マンションの防犯対策は何をすべき?侵入手口や注意点をご紹介
この記事でわかること
・マンションの防犯対策
・マンションにおける侵入窃盗犯の侵入手口
・マンションで防犯対策をする際の注意点
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「自分のマンションは防犯対策がされているから大丈夫!」
「オートロックと防犯カメラがあるから空き巣の心配はない!」
マンションにお住まいの方でこのように考えている方もいらっしゃると思います。確かに、マンションの侵入窃盗は戸建てに比べると少ないです。
※警察庁『住まいる防犯110番』令和4年版より
『住まいる防犯110番』によると令和4年の侵入窃盗の発生場所別認知件数の総数は36,588件です。そのうち、マンションの高層階の割合は4.3%なので、約1,500件以上になります。高層階のマンションは年間1,500件以上の侵入窃盗の被害に遭っている計算になります。
以上のことからも、決して高層階のマンションも安心できないということです。本記事ではマンションの防犯対策や侵入手口、注意点などをご紹介します。マンションにお住まいの方は是非とも読み進めてください。
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目次
マンションの侵入手口はどんな方法がある?
マンションの侵入手口は様々な方法があります。以下の表はマンションなどの集合住宅に侵入窃盗を行った手口を示したものになります。
共同住宅(3階建以下) | 共同住宅(4階建以上) | |
無締り | 1,475件(51.5%) | 644件(40.6%) |
ガラス破り | 515件(18.0%) | 179件(11.3%) |
こじ開け | 40件(1.4%) | 29件(1.8%) |
その他の施錠開け | 137件(4.8%) | 37件(2.3%) |
合鍵 | 338件(11.8%) | 373件(23.5%) |
戸外し | 6件(0.2%) | 2件(0.1%) |
その他 | 67件(2.3%) | 80件(5.0%) |
不明 | 288件(10.0%) | 243件(15.3%) |
合計 | 2,866件 | 1,587件 |
こじ開けとはドアの隙間にバールのような工具を差し込み、てこの原理で無理矢理ドアをこじ開ける手口です。
その他の施錠開けその他の施錠開けにはピッキングやサムターン回しなど合鍵以外で不正開錠する手口が含まれます。
※警察庁『住まいる防犯110番』令和4年版より
令和4年度におけるマンションなどの集合住宅を狙った侵入窃盗の4~5割が無締り、鍵がかかっていない玄関や窓から侵入していることが分かります。これは戸建て住宅でも当てはまり、対策が必要な侵入手口になります。
また、3階建以下の集合住宅はガラス破りが全体の約2割を占めていますが、4階建の集合住宅においては約1割となっています。
高層階となると、窓などのガラスを破っての侵入は難易度が高いのでこのような結果になっているのでしょうか。しかしながら、高層階でもガラス破りが年間179件起きているので決して油断はできません。
高層階のマンションにおいては合鍵での侵入手口の割合が高いです。高層階のマンションにお住まいの方は特に、合鍵を作製されないように注意することが重要です。
なお、空き巣犯の手口については以下の記事でも詳しく解説しています。併せてご確認ください。
▼関連ページマンションの防犯対策は何をすれば良い?
マンションによっては、オートロック機能や防犯カメラ、管理人や警備員がいるなどで対策されていることがあります。しかしながら、そのような設備や体制が整ったマンションこそ、安心はできません。
設備が整っているから少しの時間くらい鍵を閉めずに外出しようとすると、先ほどご紹介した無締りの被害に遭ってしまうかもしれません。ここでは、マンションの防犯対策についてご紹介します。簡単な対策もご紹介するので是非とも参考にしてみてください。
少しの外出でも鍵をかける
先ほどご紹介したように、マンションなどの侵入手口の4~5割は無締りの家を狙っています。少しの外出だから、ごみを捨てるだけだからなどの油断が侵入窃盗の被害に遭う隙を与えてしまいます。
仮に侵入窃盗を試みている犯人が同じマンションに住んでいる人や出入りできる人であれば、無締りの家を狙うことは簡単です。なので、少しの外出でも玄関の鍵はもちろん、窓などの鍵をかけることを徹底しましょう。
防犯フィルムを貼る
一部がガラスになっている玄関ドアや窓ガラスなどに防犯フィルムを貼ることも効果的です。防犯フィルムの役割は以下の通りです。
- ガラスが割られにくくなる
- ガラスが割れてしまってもガラス片が飛び散りにくくなる
ガラスを割って侵入する手口を防いだり、侵入にかかる時間を稼ぐことはもちろん、ガラス片が飛び散るのを防ぎ2次被害の可能性を軽減する役割があります。
特に空き巣犯は侵入に5分以上かかると諦める割合が5割以上との結果が出ており、侵入までの時間を稼ぐ防犯フィルムは効果的です。
ベランダや玄関付近に物を置かない
高層階のマンションはベランダからの侵入はない、と考えていませんか?実は高層階のマンションでも屋上からロープを垂らしてベランダから侵入したり、手すりや排水管を登って侵入する手口もあります。
ベランダや玄関に物を置いている場合、「死角」ができてしまいます。死角がある状態だと、空き巣犯が作業をしていても気が付きにくいことになります。なるべくベランダや玄関に物を置かず「死角」を作らないように注意することが重要です。
センサーライトを取り付ける
何かが動いたときにセンサーが反応して点灯するセンサーライトも効果的です。空き巣犯が侵入しようとしたときにセンサーライトが点灯することで警告にもなりますし、万が一夜点灯しても警察に連絡したり対策が打てます。
防犯性能が優れている鍵に交換する
マンションの侵入経路の中に合鍵での侵入があります。特に4階建以上の場合、全体の約2割が合鍵での侵入になっています。そこで、玄関の鍵を防犯性能が優れている鍵に交換することも対策になります。
おすすめなのがディンプルキーや電子錠になります。ディンプルキーの中には「登録性」の鍵があり。購入時にIDを登録して勝手に合鍵を作成できなくすることができます。
もし、勝手に合鍵を作成しようとしても、セキュリティ認証IDと鍵番号、氏名や住所などの個人情報などの情報が合致しないと作成することができません。なので、ほぼほぼ勝手に合鍵を作成することが不可能なので、合鍵での侵入を防ぐことができます。
また、電子錠はそもそも鍵穴が存在せず、暗証番号やICカード、指紋認証などで施解錠が可能です。暗証番号は定期的に変更することで防犯性が高まりますし、指紋認証の場合、指紋が合致しないと施解錠ができないのでこちらも防犯性が高いです。
もし、玄関の鍵に防犯性が心配なことがあれば鍵交換もおすすめです。なお、鍵猿でもマンションの鍵交換を行っておりますので、お困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
補助錠を取り付ける
補助錠とはメインで使用している鍵に追加で鍵を取り付けることです。通常、玄関の鍵には1つのドアに対して最低1つは鍵が付いていますが、それを2つ以上にするのがおすすめです。
先ほど空き巣犯の半分が侵入に5分以上かかると諦めると紹介しましたが、補助錠は侵入までの時間を稼いでくれる役割もあります。
マンションの防犯対策の注意点
先ほどマンションの防犯対策で鍵交換や補助錠の取り付けをご紹介しましたが、注意点があります。マンションで鍵交換鍵の取り付けを行う際は必ず管理会社や大家に確認しましょう。
勝手に交換すると退去時に原状回復を求められたりなどトラブルに発展する可能性があります。また、賃貸物件ではない分譲マンションでも同じで、玄関部分を共用部としている場合もあります。
その場合も、賃貸マンションと同様に勝手に鍵交換や補助錠の取り付けと勝手にすると、原状回復を求められることもありますので、管理会社や大家に事前に告知しておきましょう。
マンションや賃貸物件での鍵交換については以下の記事で詳しく説明しております。併せてご確認ください。
▼関連ページ ▼関連ページマンションの防犯対策は日頃の心掛けでも対策できる
マンションの防犯対策は少しの外出でも鍵をかけたり日頃の心がけでも十分に対策ができます。「自分のマンションは防犯設備が整っているから大丈夫!」と思わずに、今一度防犯対策について考えてみてください。
なお、鍵交換や補助錠の取り付けなどをご検討されているのであれば、鍵猿までお気軽にお問い合わせください。鍵猿ではマンションの鍵交換や補助錠の取り付けなどにも最短当日で施工いたします。なお、マンションの鍵交換や補助錠の取り付けは事前に管理会社や大家に確認することを忘れずにしましょう。
鍵猿は見積り・出張費・キャンセル料無料、年中無休で現場に駆け付けます。鍵や防犯のことで何かお困りのことがあれば、鍵猿までお気軽にお問い合わせください。皆様のご連絡お待ちしております。
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