鍵穴へのイタズラ対策を紹介!修理や鍵開けは鍵屋に依頼
この記事でわかること
- 悪戯に遭遇したときにすべきこと
- やってはいけない対処法
- 早めに相談した方が修理で済む?
- イタズラ防止策
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
玄関の鍵をはじめ、車やバイク、自転車や郵便ポストなどの鍵にイタズラされた経験はありませんか。
嫌がらせや悪戯の一環で鍵穴にガム、接着剤、木の枝、針金、泥などを詰め込まれ、鍵が開かないときや鍵穴が壊れたとき、どうしたら良いのでしょうか。
この記事では、適切なイタズラを発見したときにすべきことや、やってはいけないこと、そしてこれからできる対策を解説します。
接着剤などでイタズラされてしまうと、鍵交換が必要になり痛い出費になるのではないかと心配ですよね。そのようなときは、鍵屋にご相談ください。鍵屋にお任せいただければ、修理で済む場合もありますし、シリンダー交換となった場合もこれからの防犯対策を考慮した商品をお選びいただけます。
目次
鍵穴への悪質なイタズラに遭遇したときの対処方法
鍵穴にガムなどが詰め込まれて、鍵を使用できなくなると家に入れない、或いは施錠ができない、バイク・車を動かせないなど、生活に支障をきたします。
鍵の修理や交換が必要になれば費用・手間が発生し、損害を被ったと言えるでしょう。
では、悪質な鍵穴のイタズラ被害に遭ったとき具体的にどうしたら良いのでしょうか。対処方法を確認していきましょう。
被害届を出す
鍵穴へのイタズラを発見したら、軽微なケースであっても警察に通報して下さい。
鍵穴に異物を詰めて使えなくするようなイタズラは、器物損壊罪に相当します。
近隣で似たような被害が相次いでいて、警察が既に捜査をしている可能性もありますから、110番通報することは無意味ではありません。
あなたの被害状況は重要な情報の一つになるかもしれません。
110番するのが躊躇われる際は、9110番でどのように対応すべきか相談することも可能です。
また、あなたがストーカーや不審者に狙われている場合、大きなトラブルの未然防止になるかもしれませんので、必ず110番で警察を呼ぶか、それが逆効果になるようであれば自ら交番を訪問するなどして被害届を出して下さい。
通報したら警察が来るまでは鍵穴に触らず、イタズラ発見の日時を記録し、鍵穴の写真を撮るなどしておきましょう。
火災保険 / 自動車/バイク保険などへの申請を考えている場合
火災保険や自動車/バイク保険などへの申請を考えている場合は、保険会社の事故受付窓口に電話して、どのように対応すればよいか相談しておいて下さい。
鍵屋に修理を依頼する予定の人は、特に保険会社の指示を仰いで下さい。保険会社は特定の鍵屋と提携していることが多いからです。
警察に現場を調査してもらったあと、器物損壊の被害届を出します。被害届にも日時や詳細を書く必要があるので、イタズラを発見した時刻などを記録しておくのは重要です。
被害届を受理すると警察は周辺のパトロールを強化するなど、同じようなイタズラが起こらないように努めてくれます。
鍵修理・鍵交換をする
警察の現場捜査が完了して、鍵修理などをしても問題ないと言われたら、鍵を使えるようにするにはどうしたらいいのか、を考える必要があります。
▼関連ページ異物詰まりで鍵が開かない場合の対処方法
詰まったものが引っ張り出せる、或いは簡単にガムが剥がせる、というような被害なら良いのですが、自分でどうにもできない場合もあります。
鍵穴の状態によって対処方法が異なりますので、自力で修理できないケースや注意点などを見ていきましょう。
枝やゴミを詰められた場合
枝やゴミ、針金を詰められた、という場合、鍵穴の外に枝や針金などが出ていて、手やピンセットでつまめそうであれば、慎重に引き抜いて下さい。
勢い良く力任せに抜くと、枝や針金が途中で折れてしまい、詰まってしまって取り出せなくなる危険がありますので、ゆっくり、シリンダー内部に傷をつけないよう引き抜いて下さい。
無事に引き抜くことができて、もし掃除機などが使える状況なら掃除機で鍵穴に残った細かいゴミをとります。
鍵穴に鍵を挿し込めたら、とりあえずは安心できますが、念のため鍵屋に内部を検査して貰いましょう。
接着剤を入れられた場合
接着剤の場合、鍵穴の入口だけで硬化している場合があります。鍵穴をよく見て、剥がせそうであればゆっくりと除去して下さい。このようなケースでは、鍵のシリンダーは無事である可能性があります。
接着剤がシリンダーにまで及んでいる場合は、残念ながら自力でできることは何もありません。鍵を入れても刺さらないか、回すことができないと考えられますので、すぐに鍵屋にご相談下さい。
どちらか判断がつかない、という場合も、ご連絡頂けた方が的確な処置ができます。
また、鍵穴に接着剤を入れられて、それが硬化している場合は、鍵が入らず鍵穴内の異物も処理できない為、破壊開錠となることもあります。
なお、賃貸物件の場合は、必ず管理会社や大家に報告し、鍵を交換して良いか打診しましょう。
ガムを入れられた場合
ガムも接着剤と同じように、鍵穴の入口に留まっている可能性が高いのですが、接着剤と違う点は、硬化しにくい性質のせいで鍵にひっついて鍵穴の奥までいってしまう、という点です。
よくあるのは、家主が鍵を挿して施解錠しようとした時に、ガムに気づかずに鍵を回してしまい、鍵穴の中にガムが残っている、といったケースです。
ガムは油分で分解され、溶けてしまうのですが、だからといって家にあるサラダ油などを鍵穴に入れるのは鍵にとって良くありません。
このような場合も、できるだけ早い段階で鍵屋にご相談頂くのが大事です。
ガムがシリンダーにあるバネについて固まってしまったら鍵が回らなくなってしまうからです。
鍵屋であれば、シリンダーを分解洗浄し、また元通りに戻すことができます。
鍵穴のイタズラでやってはいけない対処方法
鍵穴へのイタズラは、結果として異物が詰まった状態になることが多く、しかもその異物は自然に蓄積する埃や砂とは違ったもので、鍵穴専用の潤滑剤でも処置できないものがほとんどです。
もし、自力でなんとかしたいという場合は、一にも二にもシリンダー内部を傷つけないよう注意を払う必要があります。
鍵穴から異物が出ている場合は容易に取り出せるように思えますが、慎重に引き抜かなくてはなりません。
できるだけ途中で異物が折れ、奥に詰まったままの状態にならないよう、少しずつ動かしましょう。
接着剤などの異物を除去する際は先の尖ったものや、やすりなどを使わないようにして下さい。爪楊枝や針金、やすりといったものは鍵穴の内部を傷付けてしまう可能性が高いからです。
内部の緻密な構造が鍵と合致することで鍵が開く仕組みになっているので、パーツが少しでも変形したり、正常に動かなくなったりすると、鍵が使えなくなってしまいます。
鍵屋に依頼すると修理で済む場合がある
イタズラされたくらいで鍵屋に修理を依頼するなんて大げさだ、と思う方も少なくありません。
また、自分が悪いわけでもないのに自己負担で修理しなくてはいけないのは納得がいかない、余計な出費はしたくない、とどうにかして自分で対処しようとする方もいます。
その心理は大変よくわかるのですが、そうすることで状態を悪化させてしまうこともあります。
すぐに鍵屋に相談していれば修理だけで済んだのに、余計なことをしてしまって鍵が動かなくなり、シリンダーを交換する必要が生じて、かえって費用が高くついてしまった、ということもあります。
【価格対決】鍵の修理 VS 鍵の交換 | |
---|---|
鍵の修理 | ¥8,800~(税込) |
鍵の交換 | ¥11,000~(税込)+部品代 |
悪質ないたずらによって鍵穴に異常が見られるときは、すぐに鍵屋にご相談下さい。
我々のような鍵屋は、こうしたイタズラ被害や異物の詰め込みに関しても豊富な経験がありますので、ちょっとした工夫や専用工具でスムーズに枝や針金などを除去できます。
また、接着剤やガムといったものを入れられた際は、分解洗浄に対応することもできます。
このような修理で済めば、シリンダーを交換するより安くなることもあります。
解決までの時間や労力、費用を考えても、鍵屋にご相談頂けたほうが早く解決し、ご安心頂けます。
※ただし、異物を完全に除去できなかったり、内部が破損して使えない状態になっている場合には、シリンダーの交換が必要になる場合もあります。
イタズラ防止のための対策
一度イタズラされると、犯人が捕まらない限り、またイタズラされるおそれがあります。
同じような被害に遭わないよう、対策を講じておきましょう。
鍵穴がない錠前に変更
暗証番号を入力する電子錠など、キーレスキーに交換すれば、鍵穴に異物を入れられるというイタズラは物理的に阻止できます。
もっとも、暗証番号タイプは番号をむやみやたらに押されるなど、別のイタズラで悩まされる心配がありますので、物理キーボードのないランダムテンキーのものを選ぶと良いでしょう。
一度被害に遭うとイタズラのターゲットになりやすくなるため、防犯対策の見地から、修理ではなく思い切って錠前そのものを交換してしまうのも一つの手です。
家の前に停めてあったバイクや自転車などに立て続けに悪戯された場合は、予防策としてまだ被害の出ていない玄関の鍵への対策をとっておく方が良いでしょう。
カバーの設置
物理的なイタズラ防止策として、鍵穴に「カバーをかぶせる」というのも有効です。
玄関ドアをはじめ、車用なども販売されています。
最近のバイクでは、鍵穴を出さないシャッターキーが使われるようになってきていますが、自宅に駐輪している間はバイクカバーをかけるなど、工夫をした方がよいでしょう。
防犯カメラやセンサーライトの設置
鍵穴にイタズラをされる理由として、あなたの住居周辺に通行人があまりいない、人目が届きにくいところにあるなど、犯人に狙われやすい弱点があるのかもしれません。
単なるいたずらならまだしも、空き巣や暴漢などの、より凶悪な犯罪の被害に遭うおそれも否めませんので、防犯カメラやセンサーライトの設置を検討しましょう。
門や玄関周りへの防犯カメラの設置(ダミーカメラでも効果的です)や、人を察知して点灯するセンサーライトを設置しておけば、イタズラや犯行を思いとどまらせることができるかもしれません。
なお、ダミーカメラでは被害届を出す際に証拠の提出ができず、あるいは、あまりにも画質の荒い映像だと証拠不十分と判断されて、警察が動いてくれない場合もあるそうです。
よって、証拠が必要な人は必ず本物の防犯カメラを設置する事をおすすめ致します。
イタズラされた鍵の修理・交換は鍵屋にお任せ
イタズラされた鍵がどんな被害を受けたのか、鍵としての機能にどんな影響があるのか、外から見ただけではわかりにくいものです。
犯人の目的は鍵を使えないようにすることなので、多くのケースでシリンダー内部が傷つけられたり、汚されたりしています。
鍵がちゃんと挿せて、いつも通り回転したとしても、そのまま使い続けることで鍵が壊れてしまう可能性もあります。
鍵穴へのいたずらで異物が詰められたとき、直後にご相談頂くことにより修理だけで済むことも多々あります。
鍵猿ではご依頼を頂いたらすぐに現地に駆けつけ、鍵の状態を診てどういったことになっているのか、丁寧にご説明いたします。
状態が悪い場合は、シリンダー交換になってしまいますが、その日のうちに交換作業を終えることが可能です。
今後の防犯性を考えて電子錠に変更をご希望の際も、即日取替え可能ですので、ご相談下さい。
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