トイレのドアが開かないときの内側・外側から開ける方法とは!
この記事でわかること
- トイレの内側・外側から鍵を開ける方法
- トイレの鍵が開かない原因と対処法
- トイレの鍵の修理・交換を鍵屋に依頼した場合の費用相場
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
トイレの鍵が壊れてドアが開かないと誰しも焦ってしまいます。特にトイレの中に閉じ込められてしまったときは、尚更パニックに陥るかもしれません。
そんな状況でも冷静に対処すれば、意外な方法で解決できることがあります。
この記事では、トイレのドアが開かないときに内側と外側から開ける方法を紹介します。万が一の時に冷静な判断ができるように対処法を知っておきましょう。
目次
トイレの内側からドアを開ける方法
殆どの場合、トイレのドアが開かない原因はラッチボルトにあります。ラッチボルトとは、ドアとドア枠を仮止めする金具のことで、施錠状態になるとラッチボルトがドアの側面から突出したまま固定されます。
ドアが開かないということは、このラッチが何らかの原因で突出したままになっているということです。
ここでは、トイレに閉じ込められた場合を想定して、トイレの内側からドアを開ける方法を紹介しますので、試してみてください。
トイレットペーパーの芯を使う
トイレに必ずあるであろうトイレットペーパーの芯を使ってドアを開ける方法です。手順は以下の通りです。
- トイレットペーパーの芯を破って、円筒形から長方形にします。
- 長方形にしたトイレットペーパーの芯をドアの隙間に入れて、ラッチを押して引っ込める。
入れにくいときは、トイレットペーパーの芯を薄くしたり、ピンと張った状態で入れてみましょう。
カードを使う
もし免許証や保険証などの薄くて固いカードを持っていたら、トイレットペーパーの芯と同じように隙間に入れて、ラッチをドア内部に引っ込めて開けることができるかもしれません。
トイレの外側からドアを開ける方法
トイレに入ろうと思ったらドアが開かない、といった場合も考えられます。
ここでは、トイレの外側からドアを開ける方法を紹介します。
コインや10円玉を使う
ドアノブ付近には横向きもしくは縦向きに溝が入っている非常解錠装置がついています。非常解錠装置とは、鍵が誤って閉まってしまったときに、外側から開けるためのものです。
非常解錠装置にコインや10円玉、マイナスドライバーを当てて、ゆっくり回転させることで、ドア内部のラッチが引っ込み開けられるかもしれません。
非常解錠装置の溝に合わない硬貨やドライバーを使用すると、上手く回転せずに、表面を傷つけてしまうおそれがあるので、ご注意ください。
また、鍵穴と非常解錠装置を見間違わないように注意しましょう。間違えて鍵穴にマイナスドライバーを当ててしまうと、故障の原因になるので気をつけましょう。
ハンガーを使う
ドアノブ付近に非常解錠装置がついていない場合もあります。そんなときは、針金ハンガーを使って開けることができるかもしれません。
トイレットペーパーの芯と同じように、ドアの隙間に針金ハンガーのフックをラッチに引っかけるように差し込み、ドアノブと一緒に手前に引きます。
ハンガーがなければ、細長いものを曲げて代用することも可能ですので、使用する際は、怪我のないように注意しましょう。
一人暮らしでトイレに閉じ込められたとき
少しでも鍵をかけにくいなどの違和感を感じたら早めに対処することが重要なのは勿論のことですが、特に一人暮らしの人ほど早急な対処が必要です。
仮にトイレの中に閉じ込められてしまうと、非常に危険です。携帯を持って入っていれば、助けを呼ぶことができますが、持っていなければ、大声で近所の人に助けを求めるかドアを壊してなんとか自力で脱出するぐらいしか方法がありません。
ドアを壊すとなると、怪我をするおそれもあるので、できれば避けたいところです。
賃貸マンションなどにお住まいの方で、こういった状況に陥ったときは、管理会社に連絡することが先決です。管理会社や大家さんであれば合鍵を持っていることが殆どなので、玄関ドアを解錠し、トイレの外側から開けてもらうことができるかもしれません。
それでも、鍵が開かなければ、大家さんに鍵屋を呼んでもらうのがベストでしょう。
鍵屋は当事者と直接会話ができるかによって対応が変わります。戸建てやマンションの1階の窓越しから本人と直接会話し、本人確認ができれば、管理会社や警察などの立ち合いはなしで、対応することが可能です。
しかし、玄関ドアが閉まっていて解錠するときは、必ず本人の許可が必要なので、本人と直接会話ができない状態では管理会社や警察の立ち合いが必須です。
トイレのドアが開かない原因と対処法
ここまで、トイレの内側・外側からドアを開ける方法について解説してきました。ではトイレのドアが開かない原因は一体どこにあるのか解説します。
原因を知ることで、こういったトラブルを未然に防ぐことができます。
鍵の使用年数
鍵の使用年数が長いほど、劣化や故障のリスクは高くなります。鍵の平均寿命は約10年と言われており、使い方や使用頻度によっては寿命が縮まる可能性もあります。
毎日使うトイレの鍵は、長年の使用による経年劣化によって錠ケースの内部が摩耗し、スムーズに開かなくなることがあります。
少しでも鍵を閉めにくいなどの違和感を感じたら交換することをおすすめします。
多くはドアの側面に掘り込まれており、シリンダーの回転運動を閂(デッドボルト)に伝える部分のこと。
シリンダー・ラッチの錆
多くのシリンダーや錠前は錆に強いステンレスなどが使われており簡単に錆びることはありません。
ただ、トイレの鍵は浴室の鍵と同様に、水気の多い場所で使用されているので、長年使用しているとシリンダー(鍵穴)やラッチが錆びてしまうことがあります。
錆が発生しているにも関わらず放置していると、腐食が進み、固着したりして不具合を引き起こす原因となります。
錆を防ぐためにも、パーツクリーナーや鍵穴専用の潤滑剤などをシリンダーやラッチに吹きかけて、定期的にメンテナンスを行うことが有効です。
建物の建付けが悪い
トイレの鍵に限ったことではないですが、ドアは築年数や使い方によって劣化していきます。また、地震の影響で建物自体が歪んでしまい、ドアが開かないなどのトラブルが起きるケースもあります。
こうなってしまうと、鍵屋では対応ができず、リフォーム会社などにドアの取り付け直しや建物自体の歪みを直してもらう工事が必要になる場合があります。
建付けが悪いまま放置していると、ドアがスムーズに開かなくなり、最終的に開かなくなるリスクもあるので、早めに業者に依頼して対応してもらうようにしましょう。
ドアノブのネジの緩み
台座のネジ(ドアノブをドアに固定しているネジ)や取っ手のネジが、長い間の使用やドアの開閉時の衝撃などで緩むと、ドアと台座の間に僅かな隙間が生まれ、ドアノブを回しても空回りしてしまいます。
空回りしているということは、ドアノブの運動が錠ケース内のラッチに伝わっていないということです。
特にレバーハンドルタイプのドアノブに起こりやすく、毎日何度も操作するうちにネジが緩んでしまい、レバーが水平より下がったまま元に戻らない状態になってしまいます。
ドアノブのネジが緩んでいる場合は、一度ドライバーでネジを締め直してみましょう。
自分でトイレのドアノブを交換する際の注意点
シリンダーやラッチが錆びていたり、経年劣化によって故障していたら交換する必要があります。交換はDIYでおこなうことも可能ですが、自分で作業することにより失敗するリスクもあります。
ここでは、自分でトイレのドアノブを交換する際のよくある失敗をいくつか紹介します。
ドアノブのサイズ
新しく交換用で購入したドアノブのサイズがドアと合わずに取り付けられない、といった失敗はよくあります。
ドアノブのサイズは、メーカーや品番によってさまざまです。事前にしっかりとドアのサイズを計測してから、新しいドアノブを選ぶことが大切です。
また、サイズが合っていても、取り付け方を間違えてしまうと、ドアが閉まらなかったり勝手に開いてしまう場合がありますので、注意しましょう。
ラッチボルトの向き
ドアノブを交換する際に、ラッチボルトの向きを間違えて取り付けてしまうこともよくあります。
扉が閉まる方向に対して傾斜している面が向いていると、正しく取り付けができていますので、間違えないようにしっかりと確認してから取り付けることが大切です。
また、交換をおこなう際は、閉じ込め防止のため、必ずドアを開けた状態でおこないましょう。
トイレのドアノブの修理方法については、下記の記事を参考にしてください。
▼関連ページ ▼関連ページトイレの鍵の修理・交換の費用相場
ここまで紹介した方法を試してみてもドアが開かなかった場合は、鍵屋に相談した方が良いでしょう。
鍵屋にトイレの鍵の修理や交換を依頼した場合の費用相場は下記の通りです。
鍵の修理 | ¥8,800~(税込) |
鍵の交換 | ¥11,000~(税込)+部品代 |
あくまで相場の料金なので、鍵屋に修理・交換を依頼する際は、必ず正確な金額を確認してから依頼しましょう。
見積費0円の業者などもありますので、さまざまな業者から見積もりをとって比較するのが良いでしょう。
▼関連ページ ▼関連ページトイレの鍵の不具合は鍵猿へ!
トイレの鍵が故障するときは必ず予兆があります。鍵を閉めにくい・固いなどの違和感を感じたら、トイレの中に閉じ込められる可能性もあるため、早めに対処することが大切です。
自分で直すことに不安がある場合は、鍵屋の「鍵猿」にお任せください。
鍵屋の鍵猿は、経験豊富なプロのスタッフが現場に駆けつけ、速やかに原因を特定し、お客様のご要望に沿った最適な対処をいたします。
出張費・見積費は0円ですので、「どのぐらいの費用がかかるのか知りたい」、「スタッフの方と相談しながら決めたい」などのご要望も承っております。
お客様には作業前に明瞭な合計金額を提示し、ご納得いただいてから作業に入りますので、作業後に追加で費用を請求することはございません。
365日対応、電話受付は8:00~23:00までおこなっておりますので、鍵のトラブルはお気軽に鍵屋の鍵猿までご連絡ください。