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更新日:2023/12/06

ベランダの防犯対策とは?泥棒に狙われにくい効果的な方法

ベランダの防犯対策とは?泥棒に狙われにくい効果的な方法

この記事でわかること

  • 泥棒の侵入経路のデータ
  • ベランダが泥棒に使われる理由
  • ベランダにできる防犯対策

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

一戸建て・共同住宅いずれの場合でも、住宅への泥棒の侵入方法は「無施錠」に次いで「窓を破る」が多いです。また、侵入経路は居室やベランダなどの掃き出し窓が狙われやすい傾向があることもわかっています。

「無施錠」は、普段から鍵を施錠していない方や鍵のかけ忘れ等によるものです。

日常生活から近くの場所に外出する時でも、防犯対策として、しっかりと鍵を施錠してから外出するようにしましょう。また、鍵のかけ忘れ防止の為には外出する際、鍵をかけ忘れていないか出発する前にしっかりと確認して対策しましょう。

本記事では、ベランダからの侵入を効果的に防ぐ方法について解説していきますが、なかには取り入れるのが難しい方法もあるかもしれません。

しかし、鍵に関することはホームセンターなどで販売されている補助錠や、鍵つきクレセントで対策ができたりします。窓の鍵が壊れているのに放置している、といったことはありませんか?

DIYが不得手でも、ご安心ください。鍵屋はどんな小さな鍵でも、修理や交換、または新規取り付けをご依頼できます。年中無休ですので、いつでもご相談ください。

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泥棒の侵入経路

ちなみに、厳密には戸建てなどに多い屋根のない張り出しエリアは「バルコニー」と呼ぶそうですが、この記事ではベランダで統一します。

さて柵やフェンスが取り付けられている事も多いベランダですが、なぜ泥棒の標的になりやすいのでしょうか。

警察庁の統計を見ると令和3年の刑法犯認知件数は56万8,104件で、そのうち侵入窃盗は3万7,240件となっており、19年連続で減少しています。しかし、このうち住宅への侵入窃盗が1万7,283件あり、未だ1日あたり約47件も発生しているのが現状です。

一戸建て共同住宅(3階建て以下)共同住宅(4階建て以上)
1位無締り無締り無締り
2位ガラス破りガラス破り合鍵
3位合鍵合鍵ガラス破り

一戸建て、3階建て以下の共同住宅いずれのケースでも無締りが最も多く、つづいてガラス破り、合鍵による侵入です。4階建て以上の共同住宅においても最も多いのが無締りで、次が合鍵、ガラス破りとなっています。

侵入口は一戸建てや3階建て以下の共同住宅の場合では、4階建て以上の共同住宅では表出入口が最も多く、窓からの侵入は2番目に多いです。侵入経路はといえば、死角になりやすい縁側あるいはベランダが使用されるケースが少なくありません。

ベランダが泥棒に狙われる理由

こちらでは、なぜベランダが泥棒の標的になりやすいのかという理由について解説します。

ベランダに侵入する足場になるものがある

ベランダは地面からある程度高さがある部分に設置されているものです。そのため、ベランダを侵入口にする場合、その高さを上るための足場が必要になります。

例を挙げると、エアコンの室外機やごみ捨て用ボックスや建物自体などです。

また、塀がカーポートのそばにあり、さらにベランダにも近ければ塀からカーポートの屋根へ、そしてそこからベランダへと移動して侵入できます。

ベランダが庭の上にある住宅ではベランダのそばにある庭木をつたって侵入されてしまうことが少なくありません。庭木が丈夫なものであれば大人でも上っていけます。

ベランダのそばに庭木が植えてある場合は定期的にカットするなどしてベランダまで届かないように工夫をするほうが安心でしょう。

ベランダには死角が多い

マンションのベランダは死角が多いことから泥棒が侵入後に身を隠すことが可能で、ガラス破りをする際も周囲の目を気にしすぎずにすむので好都合です。

また、共同住宅のベランダの手すりは1.1m 以上ありますので、身をかがめると外から見えにくくなってしまいます。こうなると通りすがりの人に通報されることもなく、窓を開けて侵入することが可能になります。

さらに、ベランダと地面との間にかなりの差がある場合は、真下が暗い物陰になりがちなので、身を潜められていると気づけない可能性があります。

泥棒は侵入時に外部からの目を嫌うため、ベランダを見通しが良いものにすると侵入対策として効果的です。

足場がしっかりしており他の場所から伝って侵入しやすい

ベランダは足場がしっかりとしているということも、狙われやすい理由です。

特に集合住宅では廊下・ベランダ側以外に窓のある住戸は少なく、ベランダに面している窓が最も大きいため、破ることができれば苦労することなく室内に侵入できてしまいます。

もしベランダのそばに縦樋 、給・排水管など足がかりになるものがあれば、より侵入しやすくなります。また、一般的に、集合住宅では隣部屋とベランダが防災壁を挟んでつながっている状態です。つまり、角部屋のベランダにさえ侵入できれば、そのほかの部屋へと移動するのも可能といえます。

ベランダ(一戸建て含む)の防犯対策(補助鍵、フェンス、有刺鉄線等)

こちらでは、補助鍵やフェンスや有刺鉄線など、具体的なベランダの防犯対策について紹介します。

ベランダに物を置かない

ベランダは日当たりが良いことも多いことから植物(観葉植物含む)を育てている人も少なくありません。しかし、大きな植物があると目隠し状態になるため、侵入者の存在が気づかれる可能性が低下してしまいます。

集合住宅では排水の妨げになることもありますので、ベランダではなく室内で育てるようにしましょう。

また、ベランダ内にごみや使わなくなったものが乱雑に置かれている場合も泥棒の目にとまりやすくなるので注意が必要です。ごみをそのような場所に置くルーズな人であると判断され、侵入しやすい家だと狙われやすくなります。

しかも、大量にごみやものがあると植物同様にベランダの様子が外から見えづらくなりがちです。

ガーデニング用具や車用の工具をベランダに置く人もいますが、ガラス破りの道具にされる場合があるので置かないようにしましょう。

さらに、大きな物置も死角を作り出すので、物置の配置は防犯を意識したものにしましょう。

防犯砂利を敷く

防犯砂利を敷く

特に、1階のベランダの防犯対策におすすめで、防犯砂利をベランダに撒いておくのもひとつの方法です。ガラス製や天然石、溶岩、セラミック、瓦などさまざまな種類があり、その上を歩くと掃除機と同じくらいの音が出るので、誰かが侵入したことに気づきやすくなります。

もちろん、マンションの2階以上でも効果が期待できます。

泥棒は侵入するときに大きな音を立てるのを嫌うため、心理的にも効果的です。

防犯性が高まると同時に、一戸建てであれば庭の見た目もおしゃれ度がアップするので一石二鳥です。除草剤シートとともに使用すると、雑草が生えにくくなる効果も得られます。

環境にやさしい素材で作られているものは、土の上などに敷いても安全です。一般的な砂利を敷いた場合にも足音に気づきやすくはなりますが、防犯砂利のほうが歩いたときの音が大きいことから、防犯性が高いです。

たとえば、セラミック製は電柱や電線にも使用されている素材であり、風雨の影響を受けにくいうえ、大雨などで流されにくいのがメリットになります。しかも、歩いたときにも大きめの音が鳴るので防犯性も高めです。

ただ、賃貸の集合住宅の場合は大家さんや管理会社に問い合わせて許可をとる必要がありますし、隣近所と騒音トラブルになる可能性もあります。

分譲マンションにおいては、ベランダが避難経路となり得る共用部分とされている筈ですので、砂利を敷くといった避難の妨げになるような改造は禁止されていると考えられます。そもそも、分譲マンションのベランダには不必要に物を置くことが禁止されていますし、大きな音が出るものは騒音トラブルの原因になりがちです。

防犯砂利は効果的ですが、戸建ての家に限った方が良いでしょう。

ベランダ防犯に効果アリ?忍び返しや有刺鉄線

忍び返し

忍び返しとは、柵やフェンス等の塀を乗り越えて敷地内に侵入する泥棒対策として設置する尖った金物の事です。

設置箇所や使用する製品によっては、泥棒対策として大きな効果が期待できます。

忍び返しは、ブロック塀やフェンス、門扉、手摺り、排水パイプなど、泥棒が敷地内に侵入する際の侵入口に設置します。

DIYで忍び返しの取り付けは可能ですが、鋭利なもので大変危険ですので作業の際は十分注意して行いましょう。

また、ベランダの柵(格子・網など)やフェンスに有刺鉄線を取り付けると、さらに防犯効果が高まります

窓に防犯フィルムを貼る

防犯フィルムを貼る

泥棒の多くが侵入するために鍵の周囲の窓ガラスを割り、そこから手を入れて開錠したうえで侵入しています。それを防止するのに効果的なのが防犯フィルムです。

CP認証など受けている防犯フィルムは窓ガラスを打ち破りにくくする効果がありますが、有資格者が規定の方法で施工する必要があるうえ、全面貼りでないと効果を発揮しませんので防犯ガラスほどではないものの、ある程度のコストがかかると言えます。

ただ、空き巣に関しては侵入までに5分以上かかりそうな場合は諦める傾向にあると言われているため、ベランダからの侵入を防ぐ方法としてはかなり有効で、特に防犯ガラスでも十分に対策できるとは限らない焼き破りにも効果があります。

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窓用の防犯ブザー・アラームの設置

窓用の防犯ブザー・アラーム

窓用の防犯ブザー・アラームとは、窓の異常を検知して大きな音で知らせる防犯グッズです。

その為、泥棒が窓を開けたり、ガラスを破る為に衝撃を与えた際に大きな音を鳴らし、被害を回避できる可能性があります。

衝撃検知型と開放検知型、衝撃・開放検知型の3タイプがあり、泥棒対策として有効です。

これだけでは泥棒の侵入を防ぐ事はできませんが、驚かせたり、周囲に非常事態である事を知らせる事で犯行を中止させる効果が期待できます。

防犯ブザー・アラームは、ネジでサッシに固定するものだけでなく粘着テープで窓に貼るだけのものもあり、ご自身で簡単に取り付ける事ができます。

なお、賃貸で防犯ブザー・アラームを窓に設置する際には、管理会社の規約等を確認した上で取り付けてください。

防犯カメラを設置する

防犯カメラを設置

防犯カメラは防犯意識の高さをアピールするには非常に効果的な防犯グッズだといえます。たとえ、死角であっても犯人に「見られている」という意識を与えられるのはもちろん、「他にもホームセキュリティの導入など防犯対策がされているかもしれない」と犯人が警戒する可能性が高いからです。

特に、ベランダは死角が多い場所なので、そういったグッズの設置は侵入そのものを諦めさせるためにも良いでしょう。

防犯カメラは見た目だけがカメラで実際には撮影・録画ができないダミーもありますが、マンションの管理組合などがカメラを設置しているであろう分譲マンション以外は万一のために本物の防犯カメラの設置がおすすめです。

また、泥棒は人目につきにくい夜間に侵入することも多いので、夜間撮影機能があるタイプを選びましょう。
泥棒が簡単に防犯カメラに触れることができない高所に設置し、カメラのレンズの向きは隣家やほかの建物などが映りこまないように配慮が必要です。

自宅以外の場所が映りこんでしまうと、プライバシーの侵害であるとご近所トラブルに発展しかねません。

人感センサーライトを付ける

センサーライトを付ける

人感センサーライトは人など動くものに反応して自動的に灯りがつくので、防犯対策として効果的です。たとえば、在宅中に泥棒が侵入しようとベランダに近づいたときにセンサーライトが点灯すると、住民は気づくことができます。

住人が留守のときに点灯すると目立ちますし、通りがかった人に不審者の存在を伝えることもできるため、こういったグッズを嫌がる泥棒も多いです。

「センサーライトをベランダに設置するならば工事が必要なのでは」と心配になるかもしれませんが、人感センサーライトのなかには工事不要で電池で動くものがあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。

屋外ということで雨や雪などで濡れて壊れることが気がかりな人もいるようです。風が強ければベランダ内が濡れてしまうことはありますが、そういった問題については防水タイプの人感センサーライトを選ぶことで解決できます。

補助錠を付けたり防犯性の高い鍵を取り付ける

窓に補助錠・ダイヤル式クレセント

補助錠を防犯対策としてベランダのサッシに取り付ければ、鍵が二重になるので侵入するまでの時間稼ぎができます。クレセント錠の周囲のガラスを割って侵入しようとしても、もう1箇所割る必要があるため、補助錠がない場合の2倍の時間がかかると言えます。

視覚的に「侵入に時間がかかる」という印象を与えられるため、泥棒に犯行を諦めさせることも期待できます。クレセント錠自体は窓ガラスの気密性を高める目的で開発されたものであり、サッシ同士の密着度を高めるのが役割で防犯性は高いとはいえません。

泥棒のなかにはクレセント錠を破壊し、窓ガラスを大きく割らずに侵入するタイプもいます。そのような方法で侵入されると泥棒の存在に気づきにくく、もし在宅中だった場合に鉢合わせをする可能性があるので危険です。

もし、窓の鍵そのもの(クレセント錠)の防犯性を高めたい場合は、ロック付きのものやダイヤル付き、鍵付きなどに交換するのもおすすめ です。鍵猿は、これらの鍵の取り扱いもございますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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ベランダの防犯対策はしっかりと行おう

一戸建て・共同住宅どちらの場合も泥棒は窓から侵入するケースが多いです。特に、大きな窓に面しているベランダは死角になりやすいことから狙われやすい場所になります。窓ガラスを割り、そこから開錠して侵入する手口が多いので、窓ガラスに防犯対策を施すのが効果的です。

補助錠の取り付け、防犯性の高いクレセント錠への交換については簡単にできるうえ、防犯性が高い方法なので、必要に応じて検討しましょう。

鍵猿は防犯対策のご相談も承っております。窓の防犯対策はもちろん、気になることがございましたら、お気軽にお電話ください。

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