鍵開け業者はどうやって選べば良い?自分で鍵を開ける方法や注意点を解説!
この記事でわかること
- 自分で鍵を開けることはできる?
- 鍵開け業者を選ぶ6つのポイント
- 万が一、業者とトラブルになったときの対処法
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「鍵をなくして家に入れなくなってしまった」
そんな予期せぬトラブル時に助けとなってくれるのが、鍵開け業者です。しかし、いざネットで検索してみるとたくさんの業者が検索結果に表示されて、どの業者を選ぶべきか迷いますよね。
今回は、鍵開け業者の選び方や注意点などをご紹介していきます。急いでいるときこそ、焦らずに信頼できる業者に依頼することが大切です。
今すぐ鍵を開けにきてほしいという方は鍵屋の鍵猿にお任せください。最短15分で現場に駆けつけます。
目次
自分で鍵を開けることはできるのか?
自分で鍵を開けられるかどうかは、鍵の種類と状況によって異なります。ギザギザタイプのシリンダー錠などであればピッキングなどで開けられる場合がありますが、ディンプルキーなどの防犯性の高い鍵の場合、ピッキングで開けるのはほぼ不可能です。
次項で紹介する自分で鍵を開ける方法は熟練の技術が必要で、素人には難易度が高いです。加えて、無理に開けようとすると、鍵やドア自体を損傷させてしまうリスクが高く、その修理に多大な費用がかかる場合もあります。
結果的に自分で鍵を開けることは可能な場合もありますが、上記のようなリスクを考えると無理に自分で行うよりも専門の業者に依頼する方が安全で効率的だといえます。
自分で鍵を開ける方法
どうしても自分で鍵を開けたい場合は、ここで紹介する方法を試してみてください。
ピッキング
ピッキングは、鍵穴の内部構造を専用の工具を使って操作して鍵を開けます。通常、テンションやピックなどの専用道具を使い、内部のピンを所定の位置に押し上げることで鍵を開ける仕組みです。
この方法は防犯性が低い刻みキー(鍵の片側や両側がギザギザした鍵)には有効ですが、複雑な構造をしたディンプルキー(鍵にくぼみがあるタイプ)やピッキング対策されたピンシリンダーなどには難しいです。
ピッキングの手順は以下の通りです。
①テンションを鍵穴に入れ、鍵が回る方向に軽く力を加えます。過度に力を入れ過ぎると鍵穴内部のピンが調整しづらくなるので気をつけましょう。
②テンションを入れた状態でピックを鍵穴に入れます。ピックでピンを押し下げ、テンションで力を加え続けます。
③ピンを揃えて鍵を開けます。
ピッキングには技術と経験が必要であり、失敗すると内部の部品を傷つけてしまい、結果として鍵自体が壊れるリスクもあります。
加えて、無許可でピッキングツールを所持することは、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律(いわゆるピッキング防止法)に違反します。
ヘアピンなどで即席のピッキングツールを作ることもできますが、鍵穴内部を傷つけないように十分注意する必要があります。
以下の記事でピッキングについてさらに詳しく解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページバンピング
バンピングは、特殊なバンプキーとハンマーを使って鍵を開ける技術です。バンプキーとは、鍵穴に対応するように特殊加工が施された鍵のことで、この鍵を鍵穴に挿し込んでハンマーで軽く叩くことで開錠する方法です。
技術や経験が必要なピッキングに対して、特にスキルが必要ないバンピングは、バンプキーさえ用意できれば誰でも開けることが可能です。
バンピングの手順は以下の通りです。
①バンプキーを挿します。
②鍵が回る方向に軽く力を加えます。
③ハンマーで鍵のあたまを軽く叩きます。上手く決まれば鍵が回って開けることができます。
現行の鍵はバンピング対策がされているものが殆どなので、昔から使っている古い鍵などには有効かもしれません。
バンピングについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご一読ください。
▼関連ページサムターン回し
サムターン回しは、ドアの内側にあるサムターン(施解錠するためのつまみ)をドアの外側から工具を使って操作し、鍵を解錠する方法です。
ドアの隙間や郵便受けなどから専用の器具を差し込み、サムターンを直接回すことで鍵を開けます。鍵そのものを操作するわけではなく、サムターンに直接干渉するため、鍵の種類に関係なく行えます。
いくつか方法がありますが、ここではドアスコープを外して開錠する方法について紹介します。
①ペンチでドアスコープを取り外します。
②開いた穴から特殊工具を入れてサムターンを回します。
サムターン自体に防犯対策が施されていない場合は効果的ですが、サムターンカバーがついていたり、脱着式サムターンなどの対策がされている場合は、サムターン回しで鍵を開けることは難しいです。
サムターン回しについては以下の記事でさらに詳しく解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページカム送り
カム送りは、シリンダーを浮かし、ドアとシリンダーの隙間からペンチや針金などで直接錠ケースを操作して鍵を開ける方法です。
基本的に錠ケースは外側に露出しないようになっていますが、カール(シリンダーカラー)という部分を引っ張ると錠ケースが露出する場合、カム送りで鍵を開けられる場合があります。
ただ、この方法で開けられる鍵は廃番になっていたり、対策が施されている場合が殆どです。
破壊開錠
破壊開錠は、文字通りドアや鍵を物理的に破壊して開ける方法です。この手法は、ピッキングやバンピングで開けることが困難な場合に最終手段として行われます。
破壊開錠には、バールを使ってドアの枠をこじ開ける、ドリルでシリンダーを直接破壊する方法などがあります。
これらの方法はどれも強力ですが、鍵やドアに重大な損傷を与え、再び施錠することができなくなるので、ドアや鍵の交換は必ず必要になります。
鍵を壊して開ける方法については以下の記事でも解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページ窓外し
窓を施錠していなかった場合は、窓から入って玄関の鍵を開けることができます。窓に格子がついている場合は、プラスドライバーなどで格子を外すことが可能です。
玄関の施錠はしっかりしている人でも、窓の施錠は意外に疎かになることもあるので、念のため確認してみましょう。
自分で鍵が開かなければ鍵屋に依頼しよう!
自分で鍵を開けられないときは、大人しく鍵屋を頼りましょう。ここでは、鍵屋に依頼するメリット・デメリットを紹介します。
鍵開けを鍵屋に依頼するメリット
鍵屋に依頼するメリットは主に以下の3点です。
- 迅速かつ確実な対応をしてくれる
- 破壊せずに開けられる
- 夜間や早朝の対応も可能
専門知識と豊富な経験を持つ鍵屋は、ピッキングなどの技術を駆使して、短時間で鍵を開けられるため、待つ時間を最小限に抑えられます。
自力で鍵を開けようとすると、鍵やドアを傷つけるリスクが高まります。鍵屋に依頼すれば、鍵やドアを破壊せずに開けられる可能性が高く、余計な修理費用をかけずに済みます。
また、マンションの大家や管理会社と連絡がとりづらい夜間や早朝などの緊急対応も可能な場合があります。
費用の面でも、無理に自力で開けようとして鍵やドアを破損させるリスクを考えると、鍵屋に依頼する方が結果的に安く済むケースが多いです。
鍵開けを鍵屋に依頼するデメリット
鍵屋に依頼するデメリットは主に以下の3点です。
- 費用が高額になる場合がある
- 時間がかかる場合がある
- 信頼性に問題がある場合がある
深夜や早朝に依頼すると、時間外対応による追加料金が発生することが多く、通常料金よりも高くなることがあります。
また、多くの鍵屋は迅速に対応しますが、施工現場や道路の混雑状況によっては到着までに時間がかかる可能性があります。
鍵屋の中には悪質な業者も存在します。その業者に依頼してしまうと、高額な費用を請求されてトラブルに発展する可能性があります。
鍵開け業者の選び方と確認するべきこと
鍵開け業者を選ぶ際に、料金面だけで決めていませんか?
もちろん、作業料金、出張費、キャンセル料などは大事なポイントですが、そのほかにも、技術、評判など確認しておくべきことがあります。
ここでは、鍵開け業者の選び方と利用前に確認すべき点について解説します。
料金設定や内訳
鍵開けの料金は、依頼する鍵業者や鍵の種類、鍵の個数、鍵の開け方によっても大きく異なります。
鍵開けの費用相場は刻みキーであれば約10,000円~30,000円、ディンプルキーは約20,000円~40,000円である業者が多いです。
料金体系が複雑でわかりにくい業者もありますので、注意が必要です。作業費が安くても見積費や出張費が足されて高額になってしまうことがあります。
安心して利用するためには、作業前に明確な料金を提示してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
お急ぎで電話する際は以下の点を確認しましょう。
- 鍵の種類(子鍵の片面がギザギザのタイプ・両面がギザギザのタイプ・表面にくぼみがあるタイプ)
- 鍵の個数
- ドアスコープの有無
- 一戸建てか賃貸かどうか
上記の点を電話の際に伝えると、おおよその鍵開け料金の目安を教えてくれるかもしれません。時間に余裕のある場合は最低でも3社程度相見積もりを取って料金を比較するのも良いでしょう。
鍵屋の鍵猿は365日営業、8時~23時まで電話対応が可能、コールセンターが現場の状況を確認し、スタッフを手配いたしますのでお急ぎの場合はぜひご連絡ください。
支払い方法
料金の支払方法についても、依頼前に調べておきましょう。
出張専門の鍵屋の多くは現金だけでなくクレジットカードや後払いに対応していますが、小さな個人営業の鍵屋では現金のみしか対応していない場合があります。
急な鍵のトラブルの場合だと、現金の持ち合わせがなくて困ってしまうかもしれません。クレジットカード決済、後払い決済など複数の支払に対応している鍵屋ならば、現金なしでも支払えるので便利です。
お支払いの際に持ち合わせがなくて困らないためにも、できるだけ複数の支払いが可能な業者を探してみてください。
出張費の有無
出張費も、鍵業者選びの大事なポイントです。
鍵屋の中には、わざと小さい文字で出張費を表示してわかりにくくしている場合や、ホームページには一切情報を掲載していないところもあります。
なかには、見積もり前に勝手に作業を始めて高額請求したり、簡単な開錠でも破壊開錠を行って高額な費用を請求する悪徳業者も存在します。
依頼する前にホームページの料金欄を調べて、出張費がいくらかかるのかをよく確認しておきましょう。
もし、「出張費無料」、「出張費○○円」などの具体的な記載がない場合は、電話などで直接問い合わせてみてください。
口コミや評判
GoogleレビューやSNSなどで評価をチェックすることで、その業者の実際の対応やサービス品質が分かります。星の数だけでなく、具体的な体験談に注目すると、料金が適正か、対応が迅速か、またトラブルがなかったかなど、より詳細な情報を得ることができます。
また、口コミサイトや比較サイトも参考にしてみましょう。「鍵開け業者 口コミ」といったキーワードで検索すると、多くの業者が掲載されており、他の利用者の評価を確認できます。
キャンセル料の有無
鍵屋を呼ぶ前に、キャンセル料の有無について確認しておいたほうが良いでしょう。
例えば、鍵を紛失したため業者を手配したけれど、業者の到着前に鍵が見つかることもあります。納得して依頼するためも、キャンセル料の有無を事前にしっかり調べておくことをおすすめします。
鍵開けの技術力
鍵開けの技術は鍵屋によってかなりの差があります。同じ作業であっても、すぐに対応できる業者もあれば、作業終了までの時間がかかる業者もあります。
特にサイトなどで「鍵が開かなければ0円」と謳っている業者には注意が必要です。一見お得に見えますが、鍵が開かない場合は破壊して開けたり、解錠できるにも関わらず、あえて破壊開錠をすすめられる場合があります。
破壊開錠は通常の鍵開けよりも費用が高額になるケースが殆どなので、そのような表記にして高額な費用を請求しようとする業者が存在します。
鍵の片面がギザギザした刻みキーであれば、非破壊開錠で開けられることがほとんどなので、鍵屋に破壊開錠をすすめられた場合は疑いましょう。
高い技術力の業者ならば、鍵を壊さない方法で開錠も可能ですし、解錠後の防犯対策などのアドバイスも受けることができます。
業者の技術力を見極めるポイントは、「施工実績」です。施工実績はほとんどの場合、業者のホームページから見ることができます。
鍵屋の選び方については以下の記事でも解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページ鍵開け業者の主な開錠技術と費用相場
鍵開け業者はさまざまな技術を用いて鍵開けを行っています。ここでは、各技術とそれぞれの費用相場について紹介します。
ピッキング
「ピック」と「テンション」という特殊開錠用具を用いて鍵開けを行います。トラブルの状況や鍵穴の種類に応じて、フックピック、ダイヤモンドピック、Z型テンションなどいろいろなツールを使い分けていきます。
この技術を用いれば、鍵なしでもドアや引き出しなどを開けることが可能です。
ピッキングでの鍵開け費用の相場は、8,000円~20,000円(税込)程度です。
オープナー開錠(サムターン回し)
オープナー開錠(サムターン回し)とは、オープナーと呼ばれる工具を使用し、サムターン(室内側のつまみ)を回すことで開錠する方法です。
ドアとドア枠の隙間、ドアスコープ、ドアに設置されている郵便受けなどからオープナーを挿し込んで開錠することもあります。
サムターン回しは不審者の侵入手口として用いられることも多いため、十分に注意しなくてはなりません。
オープナー開錠(サムターン回し)での鍵開け費用の相場は、15,000円~30,000円(税込)程度です。
金庫などダイヤル錠の暗証番号の解読
金庫などにダイヤル錠が取り付けられている場合は、暗証番号を解読することで開錠できることがあります。
手動で解読する際には、内視鏡(スコープ)を使用したり、ダイヤルの音を慎重に聞き取りながら鍵を開けていきます。
手動での解読が分からない場合や業務用の大型金庫の場合は、オートダイヤラーのような専用コンピューターマシーンを使います。
オートダイヤラーは自動で正解の番号を探ってくれるため、金庫を傷つけることなく開錠できますが、値段が高いため導入していない鍵屋もあります。
組み合わせ数が少ない場合、全パターンを試せば開きますが、多い場合は 大変な手間がかかる方法のため、解錠までに時間がかかってしまいます。
ダイヤル式金庫の鍵開け費用の相場は、27,000円~50,000円(税込)程度です。
金庫の鍵開け費用についてさらに知りたい方は以下の記事をご一読ください。
▼関連ページ破壊開錠
ドアにドアスコープがついていない、錠前が壊れて開かない、こういった場合は破壊開錠になることが多いです。
また、鍵穴がない電子錠を使っている場合も破壊開錠になることがあります。
破壊開錠の費用相場は、30,000円~50,000円(税込)程度です。破壊開錠の場合、鍵開け料金+新しい鍵への交換費用がかかる点は留意しておきましょう。
鍵開け業者とトラブルになったときの対処法
鍵開け業者に依頼したが、高額な請求をされた、などのトラブルに巻き込まれたときは、落ち着いてここで紹介する対処法を行ってください。
運営会社に連絡する
トラブルになったときは、まず最初に業者の運営会社に直接連絡してみましょう。運営会社のカスタマーサポートに連絡し、具体的なトラブル内容を伝えます。
連絡する際は作業前に提示された見積書、作業完了後の請求書などを手元に用意し、正確な情報を提供しましょう。特に料金に関する問題がある場合は詳細な説明が重要になります。
これにより、運営会社側もトラブルの原因を把握しやすく、解決に向けて迅速に対応してもらえる可能性が高まります。
国民生活センターに相談する
運営会社に問い合わせても解決しないときは、国民生活センターに相談してみましょう。国民生活センターは、消費者が安心して生活できるように設立された機関で、さまざまなトラブルについての相談を受け付けています。
もし業者が不当な請求をしている場合や作業に関して不備があった場合、具体的な助言が得られます。また、他の消費者からの相談内容をもとに、業者の評判や問題点を把握できるため、今後の業者選びに役立つ情報も得られる可能性があります。
クーリングオフ制度を活用する
鍵開け業者とトラブルになったときはクーリングオフ制度を活用してみてください。クーリングオフを行うためには、契約を締結した日から8日以内に申し出をする必要があります。
例えば、事前見積りの段階で8,800円だったものが、実際に支払った金額が35,000円だったなど、金額に乖離がある場合はクーリングオフ制度が適用されるケースがあります。
このように事前見積りと実際に支払った金額が乖離していたかどうかがポイントになります。8日以内という期限があるので、なるべく早く相談しましょう。
鍵開けはプロに任せた方が安心!
どこの業者へ依頼したら良いか迷ったときは、ぜひ鍵屋の鍵猿へご依頼ください。
鍵猿には技術力の高いスタッフが多数在籍しています。また、分かりやすい料金体系で、必ず施工に入る前に見積を提示し、お客様にご納得いただいてから作業に入ります。
作業完了後に追加費用を請求することはございませんので、ご安心ください。8:00~23:00まで電話受付を行っており、担当オペレーターが丁寧にご案内いたしますので、鍵のことでお困りの際はいつでもご相談ください。
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