エコキュートの水抜きは自分でできる?初めてでも安心な手順と注意点を解説!

エコキュートは、ヒートポンプの技術を活用して効率よくお湯を作る給湯システムです。省エネ性が高く多くの家庭に導入されていますが、使い方を誤ると故障やトラブルにつながることもあります。その中でも「水抜き」は、エコキュートを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスの一つです。特に寒冷地での凍結防止や、長期間家を留守にする際の衛生対策として非常に重要な作業です。
しかし、水抜きの必要性や具体的な方法を正しく理解していない方も多く、誤った手順で行うと逆に故障の原因となることがあります。この記事では、水抜きが必要なシーンや準備、正しい手順、再利用の流れ、トラブルとリスク、そしてDIYと業者依頼の判断基準までを詳しく解説します。初めての方でも安心して実践できるように丁寧にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
エコキュートの水抜きが必要なシーンとは?

エコキュートの水抜きは、毎日行う必要はありませんが、特定の状況では欠かせない大切な作業です。水抜きを怠ると衛生面の悪化や凍結、機器の故障といったリスクが生じます。ここでは、代表的なケースごとに詳しく解説します。
衛生トラブルを防止する場合
エコキュートはタンク内に大量の水を貯めてお湯を供給する仕組みです。そのため、長期間水を循環させずに放置すると雑菌やカビが繁殖しやすくなります。結果としてお風呂のお湯が濁ったり、黒い浮遊物が出たり、不快な臭いがすることもあります。
こうした水質トラブルは健康面でも気になる要素で、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。水抜きを行えばタンク内に溜まった古い水や沈殿物を定期的に排出でき、常に新鮮で清潔なお湯を使えます。衛生トラブルを予防するためにも、年に数回は水抜きを取り入れることが推奨されます。
定期メンテナンスをする場合
エコキュートは電化製品であると同時に給湯設備でもあるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。その一環として行うべきなのが水抜きです。水道水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が含まれており、長期間使用しているとタンクの底や配管にスケールとして付着します。
これを放置すると給湯効率が低下し、光熱費が余計にかかることもあります。さらに、不純物がフィルターに詰まると故障の原因になるため注意が必要です。水抜きを行えば内部の堆積物を取り除くことができ、機器の寿命を延ばし、効率的な運転を維持できます。
メーカーが推奨する「年2〜3回」の水抜きは、長期的に見て故障防止と節約の両面でメリットがあります。
長期間不在にする場合
旅行や帰省、長期出張などで1週間以上家を空けるときは、水抜きをしてから外出するのが安心です。タンクや配管に水が残ったまま放置されると、水質が劣化して帰宅後にお湯が臭ったり、濁ったりする可能性があります。
特に夏場は気温が高く、雑菌が繁殖しやすい環境になるため注意が必要です。また、長期間使用しないことで内部にカビやスライムが発生し、衛生面で不安が残る場合もあります。さらに、外出中に凍結や停電などのトラブルが発生した場合、異常に気付けず被害が拡大するリスクもあります。
事前に水抜きをしておけば、帰宅後にすぐ快適にお湯を使えるだけでなく、万が一のトラブル防止にもつながります。
凍結防止をする場合
冬の寒冷地や冷え込みの厳しい地域では、配管やタンクに残った水が凍結する危険性が高まります。水は凍ると体積が膨張するため、配管の破裂やタンクの損傷を引き起こすことがあります。実際に、凍結による破損が修理や交換につながり、数万円から十数万円の費用が発生するケースも少なくありません。
最新機種には凍結防止用のヒーターや自動循環機能が搭載されていますが、停電時には作動しないため完全ではありません。そのため、水抜きによって内部を空にすることが最も確実な凍結対策となります。特に雪国や山間部などでは冬場に必ず行っておきたい作業の一つです。
停電・断水の場合
地震や台風などの自然災害で停電や断水が起こると、エコキュートは正常に稼働できません。そのままタンク内に水を放置すると、水質が劣化し不衛生な状態になることがあります。さらに、停電中は凍結防止ヒーターも作動せず、冬季には凍結リスクが一気に高まります。
断水時も給水ができないため、タンクの水を抜かないと内部に汚れが溜まりやすくなります。こうした状況下で水抜きを行っておけば、復旧後にスムーズに再利用でき、余計なトラブルを防げます。特に災害時は復旧まで時間がかかることも多いため、水抜きをして機器を守る意識が重要です。
水抜きを始める前に知っておきたい基礎知識

エコキュートの水抜きは特別な資格がなくても行えますが、正しい準備をせずに作業を始めるとトラブルや故障につながることがあります。安全に、そして確実に水抜きを完了させるためには、事前に必要な道具や操作方法を理解しておくことが大切です。
必要な道具と作業前の準備
エコキュートの水抜きには特別な工具は不要ですが、最低限準備しておくと便利な道具があります。まず、排水時に使うバケツや洗面器は必須です。場合によっては熱いお湯が排出されるため、耐熱性のある容器を選びましょう。
加えて、タオルや雑巾を用意しておくと、万一床や周囲に水がこぼれても素早く拭き取れます。さらに軍手や作業用手袋を着用すれば安全性も高まります。作業前に周囲の荷物を移動し、水が多少こぼれても問題のない環境を整えることも大切です。準備をきちんと行えば作業はスムーズに進み、余計な手間やトラブルを避けられます。
漏電遮断器は必ず「OFF」にする
水抜きを始める前に絶対に忘れてはいけないのが、漏電遮断器(ブレーカー)をOFFにすることです。エコキュートは電気を使う設備のため、通電したまま水を扱うと感電やショートの危険があります。メーカーの取扱説明書でも作業前に必ずブレーカーを落とすよう注意が記載されています。
特に逃し弁や排水栓を操作する際は水しぶきがかかることもあり、その状態で電源が入っていると非常に危険です。また、電源を切らずに水抜きを行うと機器の制御系統に異常が生じる場合もあります。安全に作業するための基本中の基本なので、必ず最初にブレーカーをOFFにしましょう。
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給水止水栓の操作と確認
水抜きをする際には、給水止水栓(元栓)を閉じておく必要があります。止水栓を閉じないまま排水作業を始めると、新たに水が流れ込んでしまい、いつまで経っても作業が終わりません。止水栓は通常、エコキュート本体の下部や給水管の途中に設置されています。
事前に場所を確認し、しっかり閉められるかをチェックしておくと安心です。また、止水栓が固くて動かない場合は無理に回さず、潤滑剤を使うか専門業者に依頼した方が安全です。正しく止水してから水抜きを始めることで、スムーズに作業を進められ、余計なトラブルを避けられます。
賃貸住宅で水抜きを行うときの注意点
賃貸住宅に設置されているエコキュートで水抜きをする際には、必ず管理会社や大家に確認を取ることが大切です。誤った操作で機器を故障させてしまった場合、修理費用を借主が負担するケースも少なくありません。
特に凍結防止のための水抜きは冬場に多く行われますが、賃貸では共用部分の扱いや契約条件によって制限が設けられていることもあります。自分で作業しても問題ないか、事前に了承を得てから実施しましょう。
また、不安がある場合や作業に慣れていない場合は、無理をせず業者に依頼する判断も重要です。賃貸でのトラブルを避けるためにも、この確認を怠らないようにしてください。
エコキュートの正しい水抜き手順

エコキュートの水抜きは一見複雑そうに思えますが、手順を守れば誰でも安全に行えます。ただし、順序を間違えると内部に空気が残ったり、給水が止まらなかったりすることがあるため注意が必要です。ここでは基本的な流れを分かりやすく解説します。
漏電遮断器(ブレーカー)をOFF にする
最初に行うべきことは、エコキュートの電源を完全に遮断することです。ブレーカーをOFFにせずに作業すると、通電状態で水を扱うことになり感電やショートのリスクが高まります。特に逃し弁や排水栓を操作すると水しぶきが飛ぶことがあり、その状態で電源が入っているのは非常に危険です。
また、制御基板に異常が発生して故障につながる可能性もあります。ブレーカーは屋内分電盤や屋外の専用スイッチに設置されているので、必ず確認してから作業を始めましょう。安全のため、ブレーカーをOFFにしたことを目視で確認することも大切です。
給水止水栓(元栓)を閉じる
次に給水止水栓を閉じます。これはエコキュートへ新しい水が供給されないようにするために必要な操作です。止水栓を閉じ忘れると、排水中に再び水が流れ込んでしまい、作業が終わらなくなります。止水栓は多くの場合タンク下部にあり、レバーやハンドルを回すことで操作できます。
固くて動かない場合は工具を使うこともありますが、無理に回すと破損の恐れがあるので注意してください。止水を確実に行うことで、排水がスムーズに進み、水抜き作業全体が効率的になります。
逃し弁(エア抜き弁)を開ける
止水栓を閉じたら、逃し弁(エア抜き弁)を開けて内部の圧力を逃がします。逃し弁はタンク上部に設置されていることが多く、レバーを操作して簡単に開閉できます。この操作によって内部にこもった空気や圧力が排出され、水がスムーズに流れ出すようになります。
逃し弁を開けずに排水を行うと水の流れが悪くなり、完全に水を抜けない原因となります。また、内部の圧力が残った状態で排水栓を開けると勢いよく水が噴き出して危険です。必ず逃し弁を開けてから次の工程に進むようにしましょう。
排水栓を開けて1〜2分間排水する
次に、排水栓を開けてタンク内部の水を排出します。排水口からは勢いよく水が流れ出るため、バケツやホースを使って受ける準備をしておくと安心です。水量が多い場合は庭や排水溝など屋外に直接流すと効率的です。
排水時間はおおよそ1〜2分程度で、多くの場合タンク内の水はこの工程でしっかり排出されます。最初は濁った水や沈殿物が出てくることもありますが、これはタンク内に溜まったスケールや不純物が流れ出ている証拠です。完全に抜けたことを確認してから次の作業に移りましょう。
排水栓を閉じる
排水が終わったら、必ず排水栓を閉じます。閉め忘れると次に給水した際に水漏れが発生する原因となり、床や周囲を濡らしてしまう恐れがあります。排水栓はしっかり奥まで締め込み、手応えを確認しておくと安心です。
特にパッキンが劣化していると水漏れが起こりやすいため、必要に応じて交換を検討してください。排水栓を確実に閉じることで、次の給水作業を安全に進められます。
給水止水栓を開ける
排水栓を閉じたら、再び給水止水栓を開けてタンクに水をためます。給水を開始するとタンク内に水が流れ込み、エア抜き弁から空気が排出されることがあります。
水が安定して流れるようになったら、給水が正常に行われているサインです。この段階で給水止水栓の開閉が不完全だと水量が不安定になるため、ハンドルを最後までしっかり回して全開にしておくことが大切です。
逃し弁のレバーを戻す
給水が安定したら、逃し弁のレバーを閉じて元の状態に戻します。逃し弁を開けたままにしておくと、水が漏れ続けてしまうので必ず閉じ忘れないよう注意してください。
閉める際には「カチッ」と音がしてレバーが固定されるのを確認すると安心です。逃し弁を閉じることで、タンク内の水がしっかり保持され、通常運転の準備が整います。
漏電遮断器を ON にする
すべての給水と逃し弁の操作が終わったら、最後にブレーカーをONにして電源を復帰させます。電源を入れることでヒートポンプが再起動し、給湯準備が整います。このとき、異音や異臭がしないか、エラー表示が出ていないかを確認してください。
もし不具合がある場合は、すぐに電源を切り、原因を点検する必要があります。正常に運転が始まれば、次の工程に進めます。
蛇口から 水とお湯が正常に出るか確認する
最後の確認作業として、家中の蛇口を開けて水とお湯が正常に出るかをチェックします。最初は空気が混じって「ゴボゴボ」と音がしたり水が飛び散ったりすることがありますが、しばらくすると安定して流れるようになります。
お湯が正しく出ることを確認できれば、水抜き作業は完了です。もし水が出ない、温度が安定しないなどの異常があれば、逃し弁や止水栓の開閉状態を再確認しましょう。正常に動作していれば、再び安心してエコキュートを利用できます。
水抜き後に再利用するときの流れ

水抜き作業を終えた後、再びエコキュートを使用する際には正しい手順で復帰作業を行う必要があります。排水後の状態で誤った操作をすると、空焚きによる故障や水漏れの原因となることがあります。ここでは、再利用時に押さえておくべき具体的な流れを解説します。
排水栓・水抜き栓を閉じる
再利用を始める前に、まず排水作業で開けた排水栓や水抜き栓をしっかり閉じます。閉め忘れると給水したときに水漏れが起き、周囲を濡らしてしまうだけでなく、タンクに十分な水が溜まらず正常な運転ができません。
栓を閉める際は、手で確実に奥まで回し込み、緩みがないかを確認してください。もしパッキンが劣化している場合は水漏れの原因になるため、このタイミングで交換しておくと安心です。再利用の第一歩は「水を逃がさない状態に戻す」ことから始まります。
給水止水栓を開けてタンクに給水する
次に、給水止水栓(元栓)を開けてタンクに水をためます。止水栓を全開にすると水が勢いよく流れ込みますが、初めは空気が混じってゴボゴボと音がすることもあります。数分経つとタンク内に水が満たされ、安定した給水状態になります。
このとき、止水栓を中途半端に開けると水の流れが不安定になり、再利用時に十分なお湯を供給できない原因となります。必ず全開にして水がしっかりと溜まるようにしてください。
エア抜きを行う
タンクに水を入れた後は、逃し弁(エア抜き弁)を使って内部に溜まった空気を抜きます。エア抜きを行わないと、タンクや配管内に空気が残り、水やお湯が正常に出なくなることがあります。
逃し弁を開けると最初は空気が抜けて「シューッ」という音がしますが、しばらくすると水が安定して流れてきます。その状態になったら弁を閉じて作業完了です。エア抜きは再利用時に必ず行うべき重要なステップであり、これを省略すると機器の故障リスクが高まるため注意が必要です。
漏電遮断器をONにして電源復帰する
給水とエア抜きが完了したら、ブレーカーをONにして電源を復帰させます。この操作でヒートポンプが作動し始め、タンク内の水を加熱してお湯を作れる状態になります。
電源を入れた直後は異音やエラー表示が出ないかを確認してください。もし不具合があれば、そのまま運転を続けず電源を切り、原因を点検する必要があります。正常に作動していれば、給湯準備が整ったことを意味します。
蛇口から水とお湯が正常に出るか確認する
最後に家中の蛇口を開け、水とお湯が正しく出るかを確認します。最初は空気が混じってゴボゴボと音がすることがありますが、数十秒ほどで安定した水流になります。
お湯も問題なく出れば再利用の準備は完了です。この確認作業を怠ると、後から「お湯が出ない」「水圧が弱い」といった不具合に気付く可能性があるため必ず実施してください。再利用の最終ステップとして非常に重要な工程です。
水抜き後に起こりやすいトラブルとその対処法

水抜きが終わり、再利用を開始した後でもトラブルが発生する場合があります。多くは手順の抜けや操作の不備によるもので、慌てず原因を確認すれば解決できるケースがほとんどです。ここでは、水抜き後によく見られる症状とその対処法を詳しく解説します。
お湯が出ない
再利用後にお湯が出ない場合、まず考えられる原因はタンクへの給水不足です。排水後に止水栓をしっかり開けていないと、タンクに十分な水が溜まらずお湯を沸かせません。また、ブレーカーを入れるタイミングが早すぎて空焚き状態になった場合も同様のトラブルが起こります。
この場合は一度電源を切り、給水止水栓を全開にしてタンクを満水にし、再度ブレーカーを入れ直してください。さらに、逃し弁でエア抜きをしていないと空気が詰まって給湯できないこともあります。手順を振り返り、抜けがないか確認することが解決の近道です。
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水圧や温度が安定しない
水抜き後に「水の勢いが弱い」「お湯の温度が不安定」といった症状が出ることもあります。主な原因はタンク内や配管内に残った空気です。空気が混じると水圧が不安定になり、温度調整もうまくいかなくなります。
この場合は再度逃し弁を開けてエア抜きを行いましょう。また、再利用直後はヒートポンプが十分にお湯を作れていないこともあり、しばらく運転を続けることで改善するケースもあります。水圧や温度の不安定さは、ほとんどが一時的なものなので、焦らず順を追って確認すれば解決できます。
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詰まりやフィルターの汚れ
長期間使用していない後や、水抜きを行った後には、フィルターや配管に溜まった汚れが流れ出して詰まりを起こすことがあります。特に細かいスケールやサビが一気に排出されるとフィルターに引っかかり、水量の低下や異常動作を引き起こします。
こうした場合は取扱説明書を確認し、フィルターを取り外して清掃してください。フィルターはブラシで軽く洗うだけで改善することが多く、定期的な清掃で予防できます。汚れがひどい場合は専門業者に依頼して内部洗浄を検討するとよいでしょう。
「ゴボゴボ」と音がする
水抜き後の再利用で多いのが、「ゴボゴボ」と空気が混じる音がするトラブルです。これはタンクや配管内に空気が残っている証拠で、特に蛇口を開けた直後に発生します。多くの場合はしばらく水を流し続けると空気が抜けて解消されますが、いつまでも音が続く場合はエア抜きが不十分な可能性があります。
再度逃し弁を開けてエアを排出すれば改善します。音自体は大きな故障のサインではないので過度に心配する必要はありませんが、放置すると水圧の不安定さやお湯の出にくさにつながることもあるため、早めに対処することが大切です。
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水抜きを怠ったときに起こるリスク

エコキュートは便利で経済的な給湯設備ですが、水抜きを行わずに放置するとさまざまなトラブルが起こる可能性があります。ここでは、水抜きを怠った場合に考えられる代表的なリスクについて詳しく解説します。
タンクや配管に汚れや不純物が蓄積する
タンクや配管の内部には水道水に含まれるミネラルや微細な不純物が少しずつ溜まっていきます。水抜きを怠るとこれらが排出されずに堆積し、時間の経過とともに固まりやすくなります。
結果として、給湯効率の低下や配管の流れの悪化を引き起こし、普段のお湯の出方に影響することもあります。定期的に水抜きを行うことで内部をリフレッシュし、汚れの蓄積を防げるため、メンテナンスの観点からも非常に重要です。
お湯に雑質や臭いが出るようになる
タンクの中に長期間水が滞留すると、雑菌が繁殖して嫌な臭いが発生することがあります。また、汚れや沈殿物が混ざり込んで黒い浮遊物が出るケースもあり、入浴や調理で使用する際に大きな不快感を伴います。
こうした衛生面での問題は健康にも影響しかねないため、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。水抜きを行うことは、安心してお湯を使い続けるための基本的な衛生対策といえます。
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フィルターや配管の目詰まり・劣化を招く
水抜きをしないまま使い続けると、フィルターや配管に不純物やスケールが付着しやすくなります。これらは徐々に蓄積して目詰まりを引き起こし、水量が減ったり給湯に時間がかかったりする原因になります。
さらに、汚れや詰まりが原因で配管の内側が劣化すると、漏水や破損につながることもあります。定期的な水抜きはフィルター清掃と並んで基本的なメンテナンスであり、目詰まり防止に有効です。
エコキュート本体の寿命が短くなる
内部に汚れや不純物が溜まった状態で使い続けると、エコキュート全体に余計な負荷がかかります。その結果、部品の摩耗が早まり、寿命が短くなるリスクがあります。
通常10〜15年程度といわれるエコキュートの耐用年数ですが、水抜きや定期清掃を怠ることで数年単位で寿命が縮むこともあり得ます。長期的に見れば、こまめな水抜きを実施することが本体の寿命を延ばし、買い替えコストを抑えることにもつながります。
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凍結によって配管やタンクが破損する
特に冬場の寒冷地では、内部に残った水が凍結して配管やタンクを破裂させる危険性があります。水は凍ると体積が膨張するため、その圧力で金属配管やタンクの接合部が壊れてしまうのです。
破損が発生すると修理には数万円から数十万円かかることもあり、最悪の場合は本体の交換が必要になることもあります。凍結防止ヒーターが付いている機種もありますが、停電時には作動しないため、水抜きが唯一の予防策になる場面も多いです。
安全性の低下や光熱費増加につながる
水抜きを行わず汚れや詰まりを放置していると、エコキュートの効率が低下し、必要以上に電力を消費することになります。これにより光熱費が高騰するだけでなく、負荷がかかった状態での運転が続くことで安全性も損なわれます。
異音や異常表示が頻発するなどのトラブルに発展する前に、水抜きを実施することが望ましいです。結果的に、水抜きを怠ると余計な出費や安全リスクを抱えることになり、日常生活にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
DIYと業者依頼の違い

エコキュートの水抜きは自分で行うこともできますが、状況によっては業者に依頼した方が安心な場合もあります。DIYはコストを抑えられる一方で、誤った操作による故障リスクが伴います。ここではDIYと業者依頼の違いを整理し、どのようなケースでどちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。
自分で水抜きを行うメリット・デメリット
DIYで水抜きを行う最大のメリットは費用をかけずに済むことです。基本的な作業であれば取扱説明書に沿って進めることで自分でも対応可能であり、慣れてしまえば短時間で完了できます。また、自分でメンテナンスを行う習慣をつけることで、機器の状態を把握しやすくなるのも利点です。
ただし、デメリットとしては誤った手順で作業をしてしまった場合に故障を招くリスクがある点が挙げられます。特にブレーカーを落とさずに作業する、止水栓を閉め忘れるといった基本的なミスは深刻なトラブルの原因になります。DIYはあくまで自己責任となるため、不安がある場合は無理せず業者に相談する方が安心です。
業者に依頼したほうがよいケース
水抜き自体は単純な作業ですが、状況によっては業者に依頼した方が安全です。例えば、タンクや配管から異音や水漏れがしている場合、内部に不具合がある可能性があるため専門の点検が必要です。また、賃貸物件で管理規約上勝手に作業ができない場合や、寒冷地で凍結リスクが高い場合も業者依頼が安心です。
さらに、高齢者やDIYに不慣れな方が無理に作業を行うと転倒やけがの恐れがあるため避けるべきです。プロの業者は知識と経験を持っており、単なる水抜きにとどまらず機器全体の点検も行ってくれるため、総合的な安心につながります。
作業にかかる時間と費用の目安
DIYでの水抜き作業は慣れていれば30分〜1時間程度で完了します。必要な道具もバケツやタオルなど家庭にあるもので足りるため、追加のコストはほとんどかかりません。一方、業者に依頼する場合は出張費や作業費が発生し、費用はおおよそ5,000円〜15,000円程度が相場です。
凍結防止や定期点検を含めて依頼する場合はもう少し高額になることもあります。ただし、業者依頼には安全性と確実性があり、万が一の故障時も迅速に対応してもらえるというメリットがあります。費用を抑えるか、安全性を優先するかで判断するとよいでしょう。
正しい水抜きでエコキュートを安心・長持ちさせよう
エコキュートの水抜きは、普段は意識しなくてもよい作業ですが、長期不在や凍結の恐れがあるとき、衛生面を維持したいときなどには欠かせない重要なメンテナンスです。正しい手順で水抜きを行えば、タンクや配管のトラブルを防ぎ、機器の寿命を延ばすことができます。
逆に怠ってしまうと、凍結による破損や水質の悪化、光熱費の増加といったリスクを抱えることになります。DIYでも対応できますが、不安があれば業者に依頼するのも賢明な選択です。日頃から取扱説明書を確認し、定期的な点検や水抜きを習慣化することで、エコキュートを安心して長く使い続けられるでしょう。
もし、エコキュートに何かトラブルがあってお困りでしたら、水猿までご相談ください。水猿でしたら、エコキュートのトラブルにも見積もり・出張費無料で現場に駆け付けます。エコキュートのトラブルでお困りでしたら水猿までお問い合わせください。
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