車のキーが抜けない・ささらない・回らない!鍵トラブルはどうするべき?
この記事でわかること
- 鍵トラブル時にやってはいけないこと3選
- 車の鍵が抜けないときに確認すべきこと
- 状況別の対処法
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「車のキーのトラブル」でお困りではありませんか?
突然、「車のキーが抜けない・ささらない・回らない」といったトラブルに見舞われると、焦りますよね・・・。
無理に抜こうとしたり、回そうとしたりすると、鍵本体を破損してしまう恐れがあるので注意が必要です。
今回は、車の鍵の困ったトラブルで「やってはいけないこと」、「やるべきこと」、「誰を頼るべきか」について、鍵屋のプロがくわしく解説します。
どうしても一人で対処ができない場合もご安心ください。鍵の専門業者「鍵猿」にて鍵の解錠や交換を依頼できます。
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目次
鍵トラブル時にやってはいけないこと3選
車で急に鍵のトラブルが起きてしまうと、誰しも焦ります。
しかし焦りのあまり、次のような「NG行動」をとってしまうと、さらなるトラブルにつながります。
力ずくで引き抜く
力任せに抜こうとすると、繊細な部品のどこかが破損して二度と使えなくなる恐れがあります。
鍵穴(シリンダー)の内部というのは、精密な部品の集まりです。
破損してしまった時には鍵本体の交換になり、かえって高額な修理費がかかることになるでしょう。
先の鋭いものなどを鍵穴に突っ込む
鍵がささらない原因の多くは、鍵穴に異物が入ってしまっているからです。
かといって、針金や爪楊枝などを鍵穴に入れて異物を取ろうとしたりしてはいけません。
先の尖ったものを挿し込んでも、異物は取り出せないだけでなく、鍵穴内部を傷める危険性があります。
針金や爪楊枝が折れて鍵の内部に残ってしまったら、余計に状況が悪化してしまいます。
専用ではない潤滑油を差す
さらに「鍵用ではない潤滑油を差すこと」も、やってはいけない行動のひとつです。
鍵用の潤滑油は普通のオイルとは違って、パウダー状であるのが特徴です。
「滑りがよくなればいいだろう」と鍵穴に自転車用の潤滑油やサラダオイルなどを注入してしまうと、鍵穴に残ってホコリや汚れなどが付着しやすくなってしまいます。
余計に抜けなくなることもある
「鍵用ではない潤滑油を差す」と 、鍵穴の内部に異物が詰まり、鍵が余計に抜けなくなるなど別の問題が起きてしまいます。
鍵が抜けたとしても、新たな問題を引き起こすリスクが高いので、「鍵用の潤滑油以外のオイルを使うこと」は絶対にやめましょう。
エンジンキーが抜けないときに確認すべきこと
最近の車はスマートキーになっており、エンジンキーを回すことも少なくなっています。
とはいえ、レンタカーや中古車には、まだ「エンジンキー搭載」の車が多いのも現状です。
自宅の鍵は回転することで閂を動かしますが、自動車のエンジンキーの場合は、エンジンをスタートさせるスイッチのような役割があります。
その鍵が「抜けない」のには、自動車固有の理由があります。
エンジンキーが抜けない時に確認すべきこと見ていきましょう。
そもそも「簡単に抜けるつくりになっていない」ことを理解
まず大前提として、車のキーは簡単に抜けるような構造にはなっていないことを理解しましょう。
なぜ簡単に抜けないようになっているかというと、もし走行中やエンジンがかかった状態でキーが簡単に抜きさしできてしまうと、非常に大きな問題が起きてしまうからです。
仮に車のエンジンをかけたまま、キーを紛失したら?
また、駐車場でエンジンをかけたまま車を停止させ、キーを抜いてその場を離れることができたと仮定します。
その後、車に戻ってきた際に、もしキーを紛失してしまっていたら、エンジンを止めることができなくなってしまいます。
車のキーは抜けにくい構造になっている!
車のキーが抜けなくなると「車の故障ではないのか」とか「もともとキーが抜きにくいと感じていたが、車に不具合があったのではないか」と疑ってしまうかもしれません。
しかし先述のとおり、キーはそもそも簡単に抜けない構造になっています。
次から紹介する確認事項を徹底すれば、抜けるようになるかもしれません。落ち着いて対処しましょう。
AT車ならシフトレバーを確認
「エンジンを切っているのにキーが抜けない」ということがあります。
AT車によくあるケースですが、この場合はシフトレバーがP(パーキング)に入っているかを確認しましょう。
これはAT車に搭載されている「キーインターロック機構」という機能で、シフトをPの位置に入れないとキーが抜けない仕組みになっているのです。
キーが抜けず、さらにエンジンもかからないときは?
キーが抜けず、さらにエンジンもかからないといった状況にあるときは、シフトレバーがPまたはN(ニュートラル)の位置になっているかを確認しましょう。
AT車だとPかNの位置にシフトレバーがないとアクセサリーポジション(ACC)までしかキーが回らない仕組みになっていて、エンジンはかかりません。慌てずに確認しましょう。
大型車には多い「ボタン」を確認
大型車によくあることですが、特定のボタンを押さないとキーが抜けない車種があります。
このような車は「PUSH」などと書かれたボタンを押しながらでないと、キーが抜けない仕組みになっています。
大型車であれば、キーの差込口付近にそれらしいボタンがないかを確認し、あれば押しながら抜いてみましょう。
ハンドルロックを確認
ハンドルロックはもともと自動車の盗難防止のために設けられている機構です。
エンジンが停止した状態でハンドルを動かすと、その名のとおりハンドルをロックしてしまう機能です。
ハンドルロックがかかれば、車を動かせられない
たとえば自動車を盗もうとしている何者かが車内に侵入し、キーがささっていない状態でハンドル操作を行おうとすると、ハンドルにロックがかかって車を正常に動かせなくなります。
この後いくら不正にエンジンをかけようとも、ハンドルが動かないので窃盗犯は車を思い通りに動かすことはできません。
実はハンドルロックが発動すると同時に、キーが抜けなくなる仕組みになっています。
ハンドルロックがかかる原因は?
ハンドルロックがかかってしまう原因にはさまざまです。
よくあるのが、ハンドルを回した状態でエンジンを切ってしまうことです。
ハンドルロックがかかると、キーが抜けなくなるので、ハンドルロックを解除することが先決です。
基本的にハンドルロックは、ハンドルを左右に動かしながらキーを回すと解除されます。解除できたらキーを抜きましょう。
車種によってハンドルロックの解除方法は異なるので、ご自身の車の解除方法を調べてみることをおすすめします。
劣化や破損の可能性も
エンジンのキーが抜けない原因として、キー本体や鍵穴の経年劣化、破損が考えられます。
長年使っている車だとキーの抜きさしの回数が多く、経年劣化によってキーが抜けなくなることがあります。
経年劣化であれば「鍵の交換」が必要
経年劣化であれば、キーや鍵穴の交換が必要です。
ディーラーや修理工場などに持ち込み、鍵開け・交換をしてもらいましょう。
ちなみに、キーが抜けず車を動かせない状況にある場合、ディーラーや修理工場では出張修理を行っていません。
レッカー移動で車両を持ち込む必要があります。
エンジンキーが回らない原因
エンジンキーがささるのに回らないときも、自動車固有の原因があります。
バッテリーがあがってしまっている
自動車のバッテリーが上がってしまっていると、エンジンキーが全く回らないことがあります。
古い車でエンジンキーが劣化していると、キーが回っているのに抜けやすいものがあり、ACC(アクセサリ)などに入ったままになり、バッテリーが空になってしまった、という例もあります。
エアコンやライトの点けっぱなしには注意して下さい。
ブレーキを踏み忘れている
最近の車は、「ブレーキを踏まないとエンジンがかけられない」タイプの車が増えてきています。
AT車ならギアがP、マニュアル車ならNに入っているのを確認し、ブレーキを踏みながらエンジンキーを回してみて下さい。
クラッチペダルを踏み忘れている
マニュアル車の場合、ブレーキと更にクラッチペダルを踏みながらでないとキーが回らないようになっています。
両方しっかりと踏み込みながら、キーを回しましょう。
「車のドア」のキーが抜けない・ささらない・回らないときは?
次に、エンジンではなく、「車のドアにおける鍵トラブルの原因や対処法」を紹介します。
車のドア:鍵トラブルの原因
車のドアの鍵穴は、風雨にさらされるため、劣化や破損、ゴミの詰まりなどが起こりやすく、鍵トラブルも少なくありません。
長年乗っている車であれば、キー本体の経年劣化が原因のひとつでしょう。
鍵トラブルの対処法1.鍵専用の潤滑油をさす
ドアの鍵トラブルにおいて考えられる対処法のひとつが、鍵専用の潤滑油をさすことです。
潤滑油をさす場合には必ず鍵専用のものを使い、それ以外のオイルは絶対に使わないようにしましょう。
鍵トラブルの対処法2.スペアキーを試す
ささらない・回らないといった症状が続く場合は、スペアキーを試してみて下さい。
もしスペアキーならささる・回転する場合、キーの変形や劣化が原因になります。
車の鍵修理を依頼できる場所
自分では対処できないため、業者などに依頼しなければならないケースも考えられます。
ここからは、車の鍵トラブル処理を依頼できるところを紹介します。
JAFなどのロードサービス
JAF会員であれば、車に鍵トラブルがあった際は、無料で鍵開けを依頼することが可能です(非会員の場合は税込み15,230円)。
ただし、作業が長引いた場合には料金や燃料代が追加で発生する可能性があります。
なお依頼すれば現地まで出張してくれますが、繁忙期などは到着までに時間がかかることがあります。
ちなみに JAFが行ってくれるのは鍵開けまでで、鍵作成はできません。
その代わりに、必要に応じて鍵屋を紹介してくれることがあります。
ディーラーや修理店などの車の専門家
鍵トラブルの際には、ディーラーや車の修理業者も依頼ができます。
鍵を紛失した場合には、車を購入した販売ディーラーに頼めば、鍵開けはもちろんスペアキーの作成や取り寄せを依頼できます。
ディーラーや修理店はデメリットもある
ディーラーや修理店はデメリットもあります。
デメリットとして、スペアキーの取り寄せに時間がかかるという点があります。
さらに、ディーラーや車の修理業者は出張対応をしていないところがほとんどです。店舗まで車を運ばなければなりません。
車の鍵をシリンダーごと交換する必要がある場合は、修理業者に依頼してみましょう。
鍵屋
「一刻も早く鍵トラブルを解決したい」というときには、鍵屋に相談するのがベストです。
鍵屋が車の鍵トラブルで対応できるのは、主に鍵開けと鍵作成です。
もし急ぎの用事があってディーラーや修理業者に持ち込む時間がないときには、鍵屋に相談してみて下さい。
状況によってどこに依頼すべきか判断しよう
車の鍵トラブルにはさまざまなものがあり、業者によって対応の可否が異なります。
原因不明でキーがまったく抜けない、ささらない、回らないといった場合にはシリンダー交換が必要な可能性があります。
ディーラーや修理業者、自動車工場に依頼したほうがいいでしょう。
鍵開けや鍵の作成が必要なら「鍵猿」にご相談ください
一方で、鍵開けや鍵の作成が必要なトラブルであれば、対応が早い鍵屋の方がスピーディーに解決します。
鍵屋の「鍵猿」は365日対応で、スーパーやショッピングモール、勤務先の駐車場など、対応エリア内なら現場まで最短15分で駆け付けます。
もちろんその場で対応可能ですので、わざわざ車をレッカー移動させる必要はありません。
まずはお気軽に「鍵猿」にお電話ください。
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