【ドアクローザーの油漏れ】対策と賃貸での対応
この記事でわかること
- ドアクローザー油漏れの原因
- 油漏れのドアクローザーの対処法
- ドアクローザーの交換方法
- 業者に依頼した場合の費用相場
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「ドアクローザーから油が漏れている。」
このようなお悩みはありませんか?
この記事ではドアクローザーの基本機能と仕組みを説明し、油漏れの原因や対策を解説します。
目次
ドアクローザーの油漏れについて
以下では、玄関ドアに取り付けられているドアクローザーの油漏れについて解説します。
ドアクローザーの基本機能と仕組み
ドアクローザーは、本体内部の油圧装置が開閉速度を制御する仕組みです。
通常、扉を開けると油が圧縮され、閉じる際には自然に油が戻ることで閉じる速度を調整します。
また、開閉時の速度調整はネジを回して行うことが一般的で、簡単に操作できます。
しかし、ドアクローザーの耐用年数は10~15年となっており、耐用年数を過ぎてしまうと経年劣化が原因で油圧部分が漏れてしまうことがあります。
ドアクローザーの油漏れが発生すると、ほとんどの場合部品の交換が必要です。
▼関連ページ▼関連ページ経年劣化がもたらす油漏れの理由
経年劣化によってドアクローザーの内部部品が劣化し、油漏れが発生する理由は以下の通りです。
- 長年の使用による摩耗
- 部品の劣化
- 密閉性が低下する
これらの理由から、ドアクローザーの開閉速度が異常に速くなり、扉がバタンと音を立てることがあります。
また、油漏れは扉の取り付け部分や床に油が付着し、見た目や使用感に悪影響を与えることがあります。
▼関連ページ▼関連ページ油漏れを防ぐメンテナンス方法
油漏れを防ぐためには、次の定期的なメンテナンス方法がおすすめです。
- ドアクローザー本体のネジを確認し、緩みがあれば締め直す
- 開閉速度を適正に調整する
ただし、自分でのメンテナンスが難しい場合や、状態が悪化している場合は、専門業者に依頼しましょう。
油漏れドアクローザーの対処法
以下では、油漏れが発生したドアクローザーの対処法について解説します。
油漏れの掃除方法
油漏れの掃除方法は簡単ですが、注意点がいくつかあります。
まずは、ドアクローザーの周辺を、中性洗剤を使って拭き取ります。
その後、油漏れ箇所の確認を行い、部品が劣化していないかチェックしましょう。
注意点としては、油漏れを拭き取る際にゴシゴシこするとドアが傷ついたり、洗剤が油圧調整部分に流れ込むと機能不良を引き起こすといった可能性があるので注意が必要です。
ドアクローザーの部品交換方法
部品交換が必要と判断された場合、まずドアクローザーのメーカーや型番を確認し、適切な部品を用意します。
既存のドアクローザーの調整弁が1つしかない場合はドアの速度調整が難しく、現在ほとんど販売されていないため、RYOBIの交換用ドアクローザーをおすすめします。
交換手順は以下の通りです。
- ドア枠にブラケットを取り付けます
- 室内側のドアに固定金具をビスで固定します
- ドアクローザー本体とアームをビスで固定します
- スライド取付金具を固定金具の上に取り付けてビスで固定します
- ドアクローザー本体をスライド取付金具に固定させます
- アームとリンクをビスで固定します
ドアクローザーの取り付けや選定に不安がある場合は、専門業者に依頼しましょう。
自分で行うドアの開閉速度調整の手順
自分でドアクローザーの油圧調整を行うための手順は以下の通りです。
- ドアクローザー本体の側面にある調整ネジを確認します。
- 調整ネジを緩める(時計回りに回す)ことで、開閉速度が遅くなります。逆に、調整ネジを締める(半時計回りに回す)と開閉速度が速くなります。
- 調整ネジを少しずつ動かし、自分が望む開閉速度になるまで調整します。開閉速度が速すぎると、ドアがバタンと勢いよく閉まってしまい、危険です。逆に、開閉速度が遅すぎると、ドアのしまる時間が遅くなるため、不便になります。
自分で行う場合も、作業に注意して行ってください。
また、調整後に改善されない場合は、専門業者に依頼することがおすすめです。
賃貸物件での油漏れ対応
賃貸物件でドアクローザーの油漏れが発生した場合、まずは大家さんや管理会社に確認しましょう。
賃貸物件での油漏れ対応は以下の通りです。
賃貸物件における費用負担
賃貸物件での油漏れ対応に伴う費用負担は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 大家さん負担
- 入居者負担
- 保証会社負担(保証料が適用される場合)
具体的には、ドアクローザーの不具合が経年劣化や設置時の問題による場合、大家さんが負担することが一般的です。
一方で、入居者が無理な力を加えたり、故意に壊した場合は入居者負担となります。
また、保証会社が入っている場合は、修理や交換費用が保証料に含まれているケースもあります。
このような場合は、保証会社を利用して対応を行うことができます。
費用負担の分担は物件や契約内容によって異なりますので、事前に確認・把握しておくことが重要です。
▼関連ページ▼関連ページ▼関連ページ対処の際のおすすめ業者選び
油漏れ対応の際に選ぶべき業者は、以下のポイントを押さえた選択がおすすめです。
- 実績豊富な業者
- 出張料や見積り料がかからない
- 安心できるアフターサポート
- 料金設定が適正
- 口コミや評価が良い業者
これらの条件を満たした業者を選ぶことで、安心して修理や交換を依頼することができます。
また、インターネットで業者の一覧やサービス内容を確認できるサイトがありますので、そちらも参考にして業者選びを行いましょう。
▼関連ページ▼関連ページ▼関連ページ業者に依頼した場合の費用相場
ドアクローザーの修理・交換費用は、故障の原因や部品の種類、業者によって異なります。
一般的には、ドアクローザーの速度調整は¥8,800~(税込)、交換・新規取付費用は¥16,500~(部品代)とされています。
また、業者によっては、見積りを無料で行ってくれるところもありますので、事前に相談して費用を把握しましょう。
適切な費用負担を確認し、安心して修理・交換を行いましょう。
自分で交換を行う場合の費用相場
自分でドアクローザーの交換を行う場合は、費用が大幅に抑えられることが魅力的です。
交換に必要なドアクローザーの部品代は¥5,000~¥35,000程度が相場になります。
しかし、作業には注意が必要で、状態確認や固定ネジを外しての交換作業など、きちんとした方法で行わなければ、不具合が残る場合があります。
また、ドアクローザーの種類やサイズ、取付方法を確認し、適切な部品を選定することが重要です。
上記の作業に自信がない場合や手間を省きたい場合は、プロの業者に依頼することを検討しましょう。
油漏れ対策まとめと今後の注意点
油漏れ対策としては、定期的にドアクローザーの状態を確認し、異常が見られた場合には修理や交換を行うことが大切です。
今回の内容を参考に、今後のドアクローザーの取り扱いや対策を考慮してみてください。
さらに詳しい情報や相談を希望される場合は、専門業者に相談してみることをおすすめします。