【車のキーの電池切れ】対処法や電池を長持ちさせる方法を解説
この記事でわかること
- 車のキーの電池が切れた際の対処法
- 車のキーの電池を長持ちさせる方法
- 電池が切れた際のエンジンスタートについて
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
車のキーは現代の車に欠かせない機能であり、その心臓部となるのが電池です。
しかし、その心臓部である電池が切れるとさまざまなトラブルが起こってしまいます。
この記事では、車のキーの電池が切れた際の対処法や、電池を長持ちさせる方法を解説します。
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目次
キーレスキーとは
キーレスキーとは物理的なキーを使わず、リモコンのボタンを押すだけでドアの施錠・解錠ができるキーになります。
エンジンスタートの際はブレーキを踏みながら、キーをイグニッション(エンジンの始動や電気系統の制御を行う装置)に差し込んで回す必要があります。
キーレスキーが国内で初めて採用されたのは、1985年にHONDA(ホンダ)から発売された3代目「アコード」で、送信機をドアの持ち手に設置したセンサーに向けてボタンを押すと施錠・解錠ができる赤外線の送信システムでした。
現在のキーレスキーはキーと車それぞれに送信機・受信機が取り付けられており、キーから送信された電波と車両の電波をやり取りし、IDが一致することで施錠・解錠が可能になります。
▼関連ページスマートキーとは
スマートキーは近年の自動車業界に革命をもたらした技術の一つです。
キーをポケットやバッグに入れたまま、車のドアの持ち手付近に触れるだけで施開錠できるほか、従来のキーレスのように離れた場所からボタンを押す、といった方法でも施錠・解錠ができます。
また、エンジンスタートはブレーキを踏みながら運転席にあるプッシュボタンを押すだけの簡単な操作になります。
施錠・解錠の仕組みはキーレスキーと同じになりますが、キーに触れることなく施解錠・エンジンスタートできる点がキーレスキーとスマートキーの違いです。
スマートキーが国内で初めて搭載されたのは、2000年に発売されたTOYOTA(トヨタ)の3代目「セルシオ」で、プッシュボタンではなくツイストノブを回すとエンジンをかけることができます。
最近のスマートキーにイグニッションはありませんが、ツイストノブはカバーを外すとイグニッションがあるので、ツイストノブを回す方法とツイストノブのカバーを外し、キーを差し込んで回す方法の2通りでエンジンスタートができます。
イモビライザーキーとは
イモビライザーキーとはイモビライザーと呼ばれる車の盗難防止装置が備わったキーで、2000年代以降に発売された車の多くにこの機能が備わっています(イモビライザー自体に施錠・解錠機能はありません)。
内蔵された電子チップ(トランスポンダ)のIDと、車のIDをエンジン制御システム(ECU)が判別し、一致するとエンジンスタートが可能になります。
不審者が合鍵を作成して車内に侵入し、エンジンをかけようとしてもIDが一致することがほぼないため、防犯性能に優れたキーと言えるでしょう。
注意点として、イモビライザーは車のグレードやオプションの内容次第では付いていない場合があるので、取扱説明書やメーカーのグレード検索、エンジンスタートの際メーターパネルに車や鍵の赤いランプが点灯していないか確認しましょう。
▼関連ページ車のキーの電池が切れるとどうなる?
車のキーの電池が切れるとドアの施錠や解錠、エンジンスタートができなくなり、日常生活に大きな支障が出ます。
さらに、電池切れのキーを車内に放置してしまうと電波の送信・受信ができないため、車側の送受信機が「車内にキーがない」と勘違いをしてインロックしてしまうこともあります。
このような状況は急いでいるときや用事があるときに限って起こってしまうものなので、車のキーの電池交換の適切なタイミングやサインを把握する必要があります。
車のキーの電池寿命はさまざな要因によって変化しますが、平均的には1~2年になり、定期的な電池交換が必要になります。
普段車を運転しない場合でも車のキーの電池は消耗しているので、突然電池が切れてしまった、というトラブルにならないためにもメインキーとスペアキーの電池交換を行いましょう。
また、電池交換のサインは以下の通りです。
- メーターパネルに電池残量低下の表示が出る
- ドアの施錠・解錠の操作が不安定になる
- 車のキーのボタンの反応が鈍くなる
- 車のキーの操作距離が短くなる
快適なカーライフを楽しむためにも車のキーの電池管理は非常に重要ですので、電池交換のサインを見逃さないようにしましょう。
車のキーの電池が切れた際の対処法
車のキーの電池は使用頻度や保管状態によって寿命は変わります。例えばスマートーキーに使用されるコイン電池はリチウム電池で、寒さに大変弱く、寒いところで使用すると寿命が縮んでしまいます。
しかし万が一、スマートキーの電池切れが起きてもキーに内蔵されているメカニカルキーを使用してドアのロックを解除し、キー本体を使ってエンジンスタートができるので過剰な心配は無用です(緊急時のエンジンスタートの方法は下記にて紹介します)。
ここでは、車のキーの電池が切れた際の対処法について解説します。
自分で交換
自分で交換する際は新しい電池とマイナスドライバー、薄い布(カバーに傷がつかないようにするため)を用意しましょう。
交換用の電池はホームセンターや100均、カー用品店に販売されているので、交換する際は古い電池やメーカーの取扱説明書、サイトに記載されている電池の型番を確認してください。
ただし、同じ車であっても年式や型式によって電池の種類が異なることがあるので注意しましょう。
以下ではキーレスキーとスマートキーの電池交換方法について解説します。
▼関連ページキーレスキー
トヨタ車のキーレスキーの電池交換方法は以下の通りになります。
- マイナスドライバーの先端に布を巻き、キーのボタン側を下向きにしてカバーを外します(ネジが付いている場合は外します)。
- キー内の送信機を取り外し、コインなどを用いて送信機のカバーを取り外します。
- 古い電池を取り出し、プラス極を上にして新しい電池(CR2016)を取り付けます。
- 送信機のカバーをと取り付け、キー内に送信機を取り付けます。
- キーカバーを取り付けます。
交換するときは無理に力を入れず、カバーを傷つけないように注意してください。
また、新しい電池を入れた後はキーが正しく機能するか確認しましょう。
電池を変えても反応しない原因はさまざまですが、キーのボタンスイッチの故障や送信機の故障、電池の向きが逆、といったことがあるので、自力で直したい方はサイトやYouTubeで調べてみるのも良いかもしれません。
スマートキー
スマートキーの電池交換方法は以下のコラムを参考にしてください。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページディーラーで交換
車のキーの電池交換に不慣れな方や手間をかけずに確実に対応してほしい方には、ディーラーでの電池交換がおすすめです。
ディーラーでは正確かつ迅速に電池を交換してもらえます。
ただし、ディーラーでのサービスは自分で行う交換に比べて費用が高くなることがあり、電池代+工賃で約1,500円前後かかります。
カー用品店で交換
豊富なカー用品を専門に扱うカーショップでは、車のキーの電池交換サービスも提供しているため、公式のディーラーに比べて安くサービスを受けられる可能性があります。
予約なしでサービスを受けられる店舗も多く、急に電池が切れたときでも対応してもらえるます。
念のため実際に交換作業をしてもらえるか電話で確認しておくと良いでしょう。
カー用品店に電池交換を依頼した場合の工賃は以下の通りです。
オートバックス(スマートキー) | 税込550円 |
イエローハット(スマートキー) | 税込1,000円 |
ジェームス | 税込1,100円 |
ただし、カー用品店によっては専門的な知識や技術が不足している場合があるため、サービスを受ける際には口コミや評判を確認しましょう。
▼関連ページ車のキーの電池を長持ちさせる方法
車のキーは突然電池が切れて機能しなくなることがあります。
日常の使用方法を見直すだけでも電池の寿命は長持ちします。
以下では車のキーの電池を長持ちさせる方法について解説します。
電化製品のそばに置かない
電化製品から発する磁気は車のキーにも影響を受けやすいです。
スマートフォンやタブレット、冷蔵庫など、日常的に使用する電化製品は磁気を発しています。
磁気を発する場所の近くにキーを長時間放置すると、磁気に反応して電池の消耗が激しくなります。
電波を遮断してくれるキーケースや缶に収納しておくだけでも電池の消耗を抑えることができます。
節電モードを使用
車のキーの電池寿命を延ばすための方法としてスマートキーの節電モードが挙げられます(節電モードがない車種もあります)。
節電モードはスマートキーの受信・送信機能を遮断する機能で、電池の消耗を抑えるだけでなく、リレーアタック(スマートキーから発する電波を特殊な機械を使って増幅させ、車両まで中継することで不正にドアの解錠やエンジンスタートを行う手口)にも効果があります。
トヨタのスマートキーの節電モード設定方法は以下の通りです。
- スマートキーの施錠ボタンを押しながら解錠ボタンを2回押します。
- インジケータ(スマートキー右上にある表示灯)が4回点滅すると節電モードの設定が可能になります。
節電モードは施錠・解錠ボタンのどれかを押すと解除されます。
スペアキーを保管する際は是非活用してください。
温度変化の激しい場所に保管しない
湿気が多い場所や温度変化の激しい場所に車のキーを保管していると、電池の寿命が短くなるだけでなく、ショートの原因になります。
また、極端に温度が低い場所だと電池の電圧が下がるので、車のキーが正常に機能しなくなる場合があります。
温度変化の少ない室内に保管しましょう。
緊急時はメカニカルキーを使おう
車のキーの電池切れは困った状況ですが、外出中に電池が切れた場合でも慌てる必要はありません。
スマートキーに内蔵されているメカニカルキーを使用して車のドアを解錠し、キー本体でエンジンスタートができます。
トヨタからは発売されているアクアのスマートキーが正常に動かないときの対処法は以下の通りです。
- スマートキー側面にある解除ボタンを押してメカニカルキーを取り出します(メカニカルキーの機能は施錠・解錠のみになり、エンジンスタートはできません)。
- 運転席の鍵穴にメカニカルキーを差してドアを解錠します(ブザーが鳴る場合があります)。
- シフトレバーがパーキングに入っているか確認し、ブレーキを踏みながらスマートキーのエンブレムがある面をエンジンスイッチに当てます(検知するとブザーが鳴ります)。
- スマートキーのメーターパネルが緑色に点灯後、ブレーキを踏みながらエンジンスイッチを押します。
車の盗難に備えよう
車の盗難の手口として、以下の方法が挙げられます。
- リレーアタック
- CANインベーダー(車のエンジン制御システムに専用の機械を使って侵入し、ドアの解錠やエンジンスタートを行う手口)
- イモビカッター(イモビカッターと呼ばれる専用の道具でエンジン制御システムに侵入し、車側のIDを、用意したキーのIDに書き換えドアの解錠やエンジンスタートを行う手口)
上記の犯行以外にも最近ではゲームボーイ(キーエミュレーター)が話題になっています。
携帯ゲーム機のような見た目で、元々は鍵業者が車のキーを紛失した際の開錠ツールとして使用されていました。
この手口はイモビカッターやCANインベーダーのように、車のエンジン制御システムに侵入することなく数分で開錠・エンジンスタートができてしまいます。
対処法としてはカー用品店に最新のセキュリティを取り付けてもらう、エアタグを取り付ける、などが挙げられます。
また、ハンドルロックやタイヤにロックをかける物理的な方法やシャッター付きガレージに車を停めるなども効果的でしょう。
ギザギザタイプの車の鍵開けは鍵猿におまかせ
本記事では車のキーの電池切れが起きた際の対処法や、電池を長持ちさせる方法について解説してきました。
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