エコキュートの消費電力はどれくらい?電気代の目安と節約方法を解説!

エコキュートは家庭の給湯に使われる電気式の給湯器で、電気を使って空気の熱を効率的に取り込みお湯を作るため、省エネ性能の高い設備として知られています。しかし、近年は電気代の高騰により「以前より電気代が高くなった」「消費電力の仕組みを知りたい」という声が増えています。
本記事では、エコキュートの1日の消費電力量の目安や、電気代が変動する要因、さらに節電につながる使い方や設定方法について、初心者にも分かりやすく解説します。エコキュートの電気代が気になっている方はぜひとも参考にしてみてください。
目次
エコキュートの消費電力の基礎知識

エコキュートの消費電力を理解するには、まず「どれだけ電気を使うのか」という目安を把握することが重要です。エコキュートは電気を直接お湯に変えるのではなく、ヒートポンプで空気の熱を取り込み効率よく加熱するため、一般的な電気温水器よりも電力消費が少なく済みます。ここでは、1日の消費電力量の目安や、ガス給湯器など他方式との電気料金の違いを丁寧に解説し、利用者が数字で比較しやすいようにまとめていきます。
エコキュートの1日の消費電力量の目安
エコキュートの1日の消費電力量は、家庭の人数や使用するお湯の量、設定温度などによって大きく変わりますが、一般的には「約4〜12kWh前後」が目安とされています。例えば、3〜4人家族の場合、1日の沸き上げに必要な電力量は7〜10kWhほどとなり、季節によっても増減します。特に冬場は外気温が低いためヒートポンプの効率が落ち、同じ量のお湯を作るにも多くの電力を必要とします。
一方で、深夜の安い電力を使って沸き上げを行う設定にしておけば、消費電力量そのものは増えても、電気代としては抑えられるケースが多いです。具体的な数値を把握しておくことで、無駄な使用を見直したり、節電設定を検討したりする際の参考になります。
他の給湯器とエコキュートの電気料金の違い
エコキュートは電気を使ってお湯を作る給湯器ですが、ガス給湯器や石油給湯器と比較すると、ランニングコストの構造が大きく異なります。ガス給湯器はガスを燃焼させて直接お湯を沸かすため、使用量に比例してガス料金がかかります。一方、エコキュートは電気を利用しつつ空気の熱を取り込む仕組みを持つため、同じ量のお湯を作る場合でも必要なエネルギー量が少なく、一般的に光熱費を抑えやすいのが特徴です。
また、時間帯別電灯プランを利用すれば、深夜の割安な電気を活用して沸き上げができるため、さらに電気代を下げることができます。ただし、使い方や設定が適切でないと消費電力が増えてしまうため、両者を正しく理解して運用することが大切です。
エコキュートの電気代を左右する要素

エコキュートの電気代は「本体の性能」だけで決まるわけではなく、家庭環境や使い方、設定内容、外気温などさまざまな条件が組み合わさって変動します。タンク容量や家族人数、お湯の使い方はもちろん、沸き上げる時間帯によっても電気料金が大きく変わります。また、季節によってヒートポンプの効率が上下するため、冬と夏では必要な電力量が自然に異なります。ここでは、電気代に影響する要素を詳しく解説し、どこを改善すると節電につながりやすいかを理解できるよう整理します。
タンク容量と家族人数
エコキュートのタンク容量は消費電力を左右する重要な要素です。450Lタンクは370Lタンクよりも大きく、当然電力を使って沸き上げる湯量も多くなります。家族人数が多い場合には大容量タンクが必要ですが、人数に対してタンクが大きすぎても、毎日使いきれないお湯を沸かすことになり無駄な消費電力につながります。
逆に、容量が小さすぎると湯切れを起こし、追加の沸き増しが頻発して電力消費が増えてしまいます。適切なタンク容量は、2〜3人家庭で370L、4〜5人家庭で460Lが一般的な目安です。家族構成と使用量に合ったタンクサイズを選ぶことが、無駄な電気代を防ぐもっとも基本的なポイントといえます。
お湯の使い方と設定温度
お湯の使用量や設定温度は、エコキュートの電力消費に直結する大きな要因です。シャワーや浴槽の湯はりで大量にお湯を使うと、タンク内の湯量が減り、沸き増しが発生して消費電力が増えます。また、設定温度が高いほど水を温めるエネルギーが増えるため、電気代も上昇します。50℃以上に設定している家庭では、必要以上に高温加熱が行われているケースも少なくありません。
反対に、使用量を抑えたり、設定温度を42℃前後に見直すだけでも節電効果が期待できます。日々の使い方が電気代の増減につながるため、家族の生活スタイルに合わせて最適な設定を心がけることが重要です。
沸き上げ時間帯
エコキュートは、電力会社の料金プランによって電気料金単価が大きく変わる点を理解しておく必要があります。特に時間帯別電灯プランでは、深夜は電気料金が安く、日中は割高に設定されているケースが一般的です。そのため、深夜の安い時間帯に沸き上げを行う「深夜電力活用」は、電気代節約において最も大きな効果があります。
逆に、昼間に自動沸き増しが頻発すると、高単価の電気を使うことになり電気代が急増する原因になります。設定によっては昼間の沸き上げを抑えたり、必要ない日は沸き増しをオフにすることも可能です。どの時間帯に電気を使っているのかを意識することが、エコキュートの電気代管理の第一歩です。
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季節などの外的要因
エコキュートは外気温の影響を大きく受ける設備です。冬場は外気温が低くなるため、ヒートポンプが取り込める熱量が減り、同じ量のお湯を作るにも多くの電気が必要となります。これにより冬は年間の中でも最も消費電力量が増える時期となります。また、積雪地域や強風地域ではヒートポンプの周囲温度が低下しやすく効率が落ちるケースもあります。
一方で夏場は外気温が高いため効率が上がり、同じタンク容量でも消費電力が少なくて済みます。さらに、設置場所が北側や日陰かどうか、風通しが良いかどうかも効率に影響します。季節や環境条件を理解しておくことで、消費電力量が増える時期を予測しやすくなり、設定調整や使い方の見直しに役立ちます。
メーカー・機種の省エネ性能差
エコキュートはメーカーや機種によって省エネ性能に大きな差があります。省エネ性能の指標としてよく使われるのが「COP(成績係数)」で、これは使用した電力に対しどれだけ効率よく熱を生み出せるかを示す数値です。COPが高い機種ほど同じ電力量で多くのお湯を作れるため、電気代の節約につながります。
最新モデルは旧式モデルよりもCOPが向上しており、年間の電気代が数千〜数万円単位で変わることもあります。また、AI制御や学習機能付き機種は、家庭の使用パターンに合わせて自動で最適な沸き上げを行うため効率が高く、無駄が少ないのが特徴です。買い替えを検討する際は、容量だけでなく省エネ性能もあわせて確認することが重要です。
エコキュートの消費電力を節約するコツ

エコキュートは省エネ性能が高い設備ですが、使い方や設定次第で電気代が大きく変わります。ここでは、誰でもすぐに実践できる節電テクニックを具体的に解説し、今日から電気代を抑えるためのポイントをまとめます。
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昼間の沸き上げを減らし深夜電力を活用する
エコキュートの節電で最も効果が大きいのが、「深夜電力の活用」です。電力会社の時間帯別料金プランでは、深夜の電気料金が昼間と比べて大幅に安く設定されています。そのため、深夜にまとめてお湯を沸き上げる設定にしておけば、同じ電力量でも電気代を大幅に抑えられます。一方で、昼間に自動沸き増しが発生すると、割高な時間帯の電気を使うことになり電気代が急増する原因となります。
必要のない日の「沸き増し停止」設定や、沸き上げ時間帯の見直しを行うことで、無駄な電力使用を避けることができます。特に冬場は湯切れを避けるための「多め沸き上げ」が必要な日もありますが、基本は深夜中心の運用に切り替えるだけで節約効果は非常に高くなります。
給湯温度を下げて無駄な加熱を減らす
給湯温度の設定は消費電力に直結する重要なポイントです。設定温度が高ければ高いほど、水を加熱するために必要なエネルギー量が増え、消費電力も上昇します。例えば50℃に設定している家庭では、42〜45℃程度に下げるだけでも大きな節電効果が得られるケースがあります。また、季節によって適切な温度も変わるため、夏場は温度を低めに、冬場は必要最低限の温度にするなど柔軟に調整することが大切です。
特にシャワーを多く使う家庭では、温度設定の違いが電気代に大きく影響します。さらに、浴槽に高温の湯を張り、加水して調整するような使い方は電力の無駄を生むため避けたほうがよいでしょう。設定温度の見直しは、誰でもすぐに実践できる最も手軽な節電方法の一つです。
追いだきより高温差し湯を活用する
多くの家庭で見逃されがちなのが、「追いだき」と「高温差し湯」の使い分けです。追いだきは浴槽内の水を再度温めるために多くの電力を必要とする一方、高温差し湯は熱いお湯を追加することで温度を上げるため、消費電力を抑えられる場合が多くあります。
特に入浴間隔が空くと浴槽のお湯は冷めやすく、追いだきを頻繁に行ってしまいがちです。保温フタを活用したり、家族の入浴時間をなるべく近づけることで、追いだき回数を減らすことができます。また、入浴前に高温差し湯を使うほうが効率的なケースもあるため、ご家庭の入浴パターンに合わせて使い分けることが節電のポイントとなります。
シャワー・お湯の使用量を見直す
シャワーの使用量や浴槽の湯量を見直すことは、節電に非常に大きな影響を与えます。シャワーは1分あたり約10〜12Lのお湯を使うと言われており、長時間のシャワーはタンク内の湯量減少を招き、沸き増しを頻発させてしまいます。また、浴槽に必要以上のお湯を張ると、それだけ多くの電力を使うことになります。
節水シャワーヘッドを使う、シャワーの時間を短縮する、家族の入浴順を工夫するなど、小さな取り組みが結果的に消費電力の削減につながります。日常の使い方を少し見直すだけで、無駄な沸き増しを減らせるため、最も実践しやすい節電ポイントのひとつです。
浴槽の保温対策で熱ロスを防ぐ
浴槽の保温対策は、特に冬場の節電に大きく役立ちます。お湯は時間とともに冷めてしまいますが、フタを閉めるだけで熱の放出を大幅に抑えることができます。また、断熱性の高い風呂フタを使う、湯はり後すぐに入浴する、入浴間隔を詰めるなどの工夫も効果的です。
さらに、浴槽の保温シートや浴槽断熱材を導入することで、より高い保温効果を得られます。保温対策によって追いだきの回数を大幅に減らせるため、消費電力の削減に直接つながります。特に家族の人数が多い家庭では、入浴時間がずれることでお湯が冷めやすくなるため、保温対策を徹底することで大きな節電効果が見込めます。
ヒートポンプ周囲を片づけて効率を上げる
ヒートポンプユニットの周囲環境は、エコキュートの運転効率に直接影響します。ヒートポンプは外気の熱を取り込んでお湯を加熱しているため、周囲に物が多く置かれていると空気の流れが悪くなり、効率が低下して消費電力が増えてしまいます。
また、落ち葉やホコリがたまるとフィルターの目詰まりを起こし、さらにエネルギー効率が悪化します。定期的に周囲の清掃を行い、障害物を取り除き、風通しをよくすることで本来の性能を発揮できます。簡単な清掃や環境改善だけでも節電効果があるため、日常的にチェックしておくことが重要です。
電気料金プランを見直して安い時間帯を活かす
電気料金プランの見直しは、エコキュートの電気代節約に直結する重要なポイントです。時間帯別電灯プランやスマートライフプランなどでは、深夜帯の料金が安く設定されており、エコキュートの運用に非常に相性が良い特徴があります。もし現在単価の高い一般的な従量電灯プランを使用している場合、割安な深夜料金を活用できていない可能性があります。
プラン変更によって、同じ使用量でも電気代を大幅に削減できることがあります。また、電気代の高騰が続く中、適切な料金プランを選択することが家計の負担軽減につながるため、定期的な見直しがおすすめです。
エコキュートの買い替えを検討すべきか判断する基準

エコキュートは長期間使用できる設備ですが、年数の経過とともに消費電力が増えたり、不具合が発生しやすくなったりします。特に10年以上使用している場合は、機器そのものの性能低下により電気代が上がっているケースも多く、修理より買い替えのほうが結果的に安く済むことがあります。ここでは、買い替えを検討すべき明確な基準を示し、電気代を抑えながら安心して利用するための判断材料を詳しく解説します。
使用年数が10〜15年を超えている場合
エコキュートの一般的な寿命は10〜15年と言われており、この期間を超えると部品の劣化や性能低下が顕著になります。特にヒートポンプユニットは経年劣化しやすく、加熱効率が落ちることで必要な電力が増え、結果的に電気代の上昇につながります。
また、長期間使用することでタンク内部の部品も消耗し、湯量が安定しないなどの不具合が出やすくなります。メーカーの補修部品供給期間も約10年前後で終了することが多く、修理が難しくなるケースもあります。10年を過ぎたら電気代の推移や異音などの変化に注意し、買い替え時期を意識することが大切です。
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修理費用が高額・修理回数が増えている場合
エコキュートは高額な設備であるため、故障時の修理費用も決して安くはありません。特にヒートポンプユニットや基板交換が必要になると、修理費用が数万円から10万円を超える場合があります。さらに、使用年数が長くなるにつれて故障頻度も増える傾向があり、短期間で複数回修理が必要になるとトータルコストが高くついてしまいます。
そのような場合、古い機種を修理し続けるよりも、省エネ性能の高い最新モデルへ買い替えたほうが長期的には経済的です。修理費用が重なっている場合は、買い替えのほうが家計負担を抑えられる可能性が高いと判断できます。
お湯の沸きが悪い・異音など不具合が出ている場合
お湯の沸きが悪い、湯温が安定しない、異音がするなどの症状は、エコキュート内部の部品が劣化しているサインです。ヒートポンプの能力低下やタンク内部の汚れ、基盤の不調などが原因で、お湯を作る効率が落ちている可能性があります。特に、外気温の高い季節でも湯温が上がりにくい場合は、機器の性能劣化が進行しているケースが多いです。
また、異音が続くとその部分の故障につながり、最終的には重大なトラブルを引き起こすおそれもあります。このような不具合を放置すると電気代が増えるだけでなく、完全に故障してお湯が使えなくなる前に買い替えを検討する必要があります。
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部品供給が終了している/保証が切れている場合
エコキュートの多くは製造終了後約10年で補修用部品の供給が終わることが一般的です。そのため、10年以上経過したモデルでは、修理が必要になっても部品が入手できず、修理不可と判断されるケースが増えます。
また、メーカー保証や延長保証が切れている場合は修理費用が全額自己負担になり、金額が高額になることもしばしばあります。こうした状況では、修理に依存するより買い替えたほうが長期的に安心で経済的です。部品供給状況や保証期間を確認し、修理が難しい場合は買い替えの検討を進めましょう。
最新機種に買い替えた方が電気代が下がる場合
エコキュートの最新モデルは、省エネ性能が大きく向上しており、旧型よりも電気代を大幅に抑えられる場合があります。特にCOP(成績係数)が高い機種や、AI学習機能・おまかせ運転などが搭載されたモデルは、家庭の使用状況に合わせて効率的な沸き上げを自動で行うため無駄がありません。
また、断熱性の向上やヒートポンプ技術の進化により、年間で1〜3万円以上電気代が安くなるケースもあります。古いエコキュートを使い続けるより、新しい高効率モデルに買い替えるほうが結果的に家計負担を減らせる可能性が高く、節電効果という観点でも買い替えが有効な選択肢となります。
まとめ:エコキュートの消費電力を理解して賢く節電しよう

エコキュートの消費電力は、タンク容量、使用するお湯の量、設定温度、沸き上げ時間帯、季節や設置環境など、多くの要素が組み合わさって決まります。しかし、これらは日々の使い方や設定を見直すことで、無理なく節電につなげることができます。特に深夜電力の活用、設定温度の調整、追いだき回数を減らす工夫は、すぐに効果が出やすい節電ポイントです。
また、ヒートポンプ周囲の環境整備や浴槽の保温対策など、手軽に行える工夫でも電気代をしっかり抑えることができます。さらに、10年以上使用している場合や不具合が増えている場合は、買い替えを検討することで逆にランニングコストを下げられるケースも少なくありません。エコキュートの特徴や消費電力を正しく理解し、家庭に合った運用を行うことで、快適さを維持しながら電気代を効率よく節約できます。
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