ダイヤル式ポストが開かない!?自分でできる郵便受けの鍵の開け方をご紹介!
この記事でわかること
- ダイヤル式ポストが開かない原因と開け方
- ダイヤル式ポストを自分で開けるときの注意点
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
郵便物を受け取ろうとした時に、ダイヤル式ポストが突然開かなくなると焦ってしまいますよね。そんなとき、業者を呼ぶ前に自分で解決できる方法を知っていると便利です。
本記事では、ダイヤル式ポストが開かなくなったときに自分でできる解決策、自分で開けるときの注意点について解説します。
今すぐに開けてほしい方は、出張料・見積料0円、最短15分で駆け付ける鍵屋の鍵猿までお気軽にご連絡ください。
目次
ダイヤル式ポストが開かない原因
ダイヤル式ポストが開かない原因はいくつかあります。ここでは、それらの原因と自分で開ける方法について解説します。
番号がリセットできていない
ポストのダイヤル錠がリセット(初期化)されていないと、カギを開けようとしてダイヤルを回してもダイヤル錠が誤った番号を認識し、解錠できない場合があります。
この場合、一度ダイヤル入力をリセットする必要があります。
リセットの操作方法は製品によりますが、右(または左)に最低1回以上回すことでリセットできることが多いです。
リセット後、最初からダイヤルを回せるようになりますので暗証番号を入力してください。
リセット方法に関しては、ポストを設置した大家さんに確認または説明書があればそちらを確認してみましょう。
ポストの中身が詰まっている
ポストに入った郵便物を回収せずに、詰め込まれた状態になっているのも施錠されたまま開かなくなる原因の一つです。
いっぱいになった郵便物によって扉が圧迫され変形したり、あるいはダイヤル部分に負荷がかかることが故障につながります。
さらに、ポストの中身が溢れるような状態になると、建て付けが悪くなって、扉が開かなくなる場合もあります。
このようなときは、扉を押しながらダイヤルを回すと解錠できます。郵便物は常日頃からこまめに取り出して、ポストに詰め込み過ぎないことを習慣にしましょう。
回す方向が間違っている
合わせる番号やその順番が合っていても、ダイヤルを回す方向が間違っていれば、ポストは開かない仕組みになっています。
暗証番号と一緒にダイヤルを回す正しい方向も記憶しておく、あるいはメモしておくようにしましょう。
ダイヤルが故障している
ポストが開かない場合、ダイヤルそのものが故障している可能性もあります。
ポストのダイヤル錠は永久に使用できるわけではないので、鍵が空回りしたり経年劣化やサビで故障してしまった場合は、大家さんや鍵屋さんに相談するようにしましょう。
自分でできるダイヤル式ポストの開け方
こちらでは、ダイヤル式ポストの鍵が開かなくなった場合どうすればよいか、自分でできる対処法をいくつかご紹介していきます。
ダイヤルを総当たりで試して開ける
ダイヤル式ポストの多くは、2ケタの番号で管理されています。ダイヤルを2周してダイヤル入力をリセットした後、親番号を1回、子番号を1回合わせることで解錠できます。
なお、3ケタのダイヤルの場合は、右に親番号を3回、左に子番号を2回、右に孫番号を1回というように番号を合わせますが、家庭用ポストで採用されていることは殆どありません。
つまり、ポストのダイヤル番号を忘れてしまった際に番号を総当たりしたとしても、そこまで時間をかけずに開けることができます。
総当たりをする際、親番号を0~9のいずれかで止めた後、子番号は親番号とは違う番号で止めて引きます。開かなければ次の番号を試します。
この作業を、親番号を合わせるときに回す方向が右の場合と左の場合それぞれ行います。そのため、すべての組み合わせを試してもそこまで時間はかかりません。
賃貸物件なら管理会社や大家さんに問い合わせる
賃貸物件のポストのダイヤル番号は、部屋を契約して入居する際に受け取る取扱説明書や賃貸借契約書の中に記載されていることが多いため、一度部屋に戻って確認しましょう。
もし、書類やメモが見当たらなければ管理会社や大家さんに問い合わせると、暗証番号を教えてもらうことができます。
戸建てや分譲マンションはメーカーに問い合わせる
戸建て住宅(一軒家)や分譲マンションにお住まいの方は、ご自身でポストのメーカーに問い合わせてみましょう。
ダイヤル式ポストの中に品番のシールが貼ってあれば控え、メーカーサイトに確認すれば、電話やメールなどの問い合わせ先がわかります。
注意点として、このような問い合わせを行うと、セキュリティの関係で本人確認を求められる場合があります。
鍵屋に開錠を依頼する
上記の対処法をすべてを試された上で、どうしてもダイヤル式ポストの鍵を開けられない場合は、鍵屋に開錠を依頼するようにしましょう。
もちろん費用はかかってしまいますが、鍵のプロが現場まで駆け付けて、しっかりと対応してくれます。もちろん鍵屋の鍵猿でもダイヤル式ポストの開錠に対応しております。
ダイヤル錠のリセット方法
ダイヤル錠のリセット方法はとてもシンプルで、時計回りまたは反時計回りに2回以上回すとリセットが可能です。リセットで回す方向は、1つ目の番号を合わせるときに回す方向と同じです。
一般的な国産のダイヤル錠であれば時計回りに2回以上、海外産のものであれば反時計回りに2回以上回すとリセットできることが多いです。
仮に暗証番号の数が3桁ならリセット回しは3回になります。
ダイヤル式南京錠などが付いたポストの鍵が開かないときの対処法
南京錠は大きく分けて、鍵を使って開けるシリンダー式と文字合わせ錠があります。
シリンダー式はピンシリンダー錠が多く、鍵を入れてシアラインが合うと筒が回転し、閂を動かすことでツルと呼ばれるU字型の金具(シャックル)が持ち上がるようになります。
文字合わせ錠には4つの種類があり、昔からある「丸形符号錠」と呼ばれる円筒状のもの、ダイヤル錠のように1つだけダイヤルがあるもの、複数ダイヤルで3~4桁の数字を合わせて解錠するもの、そしてプッシュボタン式です。
我々がよく知るのは、小さな鞄やスーツケースにかける3番目の鍵ではないでしょうか。
文字合わせ錠の開け方
文字合わせ錠の番号をうっかり忘れてしまった場合はメモや契約書を探す、大家さんや管理会社に問い合わせる、などが無難な方法です。
ダイヤル式のポスト錠とは異なり鍵がポストと一体化しているわけではないので、壊してしまっても南京錠のみの交換となり、自己負担額も少なくて済みます。
丸形符号錠・複数ダイヤル式の開け方
この2つは文字合わせタイプの中で最も我々が目にしているタイプです。実際に使用したことがある方も多いのではないでしょうか。
自転車の鍵などでもお馴染みですが、文字合わせ錠にはもうひとつのダイヤル錠があるので、差別化のために「複数」ダイヤル式としています。
昔から使用されているようなものは、ツルの部分を引っ張ってダイヤルを回し、引っかかりがある番号を揃えると解錠できる場合があります。
全ての番号で引っかかりがあるな、と感じたら、最も大きな引っかかり方をする番号がないか探ってみてください。全ての番号でこの引っかかりがわからないように対策されているものもあります。
もし、そういった防犯性の高い南京錠であれば、この手法での解錠は諦めてください。
あとは、根気強く番号をひとつひとつ順に組み合わせながら、探っていくという方法しかありません。
実際に試してみた人の結果によると、3桁1,000通りで20~30分、4桁10,000通りで7時間程度かかるそうです。
(出典: 『セキュリティ万全のカギを作ってみた!?』和気産業「いいものマガジンウェプ」)
破壊開錠の方法はシリンダー式と変わらず、ツルをボルトクリッパーで切るか、ペンチで掴みツルの部分を破壊するしかありません。
ダイヤル式の開け方
金庫についているようなダイヤルが1つのタイプですが、ポストの扉についているものとは違って、設定されている暗証番号は3つが多いようです。
暗証番号が3つのダイヤル式文字合わせ錠の開け方は以下の通りです。
- ダイヤルを時計回りに3回以上回して番号をリセットします。
- リセット後、1つ目の暗証番号を時計回りで1回合わせます。
- 反時計回りで2つ目の暗証番号を2回合わせます。
- 時計回りで3つ目の暗証番号を1回合わせます。
ボタン式の開け方
「デジタル南京錠」とも呼ばれるタイプで、8つあるボタンのうち4つの正しい番号を押して解錠します。
このタイプは鍵穴もなくピッキングによる解錠もできないので、暗証番号を忘れてしまった場合は番号総当りしか解錠手段がありません。
シリンダー式の開け方
シリンダー式にはスペアキーがついていますので、鍵を紛失した際はまずスペアキーを探してください。
鍵を挿し込んでいるのに回らない、空回りする、といったケースでは、鍵穴が汚れて埃や砂塵が詰まっているか、経年劣化で故障している可能性があります。
まず、鍵穴をエアダスターなどで掃除してみて、鍵穴専用の潤滑剤を入れて様子を見てください。それでも空回りなどが改善しない場合は、故障の可能性が高いです。
スペアキーが見当たらない場合、自分でできる開け方としては針金やヘアピンを使ったいわゆるピッキングがありますが、見よう見まね程度ではうまくいかない確率のほうが高く、他の居住者に不審者だと勘違いされる可能性も非常に高いです。
管理人などの助けが得られずどうしても今すぐ開けたい、ということでしたらボルトクリッパーでツルの部分を切断するしかありません。
ダイヤル式ポストを自分で開ける際の注意点
ここでは、ダイヤル式ポストを自分で開ける際の注意点について解説します。
鍵のこじ開けはおすすめしない
どうしても開けられないとき、最終手段としてポストの扉を壊すなどの案が浮かぶかもしれませんが、この手法は絶対に実行しないでください。
扉をこじ開けようとすると、ポストや扉が変形したり、溶接が取れてしまったりして、周りのポストにも影響が出るかもしれないからです。
郵便ポストはあまり強度が高くないため、両横隣のポストも歪んでしまうかもしれません。また、集合住宅のポストは「専有使用が認められている共用部分」のひとつです。
よほどの緊急性でもない限り、損壊することは控えなくてはいけませんし、もしその必要があるのであれば、事前に管理会社などの承諾を得るべきです。
引っ越した際はポストのダイヤル番号が変更されているか確認
引っ越しをしてきた賃貸住宅等でポストのダイヤル暗証番号が変わっていないことがあり、この場合は前の住人が暗証番号を知っているので、ポストを開けられてしまうトラブルが起こり得ます。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、引っ越す際にポストのダイヤル番号が変更されているか、ダイヤル番号が変更できる可変式の場合は、ダイヤルの変更方法を管理会社や大家さんに確認しましょう。
もしダイヤル番号が変わっていない場合、可変式であれば変更し、そうでなければダイヤル錠そのものを交換しましょう。
他にも管理会社やオーナーを通してポストメーカーの販売店に問い合わせ、交換用の部品があれば購入するといった方法もあります。
合鍵などを郵便ポストの中に入れるのは危険
普段玄関の鍵を持ち歩かず、郵便受けに入れている方は、直ちにやめるようにしましょう。
郵便受けというのは空き巣等が一番に確認する場所であり、郵便受けにある鍵を使って侵入し、金品などが盗まれる可能性があります。
また、第三者に郵便受けに鍵を入れていることを知られたら知らない間に合鍵を作られてしまっていた、というパターンもあります。
ダイヤル式ポストが自分で開けられない場合は鍵屋へ相談しよう
ポストのダイヤル錠は共用部分である郵便受けとともに劣化していきますので、想像以上に鍵がダメージを受けていることがあります。
特に一人暮らしなどで郵便物が溜まりがちな方のポストは、間違いなく扉と錠前に負荷がかかっています。
郵便ポストの鍵が開かないというトラブルには、鍵穴の汚れ・錠前内部が錆ついている・潤滑剤が切れている、といった従来の鍵トラブルと同じことが起こっている可能性もあります。
汚れや潤滑剤は掃除して補填すれば改善しそうですが、ポストの鍵の故障となると自力での修復は難しいでしょう。
「原因はわからないが鍵が開かない」「共用部分なので破壊せずに解錠してほしい」という場合は我々のようなプロの鍵屋にご相談ください。
最近の南京錠などはツルの部分に切断に強い焼入れ鉄が使用されていたりして容易には壊せないことがあります。特に工具を使い慣れていない方が南京錠の破壊を試みるのは怪我の恐れもあり危険です。
鍵屋であれば、破壊せずに解錠することができますし、もし破壊開錠が必要だとしても、鍵のスペシャリストのノウハウでスムーズに対処できます。
鍵猿は年中無休、依頼を受けてから最短15分で現場に駆けつけます。郵便ポストの鍵でお困りのことがありましたら、ぜひ鍵猿にご相談ください!
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