鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックトラブル門扉の鍵を修理する!DIYでできる?交換と修理どちらが良い?

更新日:2023/12/01

門扉の鍵を修理する!DIYでできる?交換と修理どちらが良い?

門扉の鍵を修理する!DIYでできる?交換と修理どちらが良い?

この記事でわかること

  • 門扉の種類
  • 門扉の鍵の種類
  • 門扉鍵の修理が必要なとき
  • DIYでできる修理
  • DIY修理のデメリット
  • 交換したほうがよい場合とは

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

自宅の門の扉は、敷地への入口なのに意外と古いままではありませんか? 家を購入してから一度も変えたことがない、というお客様はたびたびいらっしゃいます。しかし、古いまま放置していると、急に鍵が開かなくなるなど、突然のトラブルに見舞われることもあります。

そこで今回は門扉の鍵はDIYで修理できるのか、交換と修理のどちらが良いのか説明していきます。

門扉そのものがどこのメーカーのものか、またどんな鍵がついているのかよくわからない、という方もご安心ください。プロの鍵屋は古い、廃番になった門扉の錠前の修理や交換もご相談いただけます。今回ご紹介するDIYでできる修理を試しても改善が見られない場合は、鍵屋にご相談ください。

家・マンションの鍵トラブルならお電話下さい。電話番号:0120-669-110番。

門扉とは?

門扉のある家
戸建てでは駐車スペースと隣接して設けられることも多い

門扉とは文字通り門の扉で、家屋敷の顔と表現されることもあります。
また、使われる材質としては耐久性に優れているものが選定され、アルミやアルミ鋳物などが選定されることが多いです。家のデザインに合わせた木製だったり、美観を意識した鉄製だったりすることもあります。

鉄製のものにすると存在感が出たり、アンティーク調など洋風の装飾ができますし、木製のものにすると自然で落ち着いた和風の雰囲気になるなど、選ぶ材質によって家の顔は異なってきます。

門扉の種類

門扉はドアなどと同じように開け方で大別することができます。
今回は開け方別で5種類の門扉を紹介します。

両開き

両開き門

両開きは左右対称の大きさの扉を備えたタイプです。真ん中から開きますので、外開きであれば特に扉が開くためのスペースを確保する必要があります。

親子両開き

親子開き門

親子両開きは、両開きの派生型で両開きのように真ん中で開くのではなく、真ん中よりも少しずれた位置で開きます。要するに扉の片方が大きく(親)、片方が小さく(子)なっています。子の方は固定して、扉として使わないようにするのが通常です。

片開き

片開き門

片開きは、玄関前だけでなく勝手口や通路門などとして利用されることも多く、ドアのようになっている門扉です。狭い場所に設置するのに適していて、車庫用である跳ね上げ式のカーゲートの隣に人用として設置されることもあります。

引き戸

引き戸(アコーディオン)

これまで紹介した門扉は、引いたり、押したりして開くものでした。
そのため、設置するためには扉が開くためのスペースを必要とします。

しかし、引き戸は、横方向へスライドするようなものになっていますので、引き代さえしっかりと確保されていればより狭い場所にも設置することができます。木造といった和風のテイストが最も似合うタイプで、古い家屋に多く見られます。
また、学校の校門など広い場所に設置する際は通常の引き戸とは違う、アコーディオンタイプが使用されます。

跳ね上げ(カーゲート)

跳ね上げ(カーゲート)

跳ね上げタイプは、ここまで紹介したものとは違い、上下に開閉するタイプのものを指しています。
別称で「カーゲート」と呼ばれているように、どちらかというと車庫用で、車内からリモコンで操作してゲートを開けることができます。無論、手動で開け閉めできるものもあります。 

門扉の鍵の種類

ここからは門扉の鍵の種類を紹介します。門扉の鍵も、昔の日本では鍵のない打掛錠が殆どでしたが、その打掛錠に鍵がつき、今では殆どの扉にシリンダー錠がついているのではないでしょうか。

打掛錠

三共アルミ打掛錠
三協アルミ「エクステリア総合カタログ」より

打掛錠は、かんぬき錠などと似たタイプのもので、レバーハンドルなどで家屋側のバーを回転させて、金具に引っ掛けるものです。

以前は施錠するものというよりは、単に扉が風などで門扉が勝手に開かなくするようにするものでしたが、現在では打掛錠のハンドル部分などにシリンダー錠がつき、鍵で施錠するとハンドルも家屋側のバーも動かなくなります。

シリンダー錠

インテグラル錠レバーハンドル

今やほとんどの門扉についているのが玄関などと同じシリンダー錠です。門扉のシリンダーも時代とともに進化し、最近ではディンプルロータリーディスクシリンダーなどが採用されています。門扉の場合多くのシリンダー錠はハンドル部分とセットです。

インテグラル錠

内蔵型と呼ばれるレバーハンドルタイプ
三協アルミ「エクステリア総合カタログ」から
インテグラル錠
インテグラル錠は勝手口などでよく見かけるノブつきの鍵

インテグラル錠は、基本的に錠ケース内容はシリンダー錠とよく似ているものの、取っ手とシリンダーが一体になっているもので、通常は室内扉などに用います。

交換が大変楽ですが、そのぶん、もぎ取りに弱いなど、防犯性能に劣るところもあります。また、製造年月の古いものであれば、防犯性の低い古いタイプのディスクシリンダーやピンシリンダー錠がついている可能性が高い錠前です。

電子錠・電気錠・メカニカルキー

キーレックス500
天候にも強いメカニカルキー

これらは暗証番号やカードキーなどを使用して解錠する鍵穴のない鍵です。オートロック機能などを備えているため、キーレスで鍵の施錠や開錠をすることができます。

電子錠は主に電池を使って動くもの、電気錠は電気の力を使って動くものだと考えれば良いでしょう。

電子錠は電池を使って動かすことになりますので、電池の残量さえ気にかけていれば、配線などを気にする必要はありませんが、電気錠は配線工事が必要になります。

キーレックスのような機械仕掛けの錠前は、電源が必要ないメカニカルキーなので室外に取付けていても悪天候に強い暗証番号専用のキーレスキーです。室内外どちらにも取り付けることが可能です。

門扉の鍵修理が必要なとき

門扉の鍵の修理が必要なときとは、どういったときでしょうか。

門扉の鍵も、玄関鍵の室外側と同じような課題を抱えています。要するに、汚れや湿気、凍結、塩害といった環境による影響で劣化していく、という課題です。

鍵が入らない・回らない・抜けない

これらの問題の原因は色々と考えうるのですが、まず打掛錠の場合は錆や経年劣化によるパーツのずれなどが原因のひとつです。シリンダー錠になると(打掛錠についているもの含め)殆どの場合は鍵穴の詰まりが大きな原因であると考えられます。

砂塵、汚れ、水滴、場所によっては氷など、鍵穴には経年劣化とともに室外の環境が大きな影響を及ぼします。特に細かいゴミや砂塵が鍵穴に詰まると、ある日突然、鍵が回らない、といった問題が発生します。

これは、ハイセキュリティシリンダーと呼ばれる錠のなかで、ディンプルキーなどの弱点と言ってもよいポイントです。精密で緻密なつくりであるが故に、ゴミや埃の蓄積に弱く、定期的な掃除が必要という一面があります。

鍵は回るが施錠されない

鍵が空回りしているときは、単なる鍵穴の詰まりだけでなく、更に深刻な問題が起こっている可能性があります。鍵の空回りは、シリンダーの回転運動が閂に伝わっていない、ということを意味しているからです。

シリンダーから動力を伝えるカムという部分に異常が起こっているか、閂のある錠ケースが経年劣化などで機械的な問題を起こしている、あるいは閂が収まるストライクという受座部分がずれてきている、といった原因が考えられます。

ハンドルが取れた、ノブが外れた

打掛錠やインテグラル錠のようなハンドルあるいはノブつきの鍵は、ハンドルやそこに繋がっている閂などが金属疲労で壊れてしまうことがあります。

電子錠・電気錠が反応しない

電子錠の場合は、内部の電池やバッテリーが切れている可能性があります。
電気錠の故障の場合は、原因は配線かもしれませんし、純粋に電気錠システムが故障したのかもしれません。

こればかりは専門家でないとわからないので、メーカーの担当者などを呼んで診て貰うようにしましょう。

電子錠や電気錠は、丈夫だと考えられているかもしれませんが、実のところシリンダータイプの鍵と同じく精密機器でもありますから、天候などの影響を受けやすくなっています。

防滴仕様などメーカー側も対策はしているものの、こまめなメンテナンスは必須です。

修理はどうしたらいい?DIYでもできそう?

果たしてこのような状態の鍵をDIYで修理していけるものなのでしょうか。いくつか試すことができる方法がありますので見ていきましょう。

DIYとは

英語でDo it Yourself を略してDIYと言います。意味は「自分でやる」。世界大戦後のイギリスで、街の復興に携わった人々が始めたムーブメントが起源、と言われています。文字通り、家の修繕でも何でも自分でやっていこう、という活動だったわけですが、それがガーデニングや車の修理などにも広がっていき、アメリカでは工具や資材を販売するホームセンターが誕生しました。日本語では似たような言葉として「日曜大工」というのがあるものの、近頃ではDIYという言葉が広く浸透しています。

鍵穴を掃除する

鍵になんらかの異常が発生したら、とりあえず鍵穴を掃除しましょう。
鍵は精密機器ですので、鍵穴に異物が混入するだけでも、回らなくなったり、鍵が入らなくなったりするものです。

エアダスターなどでも鍵穴の異物を一掃できますし、掃除機で吸い取るのが鍵穴を傷つけず、安全です。決して針金などで中のゴミを掻き出そうとしたりしないで下さい。

潤滑剤を入れる

十分な掃除を終えたら、潤滑剤を入れてみます。鍵が回らない原因には、もともと内蔵されていた潤滑剤が枯渇してしまった、というものもあります。

事実、潤滑剤を入れてこれらの症状が改善することは多々あります。特に最近のディンプル錠などはその精密さゆえに定期的な掃除と潤滑剤によるメンテナンスが必要で、あまりにも怠っていると突然、不具合が出たりします。

ただし、潤滑油は必ず鍵専用のものを使ってください。CRCスプレーなどは鍵穴内に残留してしまい、ゴミや砂塵とひっついて余計に詰まりとなってしまいます。

鍵穴専用であっても、必ずシリンダーは掃除をし、水濡れしていなか確認して塗布するようにして下さい。ゴミや埃が潤滑剤と共に鍵穴を詰まらせてしまうことがあります。

シリンダーの交換

シリンダーの内部の機構が壊れてしまうと、交換するしかありません。
門扉に掘込錠が入っている場合は、シリンダーを固定しているピンを外せばすぐにシリンダーごと抜くことがきる筈です。

打掛錠などのように錠の一部として鍵がついている場合は、錠ごとの交換になります。

ハンドル・ノブの交換

ハンドルやノブを交換する前に、ねじが緩んでいるだけではないか金具を確認してみてください。
ハンドルやノブが折れてしまうといったことはそうそう多くはないのですが、古い鉄製の門扉などは打掛錠も錆びついてしまっているなど、経年劣化特有の問題を抱えています。

時折、鍵だけでなく「門扉そのものを交換した方が良い」、というケースもあります。打掛錠はインターネットショッピングでも豊富に出回っており、気軽に購入できますので、よく寸法を測って交換してみても良いでしょう。

注意点:原因は鍵じゃないかも?

門扉の鍵トラブルの原因は必ずしも鍵だけではありません。
扉自体に問題があることもあり、経年劣化や荒天の影響で扉の立て付けが悪くなってしまっていることもありますし、蝶番などの金具に異常が見受けられる場合もあります。

特に木造のもので台風など自然災害の影響を受けたもの、地震の影響など、日本は地理的にも全国的に影響が出やすい国です。

建付けなどになってくると、素人での修理は難しいかもしれませんので、プロに見てもらい判断をお願いしましょう。

DIY修理のデメリット

ここまで故障の原因や修理について触れてきました。確かに、打掛錠など「錠前そのものを入れ替えてしまえばいい」ものは簡単に日曜大工のひとつとして取り替えることができるかもしれません。

しかし、自力でトライすることにはデメリットや注意点もあります。

DIYではできないこと

DIYでできないこと

まずDIYではその分野の専門家でない限りほぼ対応できないのが電気錠の復旧です。配線であれ電子機器そのものであれ、全く何も知らない素人が何とかできることはないと言ってもいいでしょう。

次に、DIYでは難しいのが「門扉や環境にとって正しい鍵の選定」と「正しい施工」です。

サイズや寸法から代替品が合うかどうかの判断は可能ですが、既存の門扉の状態に合うものか、鍵の用途や防犯性はどうか、実際に錠前を購入して取り替えてみなければわからないのがDIY特有の要素です。

鍵屋であれば、現場を見てお客様からご希望されること、遠慮したいことなどを聞きながら適切な錠前を選ぶことができますし、施工についても失敗がありません。

また、DIYのデメリットは「状態をさらに悪くしてしまう可能性がある」ということに尽きます。

打掛錠の取替にしても、スムーズにことが運べば良いのですが、取り外すパーツのなかには1つでも紛失してはいけないものがあり、DIY作業に手慣れている人でないと作業の完遂すら怪しいかもしれないのです。

現に、鍵屋の鍵猿でも「自分でやろうとしたけどできなかった」というお客様からの依頼が必ずいくつかあります。

動かなくなったからといってゴムハンマーで衝撃を与えたりして、結局閂やシリンダーを破損してしまうだけでなく、門扉そのものを損傷してしまう可能性もあります。慣れないツールを使って、怪我する人もいます。

プロの鍵屋に依頼していれば数千円程度で済むところを、自分で修理しようとして症状を悪化させてしまい、数万円の修理費が必要になってしまうこともあるのです。

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修理=交換、であることも多い

修理=交換かも

修理が必要になるということは、交換が必要となる可能性も高い、ということでもあります。

シリンダー錠やインテグラル錠は、すべての部品がメーカーから販売されているわけではないので、一式で交換するのが常です。

ハウスメーカーやサッシメーカーも、鍵部分だけは鍵の有名メーカーに製造して貰っているわけなので、事情は変わらない筈です。門扉のように、かなりの年月が経ったものが多くを占める場合、門扉そのものも鍵そのものも、修理だけでなんとかなるものは少ないと言えるでしょう。

古いものは交換したほうが良い

古い鍵は交換した方がいい

潤滑剤や異物の除去をしながら、古い鍵や門扉をだましだまし使用している、という人もいるのではないでしょうか。

確かに潤滑剤などを利用すれば、一時的に状態が改善することもあります。
しかし、内部が劣化したり鍵が摩耗したりといった根本的な部分の解決にはなっていません。

通常、鍵の寿命は10年(電子・電気錠7年)とされていますが、これは鍵が設置されている場所の環境に大きく左右されます。門扉のように常に屋外にある場合は、玄関鍵などより鍵の寿命が限られている、とも言えます。

また、10年以上経つと社会状況や求められる防犯性も大きく変化している可能性があります。
昔ディスクシリンダーがピッキングによって窮地に追いやられたように、いつ新手の犯罪や開錠方法が生み出されるかわかりません。今後のこともよく考えて、防犯性のある鍵に交換することをお勧めします。

門扉の鍵・修理鍵交換はプロの鍵屋にお任せ

門扉は確かにDIYで修理することも可能です。しかし、DIYで対応した場合には根本的な解決にはならないことも多いので、ぜひ専門家にお任せください。

一見すると簡単に解決できそうな症状であっても、内部に深刻な故障が発生している場合もあるため、すぐに結論は出さずに、しっかりと専門家に依頼して、プロに修理か交換か、判断していただきたいのです。

最初から鍵屋に依頼していただけますと、しっかりと修理箇所を見極めて合理的なお値段で見積もりを出すことも可能になります。そうすれば最小限の費用、時間でトラブルを解決することができますので、ぜひお困りの際は鍵屋の鍵猿にお任せください。

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