹底するのは勿論のことですが、玄関がツーロックの場合は、必ず両方を施錠することが大事です。
空き巣が避ける・嫌がる家の特徴
下見の段階で「侵入に時間がかかりそう」「人目につきやすそう」と判断された家は、犯行の対象から外されやすくなります。施錠の徹底や補助錠の設置、人目を遮らない庭木の管理など、基本的な防犯対策を積み重ねることが、下見の段階で候補から外してもらうための近道です。空き巣が嫌がる家の特徴については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
▼関連ページ
空き巣の下見に関してよくある質問
下見に関して、読者の方からよく寄せられる疑問をまとめました。「もしかして下見されているかも」と感じたときの判断材料としてご活用ください。
A. はい、できるだけ早めに対処することをおすすめします。ドアノブを試す行為は、無施錠の家を探す下見行動のひとつとされています。一度だけであっても、同じ家に繰り返し行われるケースもあるため、「たまたまだろう」と放置するのは危険です。
まず在宅中は必ず施錠する習慣をつけましょう。あわせて、今の鍵に補助錠を追加したり、鍵のない電子錠・スマートロックに交換したりすることで、試し行為への抑止力を高めることができます。玄関前に防犯カメラを設置することも、こうした行為そのものを抑止する効果が期待できます。不審に感じたら、警察相談専用電話「#9110」への相談もためらわずに行いましょう。
A. 実害が出ていない段階でも、警察相談専用電話「#9110」に相談することができます。「通報するほどでもないかもしれない」と感じる場合でも、不審な人物や行動を記録した写真や状況のメモがあれば、相談の際に役立ちます。実際に被害が発生してからでは遅いケースもあるため、気になった時点で相談することをおすすめします。
A. 必ずしもすぐに犯行に及ぶとは限りません。数日以内に決行されるケースもあれば、数週間にわたって複数回下見を繰り返したうえで犯行に及ぶケースもあります。「あれから時間が経ったから大丈夫」と判断するのは危険で、不審な動きに気づいた時点から継続して警戒することが重要です。
A. 市販の補助錠の中には、工具不要で取り付けられる簡易タイプのものもありますが、ドアの形状や素材によっては取り付けられない場合もあります。また、防犯性能を確実に確保するためには、プロによる施工がおすすめです。鍵猿では、補助錠の取り付けから鍵交換まで対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。
下見されている可能性に気づいたら、鍵の見直しも検討しましょう

ドアノブをガチャガチャと回された、何度もインターホンを鳴らされた、見慣れないマーキングを見つけた——こうした下見の痕跡に気づいたときは、すでに自宅が狙う家の候補に入れられている可能性があります。
下見の段階で犯人が確認しているのは、在宅状況だけではありません。鍵の種類や施錠のしやすさも、犯行の対象に選ぶかどうかの判断材料になっています。古い鍵やピッキングに弱い鍵をそのまま使っていると、下見の時点で「侵入しやすい家」と見られてしまうおそれがあります。
少なくとも玄関だけでもツーロックにしておくのが安心です。鍵猿は出張費・見積り費はかかりません。まずは気軽にご相談ください。
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