防犯性能の高い鍵はどれ?種類・選び方・おすすめ製品をプロの鍵屋が解説
この記事でわかること
-
防犯性能の高い鍵の種類と、それぞれの特徴
-
ディンプルキーやロータリーディスクシリンダーなど、代表的な鍵の違い
-
費用や使いやすさを踏まえた鍵の選び方
-
交換時に注意すべきポイント(オートロック・錠前の制約など)
-
自分の状況に合った鍵の選び方の考え方
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
どんな鍵トラブルでお困りですか?
今すぐ頼みたい方はこちら 0120-669-110
防犯性能の高い鍵への交換を検討している方の多くは、すでに「今の鍵では不十分かもしれない」と感じているのではないでしょうか。昨今の住宅ではロータリーディスクシリンダーやディンプルキーが主流となっており、従来の鍵と比べて防犯性は大きく向上しています。ただし、このような傾向が一般的になったのは比較的最近のことで、いわゆる「古い鍵」が使われている住宅もまだ多く見られます。
また、一口に防犯性能の高い鍵といっても製品によって性能や機能には違いがあります。ピッキングや破壊への耐性、合鍵の管理性といった要素に加え、設計思想そのものが異なる鍵も存在します。そのため、「防犯性能の高い鍵にしたい」という方向性が決まっていても、どの種類・どの製品を選べばよいのか分かりにくいのが実情です。
そこでこの記事では、防犯性能の高い鍵の特徴と選び方、さらに実際に選ばれている製品の例について、鍵屋の視点で整理して解説します。なお、鍵の防犯性能の仕組みについては、下記の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はそちらもあわせてご覧ください。
▼関連ページ目次
防犯性能の高い鍵はどれ?種類ごとの違いと特徴
先述したように防犯性能の高い鍵といっても、その中身は一つではありません。現在の住宅で主流となっているシリンダーから、流通が限られる特殊な構造の鍵まで、仕組みや考え方によって防犯性の出し方は異なります。
ここでは代表的な種類ごとに特徴を整理し、「どのような考え方で選ぶ鍵なのか」という視点で解説します。
ロータリーディスクシリンダー(コストを抑えて強度を上げたい場合)

ロータリーディスクシリンダーは、従来のディスクシリンダーを改良した構造で、耐久性と安定性に優れた鍵です。構造的にピッキングにも一定の耐性があり、長期間使用しても不具合が起きにくい点が特長です。
価格帯も比較的抑えられているため、現在使っている古い鍵から無理なく交換しやすいのもメリットといえるでしょう。ただし、合鍵の管理という点では登録制シリンダーほどの制限はありません。
費用を抑えつつ、今の鍵より確実に防犯性を高めたい方に向いているタイプです。
ウェーブキー(流通が少なく複製されにくいタイプ)

ウェーブキーは、もともと自動車などで使われていた鍵で、子鍵の側面や中央に波状の溝が刻まれているのが特長です。住宅用としてはミネベア・ショウワ(旧ユーシン・ショウワ)や家研(KAKEN)といった限られたメーカーで取り扱われており、一般的なディンプルキーとは異なる構造を持つシリンダーです。
流通している製品が少ないため、結果として複製されにくいという側面があります。ただし、対応できるシリンダーや製品自体が限られるため、現在使用している鍵からウェーブキーへ変更するケースは多くなく、交換時は同系統の製品やディンプルキーへの変更が選ばれることが一般的です。
一般的なディンプルキーとは異なる選択肢を取りたい方や、流通の少なさを重視する方に向いているタイプといえるでしょう。
非登録制ディンプルキー(バランス重視の定番)

ディンプルキーは現在もっとも普及している高性能シリンダーで、ピッキングや破壊に対する耐性を高めた構造が特徴です。交換用シリンダーとしても多くの製品が流通しており、選択肢が豊富です。
非登録制であっても、設計や精度によっては高い防犯性能を持つ製品もあり、一概に「登録制でないと不安」というわけではありません。例えば、構造そのもので不正開錠に強いタイプのシリンダーも存在します。
防犯性とコストのバランスを重視したい方に向いている、もっとも現実的な選択肢といえるでしょう。
登録制ディンプルキー(合鍵管理まで含めて防犯を考える場合)

登録制シリンダーは、メーカーや正規ルートでの手続きを経なければ合鍵を作成できない仕組みを持つ鍵です。一般的な非登録制のディンプルキーでは、鍵番号などの情報をもとに合鍵が作成できる場合がありますが、登録制シリンダーではそうした方法が制限されており、第三者による不正な複製を防ぐことができます。
近年では、ドルマカバのスター・クロスや美和ロックのWRシリンダーなど、従来とは異なる意匠の子鍵を採用した製品も登場しており、防犯性能の向上が図られています。
ただし、合鍵の作成にはセキュリティカードの提示やメーカーへの発注が必要となるため、日常的な鍵の管理が前提になります。合鍵トラブルを避けたい方や、鍵の管理を重視したい方に向いているタイプです。
▼関連ページディスクディテイナー錠(最高レベルの防犯性能を求める場合)

ディスクディテイナー錠は、いわゆるアブロイキーと呼ばれる構造の鍵で、世界的にも高い防犯性能を持つシリンダーとして知られています。ピンやバネを使用しない構造のため、耐久性や耐候性にも優れているのが特徴です。
不正開錠だけでなく破壊にも強く、非常に高いレベルの防犯性を実現していますが、そのぶん高額で、取り扱いできる業者や入手経路も限られるため、まず納期がかかります。子鍵の複製も日本ではアブロイの代理店である共栄工業のみが作製可能となっています。
一般的な住宅で広く採用されているタイプではありませんが、北欧の輸入住宅ドアや性能を最優先に考える場合の選択肢となります。
電子錠・キーレス錠(鍵穴に依存しない防犯対策)

電子錠やキーレス錠は、暗証番号やカード、スマートフォンなどで解錠するタイプの錠前で、そもそも鍵穴を使わないという点が大きな特徴です。
ピッキングといった不正開錠のリスクを回避できる一方で、電池切れや機器トラブルといった別の管理が必要になります。また、製品によってはドアや既存の錠前との適合条件もあるため、すべての住宅にそのまま取り付けられるわけではありません。
鍵の紛失や複製といったリスクを避けたい方や、利便性も含めて防犯性を高めたい方に向いている選択肢です。
なお、後付け型のスマートロックは利便性に優れる一方で、既存の錠前をそのまま使用しますし、鍵穴もそのままになるため、防犯性能そのものを高める目的には向いていない製品もあります。
鍵の防犯性能についてより詳しく知りたい方は、「鍵の防犯性能」を解説した記事もあわせてご覧ください。
▼関連ページ防犯性能の高い鍵を選ぶときに見落としがちなポイント
鍵の種類だけでなく、実際の使い方や環境によっても最適な選択は変わります。ここでは、現場でよくある「見落としがちなポイント」を整理しておきます。
同一キー(2個同一)にするかどうか
利便性を重視する場合は、上2つの鍵を同じ鍵で操作できる「2個同一」が便利です。ただし、鍵を紛失した際のリスクはそのぶん大きくなり、交換時のコストも上がります。シリンダーが2箇所ある場合、部材費は2つ分、鍵屋に依頼した場合の作業料金も2箇所分となるため、結果的に費用が大きくなりやすい点には注意が必要です。
一方で、防犯性と使い勝手のどちらを重視するかによっては、あえて別々の鍵にするという選択も考えられます。日常の使いやすさと、万が一のリスクのバランスをどう取るかが判断のポイントになります。弊社のお客様では、上下どちらかだけを使用している方も多く、紛失時の交換でもコストを下げるためによく使う方のみ交換する、というご提案が喜ばれています。
また、ドアメーカーやサッシメーカーの純正シリンダーにこだわるかどうかも、選択時の分かれ目になります。純正品は適合性や見た目の統一感に優れている反面、交換用シリンダーでも性能面で大きな差がない場合もあり、コストとのバランスを見比べて検討する必要があります。
なお、錠前によっては純正シリンダーしか適合しない場合や、取り寄せに時間がかかる製品もあります。交換を検討する際は、事前に対応可否や納期を確認しておくと安心です。
登録制が向いている人・向いていない人
登録制シリンダーは防犯性が高い反面、合鍵の作成に手続きが必要となるため、日常的な鍵の管理が前提になります。
ですので、鍵の紛失が多い場合や合鍵を頻繁に作成する環境には向いていないと言えます。
錠前の構造によってはシリンダー交換ができない場合もある

インテグラル錠や円筒錠など、ドアノブと鍵が一体になっているタイプの錠前(いわゆるキー・イン・ノブ)は、シリンダーだけを交換することはできません。インテグラル錠は握り玉と呼ばれるノブの部分だけを交換することができるときもありますが、円筒錠は殆どの場合、錠前ごと交換になります。
これらにもディンプルキータイプの製品は存在しますが、ノブとシリンダーが一緒になっているぶん、ノブのもぎ取りなどに弱く、どうしても強度面では一般的なケースロックに劣ります。
このため、ドアノブ一体型の防犯対策の際には補助錠を取り付けてツーロックにする、という方法もあります。ドアノブの施錠だけでは不安、という場合、ドアへの穴開けは必要になりますが、ディンプルキーの面付本締錠を追加することが可能です。
これはシリンダー交換ができない古い錠前でも有効な手法で、古いからといって排除してしまわず、もうひとつ錠前を取り付けることで古い方も有効活用します。
▼関連ページ引き戸(引違い戸)は交換方法と選択肢が大きく異なる
引き戸や引違い戸の場合、開き戸とは異なり、シリンダーのみの交換ではなく錠前ごとの交換になるケースがほとんどです。特に一般的な住宅では、交換時は召合錠への変更が前提になることが多く、選べる製品や仕様もある程度限られます。
また、戸先錠が付いている場合はそのまま交換できる製品が少なく、取り寄せ対応が発生すると即日での対応が難しいのが殆どです。さらに、廃番となっている錠前も多いため、単純な交換では済まないことも珍しくありません。
このように引き戸はドアの構造や既存の錠前によって対応方法が大きく変わるため、「どの鍵を選ぶか」よりも「どの方法で防犯性を高めるか」を個別に判断する必要があります。現状に合わせた最適な方法を検討するためにも、実際の状態を確認したうえで鍵屋に相談することが重要です。
引き戸の交換については、下記記事で詳しく解説していますので、興味のある方はご一読ください。
▼関連ページオートロック付き物件では「逆マスターキー」に注意
マンションなどのオートロック付き物件では、1本の鍵でエントランスと各住戸の両方を開けられる「逆マスターキー」が採用されている場合があります。
この仕組みがある状態で玄関のシリンダーを一般的な交換用シリンダーに変更すると、オートロックとの連動はできなくなります。
また、逆マスターキーは通常のシリンダーとは設計が異なります。そのため、利便性とのバランスで連動したものと交換するかどうかを考える必要があります。
たとえば、鍵をよく紛失する方にとっては1本で管理できる同一キーの利便性は大きなメリットですが、その1本で複数箇所を開けられるということは、紛失時のリスクも大きくなるということです。
さらに、古い物件では逆マスターキーに対応したシリンダー自体が廃番になっている場合もあり、その場合はオートロック連動を維持したままの交換ができません。このようなケースでは、玄関と共用部で鍵を分ける「2本持ち」で運用するしかないこともあります。
オートロック連動を維持するのか、防犯性や交換のしやすさを優先するのかによって選択肢は変わります。逆マスターキーが採用されている場合は、事前に状況を確認したうえで、対応可能な方法を検討することが重要です。
▼関連ページ防犯性能の高い鍵のおすすめ製品
ここからは、実際に住宅用としてよく使われている「防犯性能の高い鍵」を具体的に紹介していきます。自宅の鍵を選ぶ際の比較材料として役立ててください。
コストを抑えて防犯性を上げたい

既存の鍵から交換する際に、できるだけ費用を抑えながら防犯性を高めたい場合は、ロータリーディスクシリンダーや非登録制のディンプルキーが現実的な選択肢になります。
代表的な製品としては、美和ロックのU9(ロータリーディスクシリンダー)や、ドルマカバのカバエース(非登録制ディンプルキー)などが挙げられます。いずれも比較的コストを抑えながら、従来の鍵よりも高い防犯性を確保できるため、「まずは今の鍵を見直したい」という方に向いています。
標準的な防犯性能と使いやすさを重視したい

現在、住宅用として広く採用されているのがこの価格帯のシリンダーです。防犯性とコスト、使い勝手のバランスが良く、多くの現場で交換用として選ばれています。
代表的な製品としては、美和ロックのPRシリンダー、GOALのV18、WESTの916、ミネベア・ショウワのWXなどがあります。いずれもピッキングや不正開錠への対策が施されており、一般的な住宅に十分な防犯性能を持っています。
合鍵の管理まで重視したい
不正複製のリスクまで考慮する場合は、登録制シリンダーが選択肢になります。合鍵の作成に制限がかかるため、第三者による複製リスクを抑えることができます。

代表的な製品としては、ドルマカバのカバスター・プラス、アルファのFBロック、マルチロックなどがあります。なかでもFBロックとマルチロックは子鍵本体に鍵番号が刻印されていませんので、子鍵を誰かに見られたときのリスクをさらに抑えたい方に向いています。
また、美和ロックのPRやGOAL のV18シリンダーといった非登録制のシリンダーにも後からセキュリティカードを付けることができます。鍵交換の後、メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。
価格よりも性能や個性を重視したい
コストよりも防犯性能や独自性を重視する場合は、より高性能なシリンダーや特殊構造の鍵が選択肢になります。
ドルマカバのスター・クロスや美和ロックのWRシリンダーは、従来とは異なる設計思想を持つ製品として注目されています。スター・クロスは通常のディンプルキーと違いがわかりにくいですが、クロスファンクションボールを用いるなど子鍵が従来とは違う意匠になっています。



堀商店のトライデントは昔からあるディンプルキーですが、キーウェイの形が円形という特殊な見た目になっており、子鍵も独特のデザインで好評です。
また、アブロイのプロテックなどは、シリンダー構造そのものが異なるハイセキュリティシリンダーとして知られています。
ただし、これらは価格が高い傾向にあったり、納期や入手性にも制約があるため、導入には事前の確認が必要です。
鍵を使わない運用にしたい
鍵の紛失リスクそのものを減らしたい場合は、電子錠やキーレス錠への変更も選択肢になります。

EPICのFLassa 1Jのような電子錠や、キーレックス500のような機械式キーレス錠であれば、鍵穴を使わない運用が可能になります。ピッキングのリスクを排除できる一方で、電池管理や暗証番号の管理といった別の注意点もあるため、運用方法も含めて検討することが重要です。
防犯性能の高い鍵を選ぶときのポイント
防犯性能の高い鍵をいくつか紹介してきましたが、実際に選ぶ際は製品ごとの違いだけでなく、次のようなポイントを基準に考えると判断しやすくなります。
- 防犯性能をどこまで求めるか
最低限か、高水準か。防犯建物部品(CP認定錠)を選ぶのか、など - 合鍵の管理をどこまで重視するか
複製制限の有無:使用する人数によって変わる - 日常の使いやすさ
ついてくる鍵の本数、家族の人数、紛失リスク(子供が多いなど) - ドアや錠前の条件
交換可能か、制約があるか - 費用と納期
すぐ交換したい(引っ越し日にあわせたいなど)か、取り寄せでもよいか
鍵の世界では価格が防犯性能に比例して上がります。どのレベルの防犯性能を希望するのかでかかるコストもあらかた決まってきますので、そのなかで合鍵管理や利便性など、他の要素を追加して考えていくと候補が絞られてくるでしょう。
どうしても決断ができない場合は、鍵のプロに相談してみてください。特に現地調査をして貰うと使えるシリンダーなども明確になりますので、そのなかからベストな選択ができます。
悩み別|防犯性能の高い鍵の選び方
鍵の種類や製品ごとの違いを理解していても、「実際に自分の場合はどれを選べばいいのか迷う」という方もたくさんいます。弊社のお客様も、交換時にどうするか決めることが多いので、ここでは我々もよく使う「悩み別」の選び方をご紹介します。
鍵をよく紛失してしまう/家族の出入りが多い
鍵の管理に不安がある場合は、そもそも鍵を持ち歩かない運用ができる電子錠やメカニカルキーレス錠が適しています。暗証番号やカードで解錠できるため、紛失によるトラブルを防ぐことができます。
合鍵の不正複製が不安
ストーキングやDVに悩んでいるなど、第三者による合鍵作成に注意する必要がある場合は、登録制シリンダーを選ぶと安心です。セキュリティカードなどの管理も必要になりますが、不正複製のリスクを抑えることができます。
今ついている鍵が外国製・特殊な鍵で不安

海外メーカーの鍵や特殊な形状のシリンダー(ユーロプロファィル、スカンジナビアン・オーバルなど)が使われている場合は、同系統の製品や互換性のあるメーカーを選ぶ必要があります。ドルマカバやアブロイなどは、こうしたケースで選択肢になることが多いメーカーです。
防犯性能を上げたいが合鍵が作れないと困る
防犯性と利便性のバランスを重視する場合は、ロータリーディスクシリンダーや非登録制のディンプルキーが適しています。美和ロックのU9やPR、およびGOAL のV18は扱えるリペアショップ・合鍵屋が増えてきていますし、ドルマカバのカバエースはメーカー発注ではなく、ドルマカバに認定されている業者で複製が可能です。
オートロック付きマンションの鍵を交換したい
オートロック付きのマンションで鍵交換をする際は、もともとの鍵と全く同じ種類のシリンダーか、交換用シリンダーかのどちらかになります。
というのも先述したように、1本の鍵でエントランスと玄関を開けられる「逆マスターキー」が採用されていることが多いからです。逆マスターの鍵は一般的な交換用シリンダーに変更すると、オートロックやその他共用部分との連動がなくなってしまいます。
そのため、防犯性能を高める交換をしたい場合、
- 連動を優先して今と同じ種類の鍵で良い
- 防犯性能を優先して今の鍵が古いタイプなら違うシリンダーにする
このいずれかを選択する必要があります。
また、古い物件では対応シリンダーが廃番(美和ディスクシリンダー、URシリンダーなど)になっていて、追加の逆マスター用シリンダーが発注できなかったりします。
防犯性を上げたいけど費用は抑えたい
例えば鍵の紛失に伴う鍵交換ですと、急な出費になりますので当然、「防犯性能は維持したいけど費用も抑えたい」ということもあります。そのようなときは、美和ロックのU9シリンダーが現実的な選択肢になります。
ピンシリンダー錠も最近のものはピッキングがほぼ不可能ですから、選択肢に入れてもいいのですが、ピンシリンダー錠には鍵穴壊しへの耐性が低いという欠点があります。その点、U9であればドリリングなども対策されています。
防犯対策の補助金・助成金を使いたい

防犯性能の高い鍵への交換を検討する中で、自治体の補助金や助成金の利用を考えている方もおられるでしょう。対象になる製品はCP認定錠であることも多いのですが、どれがCP認定錠なのかわかりにくいですよね。
これは防犯建物部品のリストを見て頂くのがベストなのですが、大手鍵メーカーの人気商品であるディンプルキーシリンダーはCP認定錠であることが多いです。
CP認定錠に関しては、鍵屋に確認するのがベストです。経験豊富な鍵屋なら、どれがCP錠か知っていますし、わからない場合は詳しく調べてくれるでしょう。CP認定錠のなかにはGOAL のシリンダーのように、シリンダー単体では認められていないものの、錠前との組合せであれば基準をクリアしているという鍵も存在します。
すべてを自力で確認するのは大変なので、よくわからないときは鍵屋に相談するのがベストです。
▼関連ページ鍵の見た目やメーカーを揃えたい
われわれ鍵屋もよく確認させて頂くのが鍵の見た目です。ドアメーカーの鍵がついている場合、純正シリンダー以外ですとシリンダーの色が変わってしまってドアと合わなかったり、ドアの日焼けした部分としていない部分が露呈したりするからです。
そういったドアと錠の外見的な部分が気になる場合は、ドアメーカーが提供している取替用シリンダーで交換するのがベストです。
一方で、交換用シリンダーでも性能面に大きな差はなく、必ずしも純正でなければならないわけではありません。見た目を優先するか、コストや選択肢の広さを優先するかで判断するとよいでしょう。
ドアノブ一体型なので不安
古い玄関扉に多いインテグラル錠や円筒錠といったドアノブ一体型の錠前は、シリンダーのみの交換ができませんが、同じインテグラル錠や円筒錠への錠前交換であれば、特に高額になることはありません。
商品は限られますが、インテグラル錠も円筒錠もWESTや大黒製作所(AGENTブランド)がディンプルキーを使う製品を開発しています。コスト的な部分が心配な場合は、同じ種類の錠前で防犯性能の高いものを選択すると良いでしょう。
ドアノブ一体型では強度が心配で……というお悩みには、先述したように面付本締錠といった補助錠を追加して防犯性を高める方法が現実的な選択肢となります。実際の現場でもドアノブ一体型はそのままにして、補助錠で対応していることが多いでしょう。
面付本締錠のような補助錠を取り付けると、補助錠側をディンプルキーなどのハイセキュリティシリンダーにすることができるうえ、ツーロックにもなります。多くは子鍵を2本持ちすることになりますが、コストがかかりすぎない選択肢としてお客様に喜ばれることが多い選択肢でもあります。
防犯性能の高い鍵は「条件に合わせて選ぶこと」が重要
この記事では、鍵の種類や特徴、選び方のポイントを整理し、どのような考え方で選べばよいかを解説してきましたがいかがでしたでしょうか。防犯性能の高い鍵にはどのような種類があるのか、どう選べばよいのか、基本的な考え方はおさえられたのではないかと思います。
ただし、鍵は見た目が似ていても内部構造や適合条件が異なるため、現場の状況を確認しないと判断できないことも少なくありません。ある程度どのような鍵に交換したいかが決まった段階で、一度鍵の業者に見てもらい、具体的な費用や施工内容を確認することをおすすめします。
鍵屋の鍵猿では、現在の錠前やドアの状態を確認しながら、ご希望やご予算に応じて最適な鍵をご提案しています。防犯性能の高いディンプルキーや電子錠への交換実績も豊富にあり、作業前には必ずお見積書をお渡ししていますので、内容にご納得いただいたうえでご依頼いただけます。
▶ お急ぎの方 ◀
鍵の交換にかかる費用、
施工事例、対応エリアなど
について詳しく見る













