金庫の鍵開けを業者に依頼したらいくらかかる?費用相場や対処法を解説!

この記事でわかること
- 金庫の鍵開けは自分でできる?
- 金庫の鍵を自分で破壊して開けるのは危険
- 金庫の鍵開けを鍵屋に依頼する場合の料金相場
- 金庫の鍵開け業者を選ぶポイント
記事監修者

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
金庫の鍵にはシリンダー式、ダイヤル式、テンキー式などさまざまな種類があります。鍵を紛失したり暗証番号を忘れてしまうと中に入っている貴重品が取り出せずに困ってしまいますよね。
この記事では金庫の鍵開けを自分で行う方法、鍵屋に依頼する場合の料金相場、鍵開け業者を選ぶポイントなどについて解説します。
今すぐに金庫の鍵を開けたい方は最短即日、出張費用・見積費用無料の鍵猿までご連絡ください。

金庫の鍵開けは自分でできる?

金庫の種類や状況によって自分で開けられるかどうかが異なります。
ここでは、自分で金庫の鍵開けができる場合と自分で金庫の鍵開けができない場合ついて詳しく解説します。
自分で金庫の鍵開けができる場合

以下ではダイヤル式金庫とシリンダー式金庫の自分で鍵開けを行う方法についてご紹介します。
ダイヤル式金庫の場合
ダイヤル式金庫の場合、暗証番号を把握していれば鍵を開けることができます。一般的に金庫でよく使われているのがダイヤル式の鍵です。二桁の数字が刻まれた丸いダイヤルと、シリンダー錠がセットになっています。
ダイヤル式の場合はダイヤルの暗証番号を覚えていないと解錠することができません。暗証番号を正しく入れているのに開かない、というトラブルは正確な手順で回していないことがほとんどです。正確に回していても中のディスクの切り欠きが解錠位置にうまく入っていないため開かないときもありますが、数回試してみると解錠できることもあります。
今回は暗証番号を「06,11,34,07」に設定したダイヤル式金庫の自分で開ける方法についてご紹介します。

- シリンダー(鍵穴)に鍵を挿します。
- シリンダーに鍵を挿した状態でダイヤルを右に回し、6の位置に4回合わせます。
- ダイヤルを左に回し、11の位置に3回合わせます。
- ダイヤルを右に回し、34の位置に2回合わせます。
- ダイヤルを左に回して7の位置に1回合わせます。
- 鍵を右に回します。
途中で番号を間違った場合はダイヤルを右に4回回してリセットを行い、②からやり直しましょう。
通常の金庫ですと上記の手順で良いですが、日本アイ・エス・ケイ(元キング工業)の金庫に採用されているスーパーダイヤルは通常のダイヤルより回す回数が少なくなっています。
同じ暗証番号の「06,11,34,07」でスーパーダイヤルを開ける手順は以下の通りです。

- シリンダーに鍵を挿します。
- シリンダーに鍵を挿した状態でダイヤルを右に回し、6の位置に1回合わせます。
- ダイヤルを左に回し、11の位置に1回合わせます。
- ダイヤルを右に回し、34の位置に1回合わせます。
- ダイヤルを左に回し、7の位置に1回合わせます。
- 鍵を右に回します。
右に4回回してリセットしているのに開かないときはスーパーダイヤル金庫だからかもしれません。メーカー名を確認しましょう。
ダイヤル式金庫などの開け方については以下の記事で紹介しています。併せてご確認ください。
▼関連ページシリンダー付き金庫の場合
シリンダー付き金庫の場合、金庫を購入した際に付属している非常解錠キーがあれば暗証番号を忘れていても開けることができます。非常解錠キーを使用しても開けられないときは別の方法を試してみましょう。
金庫にものを入れ過ぎて扉に負荷がかかると、かんぬき(扉を閉めた際に金庫本体と扉をつなぐ金属)が受座(かんぬきが入り込む金具)にひっかかったまま動かない状態になり、子鍵(鍵穴に挿し込む方の鍵)が回りにくい症状が起こります。
こういった状況で無理に子鍵を回してしまうと折れてしまうため、鍵が固いときは少し扉を押しながら子鍵を回してみて下さい。
また、金庫の扉が経年劣化で下がっているような場合も、鍵の動きに不具合が生じることがあります。金庫の扉が正常な位置にあるか確認しましょう。
もし扉だけが下がってしまっている場合は、マイナスドライバーなどで扉を持ち上げながら子鍵を回してみましょう。
金庫の種類別の開け方は下記のコラムで詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。
▼関連ページ自分で金庫の鍵開けができない場合

自分で金庫の鍵開けができない場合は以下の通りです。
- 鍵を無くした
- 暗証番号忘れ
- 金庫内の基盤の不具合(テンキー式)
- 金庫内に電池ボックスがあるため電池交換できない(テンキー式)
- 鍵が回らない
- 指紋が読み込めない(指紋認証式)
テンキー式金庫は10桁の数字のボタンが並び、暗証番号を入力すると開けられるタイプがあるため、ダイヤル式の金庫に比べると比較的鍵開けが簡単な金庫です。
しかし、解錠の際には電池が必要になるため、定期的に電池を交換する必要があります。
金庫の電池切れを放置しておくと、電池の液漏れが原因で金庫が壊れてしまい、暗証番号を正しく入れても開かないといったことも起こります。さらに、電池切れの状態で一定期間使わないでいると、暗証番号をリセットする機種もあります。
電池交換をしても開かないときは金庫内の基盤にある「ソレノイド」という部分の不具合が考えられ、自力での対応は難しいです。
また、金庫の鍵が回らないときはシリンダーをメンテナンスすることで回ることもありますが、経年劣化やシリンダーの取り外しができないタイプの金庫は自力での対応が難しいため、鍵屋に依頼しましょう。

金庫の鍵を自分で破壊して開けるのは危険

金庫の鍵紛失や故障が発生した場合、自力で金庫を開ける方法を考える人は少なくありません。しかし、金庫の鍵を自分で破壊して開ける方法は非常に危険です。
基本的に金庫は中身を守るために頑丈に作られており、専門の工具や技術がなければ簡単に破壊できません。無理に破壊しようとすると金庫の防犯装置が作動して警報音が鳴ってしまう、ダイヤル錠を破壊すると自動的にロックがかかる、といったことが起こる可能性があります。また、重要書類や貴重品が収納されている場合、損害が発生する可能性があります。
金庫の破壊は時間や労力もかかり、結果的に業者に依頼するよりも費用がかさむことが少なくありません。手提げ金庫や簡易的な構造の金庫であれば、自分で破壊して開けることができるかもしれませんが、大型の業務用金庫や防盗金庫は破壊耐性に強く、自力での鍵開けは難しいため、鍵屋に依頼することをおすすめします。
簡易的な構造の金庫を壊して開けたい方は以下の記事をご確認ください。
▼関連ページ
金庫の鍵開けを鍵屋に依頼する場合の料金相場

金庫の鍵開けを鍵屋に依頼する際、どのぐらいの費用が掛かるのか気になる方も多いでしょう。業者によって料金が異なるため、おおよその料金相場について把握しておきましょう。
金庫の鍵穴開錠

鍵穴が付いている金庫では鍵紛失、鍵が回らない、シリンダーの故障といったトラブルが起こります。
以下では、鍵屋に金庫の鍵開けを依頼した場合の料金相場について解説します。
金庫の鍵を紛失

鍵付きの金庫で多いトラブルが鍵の紛失です。鍵の持ち主による鍵紛失や故人の金庫だと鍵の場所が分からないこともあります。
金庫の鍵を紛失した際、鍵屋に鍵開けを依頼するときの料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
金庫の鍵紛失による鍵開け | 約14,000~45,000円(税込) |
金庫の鍵が回らない・鍵が折れた

頑丈に見える子鍵も経年劣化や金属疲労によって鍵が回らない、鍵穴のところでぽっきり折れてしまう、といったトラブルが起こります。特に、動きが悪くなった鍵穴で子鍵を無理矢理回すと負荷がかかり、子鍵の方が折れてしまいます。
子鍵が鍵穴から少しでも出ている場合はペンチなどでつまんで取り出すことができるかもしれませんが、内部に入り込んでいる場合はプロの鍵屋に依頼したほうが良いでしょう。
金庫の鍵が回らない、鍵が折れた際に鍵屋に鍵開けを依頼したときの料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
金庫の鍵が回らない・鍵が折れたときの鍵開け | 約8,800~30,000円(税込) |
シリンダーの故障

シリンダーにも経年劣化は起こります。耐火金庫(火災から収納物を守るために作られた金庫)の耐用年数は20年と言われていますが、鍵の耐用年数はその半分の10年程度と言われています。
先述のように鍵が固いからといって無理矢理回す、間違った子鍵を入れる、といった動作を行うとシリンダー内が傷ついてしまい正常に動作しなくなります。
また、シリンダーを開ける方法としてピッキングや破錠(シリンダーを破壊して開ける方法)が挙げられます。
金庫のシリンダーが故障した場合、鍵屋に鍵開けを依頼した際の料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
シリンダーの故障による鍵開け | 約16,000~33,000円(税込) |
ダイヤル式金庫の番号解読・解錠

鍵屋にはスコープやオートダイヤラーと呼ばれる解読ツールを使用してダイヤル式金庫の暗証番号を解読することができますが、業務用金庫に多い百万変換ダイヤルの金庫は解錠が難しいため、料金は比較的高いです。
鍵屋にダイヤル式金庫の番号解読・解錠を依頼した際の料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
ダイヤル式金庫の番号解読・解錠 | 約27,000~50,000円(税込) |
テンキー式金庫の解錠

テンキー式金庫の場合、サンダーやグラインダーによる破壊解錠、特殊工具による非破壊解錠の2つの方法で鍵を開けることができます。破壊解錠よりも非破壊解錠の方が費用が高くなることが多いです。
鍵屋にテンキー式金庫の解錠を依頼した際の料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
テンキー式金庫の解錠 | 約11,000~40,000円(税込) |
金庫の鍵穴交換・ダイヤル交換

子鍵の紛失や鍵穴やダイヤルが壊れてしまっているときは鍵穴やダイヤルを交換する方法があります。紛失の場合も壊れている場合も、防犯上新しい鍵に替えるのがおすすめです。
金庫の鍵穴交換・ダイヤル交換を鍵屋に依頼したときの料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
金庫の鍵穴交換・ダイヤル交換(部品代込) | 約30,000~55,000円(税込) |
金庫の鍵作成

金庫の鍵は鍵屋に依頼することで新しい鍵を作成することができます。時間に余裕があるときはメーカーに問い合わせてスペアキーを取り寄せる方法もあります。
鍵屋に金庫の鍵作成を依頼したときの料金相場は以下の通りです。
作業内容 | 作業料金 |
金庫の鍵作成(部品代込) | 約16,500円~(税込) |

金庫の鍵開け業者を選ぶポイント

金庫には大事なものが入っているため、信頼できる鍵屋に依頼したいですよね。
ここでは、金庫の鍵開け業者を選ぶポイントについて解説します。
実績が豊富かどうか

鍵屋を選ぶ際に実績が豊富かどうかは非常に重要なポイントです。 鍵のトラブルは多岐にわたるため、経験豊富な業者であれば状況に応じて迅速かつ的確に対応することができます。鍵屋のサイトによっては実際の作業内容や料金が掲載されている施工事例もありますので、確認してみましょう。
口コミや評判を確認

実際に鍵屋を利用した人の体験談を知ることで、サービスの質や対応の良し悪しを判断することができます。 「料金が明確で安心して依頼できました」などの具体的な感想は、業者選びの大きな参考になります。 鍵紛失のように緊急性が高い作業は迅速に対応してくれるかどうかが重要なポイントになります。
また、評判が良い業者は作業後のアフターフォローにも力を入れていることが多く、万が一のトラブルにも適切に対応してくれる可能性が高いです。
鍵屋の口コミや評判については以下の記事で紹介しています。併せてご確認ください。
▼関連ページ「開かなければ無料」は注意

鍵屋に鍵開けを依頼する際、「鍵が開かなければ無料」という謳い文句を目にすることがありますが、このような文言には注意が必要です。鍵開けが難しい場合、鍵やドアを破壊してでも開けるため、高額な費用を請求される可能性があります。
また、「鍵開け料金は無料、ただしキャンセル料が発生することがあります」などの注意書きがサイト内に記載されていることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
信頼できる鍵屋は作業前に明確な料金や作業内容について丁寧に説明してくれます。安心できる業者に依頼することが、トラブルを防ぐ最も良い方法です。
鍵開けの料金相場について詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
▼関連ページ「開錠」「解錠」「破錠」どれになるのか確認

解錠はピッキングや特殊な工具を用いて鍵を開ける方法です。鍵や鍵穴を壊さないため修理費用がほとんど発生しませんが、鍵の種類によっては鍵開けに時間がかかることがあります。
一方、開錠はドリルやサンダーで鍵や鍵穴を壊す、薬剤を鍵穴に流し込んで内部の金属を溶かす、といった手段を選ばずに鍵を開ける方法です。緊急性が高い場合や鍵穴自体が壊れている場合は開錠になりますが、鍵の交換費用が必要になります。
破壊行為を含まれるものが開錠に対し、破錠は物理的に鍵を壊して開ける方法です。解錠に比べ、開錠や破錠は鍵交換やドアの修理料金などが発生するため、なるべく見積りを取ってから鍵屋に依頼することを推奨します。
鍵開けについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
▼関連ページ金庫の鍵開けはプロに任せた方が安心

本記事では金庫の鍵を自分で開けられない場合の対処法や鍵屋に依頼する場合の料金相場について解説してきました。
金庫の鍵は自力で開けられる場合もありますが、無理やり壊して開けようとすると時間がかかるだけでなく、解錠料金が高くなることもあります。
「金庫の鍵を壊さずに開けたい」
「早急に金庫の鍵を開けてほしい」
といった方は鍵屋に依頼しましょう。鍵猿では、お見積り、出張にかかる料金が必要ありません。
これまで数々の金庫を非破壊で解錠した実績もございます。また、ご依頼いただくエリアによっては不要になった家庭用金庫をお引取りし、廃棄することも可能ですので、金庫の鍵でお悩みの際は鍵猿へご相談下さい。
▶ お急ぎの方 ◀

金庫の鍵トラブルにかかる費用、
施工事例、対応エリアなど
について詳しく見る