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鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックトラブルマンション防犯対策は何から始める?侵入経路・手口や防犯対策を解説!

更新日:2025/09/05

マンション防犯対策は何から始める?侵入経路・手口や防犯対策を解説!

マンション防犯対策は何から始める?侵入経路・手口や防犯対策を解説!

この記事でわかること

  • マンションに住んでいても防犯対策が必要な理由
  • 狙われやすい箇所や手口
  • マンションにおすすめの防犯対策
  • 防犯対策にかかる費用
  • 信頼できる業者の選び方

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

オートロックのあるマンションに住んでいると、つい「ここは安全だ」と思い込みがちです。しかし実際には、共連れでエントランスを抜けられたり、たまたま無施錠の住戸を狙われたり、退去・入居の入れ替わりで鍵管理が甘くなる瞬間を突かれたりと、集合住宅ならではのリスクが潜んでいます。

本稿では、マンションで狙われやすい侵入経路や手口を整理し、今日から実践できる具体策と、導入コストの目安、さらに安心して依頼できる業者選びの考え方までを一気通貫で解説します。

マンションでも防犯対策は必要?

集合住宅は人の出入りが多く、匿名性が高くなりやすい空間です。宅配や点検、工事など“用事のある第三者”が頻繁に往来するため、侵入者にとっては「居住者らしく振る舞う」ことが難しくありません。共用廊下や非常階段、吹き抜け、屋上といった動線は、監視の死角や、短時間だけ人目が途切れる瞬間を生みがちです。

さらに「オートロックがあるから大丈夫」という過信も、隙を広げます。背後に続いて入る共連れは典型ですし、在宅中に「ちょっとゴミ捨て」「すぐ戻るから」と玄関や窓の施錠を怠るのも、狙われる大きな要因になります。加えて、合鍵の管理や退去・入居時の鍵交換が徹底されていない物件では、正規の鍵を使った入室さえ起こり得ます。

マンションで狙われやすい侵入経路は?

マンションなどの集合住宅は、戸建て住宅と比較すると侵入経路が少ないのは事実です。しかし0ではありませんので、防犯対策を実施する上で侵入経路を把握しておく必要があります。

玄関ドア

マンションの玄関

最も象徴的な入口でありながら、無施錠やワンロックのままが多いのも玄関です。古いピンシリンダーが残っている住戸や、外から工具でサムターンを操作できてしまう仕様のままでは、短時間で突破される余地が残ります。ドアスコープ(のぞき穴)やポスト口、ドアと枠のわずかな隙間は、犯行に必要な“差し入れポイント”になり得ます。

窓やベランダ

ベランダの窓

集合住宅であっても窓を突破される事例は珍しくありません。クレセント錠の近くを狙ってガラスを部分的に破り、そこから手を差し入れて解錠する「ガラス破り」は典型的な手口です。低層階はもちろん、共用部や隣戸との境目にあるパーテーション、配管の足場などを経由すると、高さによる安心感は簡単に崩れます。

共用廊下に面した窓

マンションの廊下

腰高窓や小窓でも、廊下側が人通りの少ない時間帯には短時間の犯行が成立します。クレセント単独の施錠に頼っていると、狙われた際の抵抗力は十分とは言えません。

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マンションではどのような侵入手口がある?

では、マンションのそれぞれの部屋に侵入する際、どのような手口が用いられるのでしょうか。大きく分けて7つの手口を紹介していきます。

無締まり侵入

最も多いのは、締め忘れや「少しの間だけ開けておく」という一瞬の隙を突くものです。ゴミ出しや宅配対応、短時間の外出で施錠を省略すると、侵入者が“試しに回す”だけで入れてしまいます。

対策はシンプルで、外出・就寝前の完全施錠を習慣にすること。自動施錠タイプのスマートロックを導入すれば、うっかりの確率を大きく下げられます。

ピッキング

旧式の鍵や安価なシリンダーは、専用の工具で短時間に開けられる可能性があります。ディンプルキーや、ドリリング耐性・鍵違い数に優れた高防犯シリンダーへ交換すると、ピッキングの難易度は一気に跳ね上がります。

あわせて補助錠を増設し、1ドア2ロック化することで、解錠作業を二重化し時間を奪うのが効果的です。

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サムターン回し

ドアスコープを外したり、ポスト口やドアの隙間から工具を差し入れたりして、室内側のつまみ(サムターン)を直接回して解錠する手口です。サムターンカバーや防犯サムターンに交換すると、つまみの操作そのものを遮断できます。

あわせて、外れにくいドアスコープや、隙間の対策を施して入口を減らしておくことが効きます。

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ガラス破り

クレセント錠付近のガラスを狙って局所的に破壊し、手を差し込んで解錠します。防犯フィルムを適切に施工すれば、破壊に要する時間と手間が格段に増し、抑止力が働きます。

サッシ側に補助錠を追加し、クレセント単独に頼らないのも定番の組み合わせです。

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合鍵による侵入

紛失や盗難、返却不備、不正な合鍵作成など、正規の鍵を使った入室は気付きにくく、発覚が遅れがちです。鍵の本数管理、貸与記録、鍵番号の扱いに注意するとともに、紛失や退去が発生した時点で速やかに交換する運用を決めておきましょう。カード提示など本人確認が求められる“合鍵の作りにくい仕組み”のあるシリンダーも有効です。

共連れ

エントランスで居住者の後ろに続いて入館する、オートロック特有の突破方法です。入るときは背後に人がいないかをさりげなく確認し、不審な相手にエレベーターで二人きりにならないなど、運用面の注意が直接抑止につながります。気になる人物や行動があれば、管理会社に情報共有しておきましょう。

屋上からの侵入

頻度は高くありませんが、非常階段や配管ルート、屋上からベランダに到達するケースも報告されています。屋上や非常扉の施錠管理は管理会社・管理組合の領域ですが、住戸側もベランダの二重ロックやセンサーの導入で受けを固めておくと安心です。

マンションでの防犯対策は何をすれば良い?

防犯の考え方を一言でまとめるなら、「締める・見せる・重ねる」です。まず完全に締めること。次に見える対策で近寄りにくくすること。そして、いざ挑まれても、突破に時間がかかるように防御を重ねること。この順に整えていくと、費用対効果が良く、運用の負担も過大になりません。

施錠を徹底する

外出・就寝前に玄関とすべての窓を確認する――基本にして最強の対策です。
「短時間だから」という例外を作らないことが重要で、家庭内で役割を決めて“誰が最後にチェックするのか”を共有しておくと抜け漏れが減ります。

ドアクローザーが弱っていて閉まり切らない場合は、調整や交換で「閉まったと思っていた」をなくしましょう。スマートロックの自動施錠や履歴通知を使えば、心理的な安心も手に入ります。

死角を作らない

死角が少ない家

ベランダや玄関周りに、踏み台になりそうな物や、隠れられる物を置かないこと。鉢植えや段ボール、来客用の折りたたみ椅子など、日常の利便性で置いた物が、侵入者にとっては格好の足場や目隠しになります。不在を示すような靴の散乱や郵便物の溜まりも避けましょう。

サムターンカバーを取り付ける

NLSのサムターンカバー
NLS公式カタログより

サムターン回しのリスクがあるドアには、つまみの操作自体を遮断するサムターンカバーが有効です。非常時の避難性が確保される製品を選び、既存の錠前との適合を確認してから導入します。賃貸の場合は原状回復の観点から、後付けで傷を残しにくいタイプが安心です。

ドアスコープカバーを取り付ける

100均ののぞき見防止カバー
100均で購入可

覗き見やスコープ外しへの対策として、開閉式のカバーや外れにくいスコープへの交換を検討します。スコープから室内の様子をうかがわれないだけでなく、スコープを外して工具を差し込む手口への牽制にもなります。

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防犯フィルムを貼る

防犯フィルム

窓のガラス破り対策には、十分な厚みと性能を持つ防犯フィルムが効果的です。クレセント錠周りを覆うように貼り、端部処理や重ね幅を適切に施工することで、破壊に必要な時間を大幅に伸ばせます。特に狙われやすい低層階や、足場に近い窓から優先的に導入しましょう。DIYも可能ですが、性能を確実に引き出したいなら専門施工が堅実です。

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補助錠を取り付ける

美和ロックNDZ面付補助錠

玄関は補助錠を追加して1ドア2ロック化し、侵入者の作業を二重化します。窓にはサッシ用の内側ストッパーや、クレセントと併用できる補助錠を選ぶと、短時間では解錠できない構成に近づきます。

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防犯性能が高い鍵に交換する

ディンプルキーなどの高防犯シリンダーは、ピッキング耐性やドリリング耐性、鍵違い数などの指標で刻みキーより優れています。所有者カードの提示がないと合鍵を作れない仕組みがある製品を選べば、「鍵を盗み見て複製される」リスクも抑えられます。

交換の際はシリンダーだけでなく、錠ケース(ラッチやデッドボルト)自体の摩耗やガタつきも点検し、扉全体の防犯・耐久バランスを整えましょう。

センサーライトを設置する

センサーライト

人の接近に反応して点灯するセンサーライトは、近寄りがたい雰囲気を演出するシンプルで強力な抑止策です。ベランダ側や住戸内側の玄関に電池式を置くと、賃貸でも導入しやすく、配線工事も不要です。共用廊下側に設置する場合は、規約や景観の観点から管理会社の承認を取るのがマナーです。

防犯カメラを設置する

防犯カメラ

室内の玄関方向やリビングに小型カメラを配置すると、留守中の記録と通知が得られます。暗所での写り、通知の精度(人だけを検出するかなど)、映像の保存形式(クラウドかローカルか)を確認して選びましょう。ベランダ側を撮る場合は、近隣のプライバシーに十分配慮し、角度と範囲を慎重に調整します。

防犯対策にかかる費用と業者の選び方

防犯対策を実施するにあたって、気になるのは費用です。防犯グッズの相場はもちろん、業者に依頼したときの相場もあわせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

防犯グッズを導入するときの費用相場

「まずは小さく始めたい」「賃貸なので原状回復が気になる」――そんなときは、住戸内で完結する“防犯グッズ”からの着手が現実的です。

費用は大きく、①本体価格(オプション含む)と、②設置のしやすさ(工具・原状回復・規約)で決まります。下表は、マンションで導入されやすい代表的なアイテムの税込おおよその相場です。

アイテム価格帯(目安)設置のしやすさ/備考
サムターンカバー¥1,500〜¥5,000工具ほぼ不要。適合確認(型式・サイズ)は必須
ドアスコープカバー/防犯型スコープ¥1,000〜¥3,000(カバー)/¥2,000〜¥5,000(スコープ)ねじ込み交換が多い。既存径の確認を
玄関用補助錠(面付)¥6,000〜¥15,000一部でビス固定あり。共用部側の外観に注意
窓用補助錠(サッシストッパー等)¥800〜¥3,000差し込み・貼り付けで原状回復しやすい
防犯フィルム(材料)¥5,000〜¥15,000/㎡厚み・端部処理で性能差。DIY難度は中〜高
センサーライト(電池/ソーラー)¥3,000〜¥15,000住戸内側・ベランダ内向きは導入容易
室内見守りカメラ¥5,000〜¥30,000/台暗所性能・通知精度・保存方式を要確認
スマートロック(後付け)¥15,000〜¥35,000対応サムターン形状・扉厚の適合要チェック
開閉センサー(ドア/窓)¥1,000〜¥5,000/セットハブ要否・電池寿命・アプリ連携を確認
ドアアラーム(振動・開扉)¥1,500〜¥4,000自己粘着で設置簡単。感度調整有り
ダミーカメラ/防犯ステッカー¥500〜¥3,000実カメラと併用で効果的
キー保管ボックス(暗証式)¥2,000〜¥8,000屋外固定は規約・景観に注意
ポスト差込防止プレート等¥1,000〜¥4,000郵便受けの使い勝手との両立に配慮

防犯対策を業者に依頼したときの費用相場

マンションで防犯まわりの施工を外部業者に頼むとき、見積は大きく「部材費」「作業費(工賃)」「出張・諸経費」で構成されます。

さらにマンション特有の前提――たとえば玄関扉の外観側は共用扱いになりやすいこと、管理規約や承認の要否が可否・納期・費用に直結することも、依頼する上で考慮が必要です。

施工内容部材費の目安作業費の目安合計の目安
高防犯シリンダーへの交換¥12,000〜¥30,000¥8,000〜¥20,000¥20,000〜¥50,000
玄関補助錠の新設¥6,000〜¥15,000¥10,000〜¥25,000¥16,000〜¥40,000
錠ケースの調整・交換¥8,000〜¥25,000¥10,000〜¥25,000¥18,000〜¥50,000
ドアスコープの防犯型への交換¥1,000〜¥3,000¥5,000〜¥10,000¥6,000〜¥13,000
サムターン部材の交換・保護部材取付¥1,500〜¥5,000¥3,000〜¥8,000¥4,500〜¥13,000
窓用補助錠の取付(サッシ内側)¥800〜¥3,000¥3,000〜¥8,000¥3,800〜¥11,000
防犯フィルム施工(窓ガラス)¥10,000〜¥25,000/㎡(上記に含む or 現場一式)¥20,000〜¥80,000(面積・最小施工量で変動)
室内見守りカメラの設置・初期設定¥5,000〜¥30,000/台¥5,000〜¥15,000¥10,000〜¥45,000/台
センサーライトの設置(配線なし)¥3,000〜¥15,000¥5,000〜¥10,000¥8,000〜¥25,000
スマートロック取付代行(後付け型)¥15,000〜¥35,000¥5,000〜¥15,000¥20,000〜¥50,000
  • 機器類は本体価格+設置・設定の有無で総額が変わる
  • 玄関まわりは部材グレード+加工の有無で伸縮幅が大きい
  • フィルムは”㎡単価+最小施工量”の設定があり、面積が小さくても一定額になることが多い

信頼できる業者を選ぶポイント

業者を選ぶポイントは複数あります。迷ったときは複数社に見積りを取ってもらい、以下のポイントを参考にしてみてください。※見積り料が発生する可能性もあるため、問合せ時に確認しておくことをおすすめします。

提案力

扉厚・バックセット・刻印など現場情報を正確に把握し、適合する部材を複数案+理由付きで提示できるかどうか。

見積の透明性

合計「一式」ではなく、部材/作業/出張・諸経費/保証の内訳、型番・数量、作業範囲(加工の有無・調整含む)が明記されているか。
時間外加算や最小施工額の条件も提示があると信頼度が高まります。

規約への配慮

マンションの管理規約・原状回復・消防法を前提に可否を判断し、必要な承認手続きや注意点を先に案内できるか。共用部への影響を軽視しない業者を選びましょう。

実績と保証

施工写真・事例・口コミなど具体的な実績が確認できるか。保証範囲と期間、連絡窓口が明快で、アフター対応(不具合時の連絡手順)が整っていることも重要です。

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安心して暮らすためにマンションの防犯対策を実施しよう!

防犯は、一度やって終わりではありません。季節や家族構成、在宅勤務の有無、生活リズムの変化に合わせて、リスクの形も微妙に変わっていきます。まずは今日から、完全施錠を“当たり前の習慣”にすること。次に、玄関と窓の弱点を一つずつ潰し、突破に時間のかかる住戸へと整えていきましょう。

サムターンやドアスコープの対策、補助錠の追加、防犯フィルムの導入、スマートロックやセンサーでの“見える化”を段階的に重ねていけば、侵入者にとっては「面倒で割に合わない部屋」に映るはずです。

賃貸でも分譲でも、共用部に関わる工事は必ず管理会社・管理組合に確認を。適合や施工に不安があれば、現場経験のある専門業者に診断を依頼しましょう。

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