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鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックその他解錠と開錠とでは何が違うの?意味を理解して正しく使い分けよう

更新日:2021/09/23

解錠と開錠とでは何が違うの?意味を理解して正しく使い分けよう

解錠と開錠とでは何が違うの?意味を理解して正しく使い分けよう
鍵のトラブル解決は鍵屋鍵猿

鍵を開けるという意味がある「かいじょう」には、「解錠」と「開錠」の二通りの表記があるのをご存知でしょうか。鍵屋やDIY関連のサイトでよく見かけると思いますが、それぞれ異なる意味で使われるので正しく理解しておきましょう。今回は、「解錠」と「開錠」の意味と、それぞれのメリットやデメリット、開錠や解錠の前にすべきことなどについて説明します。

解錠と開錠は何が違う?

解錠と開錠は何が違うのでしょうか。
どちらも「鍵を開ける」ことを意味しますが、その「開け方」が異なるのです。

解錠の意味は?

ピッキングでの解錠

解錠とは、鍵穴を操作して錠前やドアなどを壊すことなく鍵を開けることを意味します。「解」という漢字には、「ほどく」「ときあかす」(小学館『大辞泉』)といった意味があります。そのため、鍵や鍵穴を破壊することなく、「もつれたものをもとに戻す」ように鍵を開けるのが解錠です。「鍵を開ける」というときに、多くの人がイメージするのはこの「解錠」のほうではないでしょうか。鍵屋が依頼を受けて鍵を開ける際は、解錠になるケースが多いです。専用の道具を使ってピッキングする場合も解錠となります。ドアスコープがあるドアの場合には、ドアスコープを外して専用の器具を差し込み解錠することが多くなります。室内側から鍵を開けることになるため、鍵を壊さずに開けられます。

開錠の意味は?

破綻

開錠は、広義で「鍵を開けること」を意味します。「開く」という言葉には「そこを占拠している物やさえぎっている物を取り除く」(三省堂『新明解国語辞典』)という意味があり、「解く」とは少し印象の違う言葉になっています。つまり、鍵を開けることができるすべての方法を含むという意味で、転じて鍵を開けられるのであれば手段は問わない、というふうに説明されることが多い方法です。ですから、そういう意味では解錠も開錠のうちのひとつだといえるでしょう。

ドアやガラスなどを破壊しても、鍵そのものを壊しても、鍵を開けることができれば開錠になります。ときには鍵屋もドリルやサンダーなどを使って、鍵穴からシリンダーごと壊して開けるといった手段を取ることがあります。人命がかかっているなど緊急性が高いときや、鍵穴自体が壊れてしまっているときなどはこういった方法で開錠せざるを得ません。ただ、そういった鍵の一部やすべてを破壊する行為を含む場合、鍵屋では「破壊開錠」或いは「破綻」と区別して呼ぶことがあります。要するに、ガラスを破って手を入れて開けるのも「開錠」ですが、「破壊開錠」とは呼ばないわけです。

一般的には、一部の仕組みが簡単な鍵を除き開錠のほうが解錠よりも早く済むことが多いです。仕組みが単純な古い鍵などは開錠よりも早く開けることができたりします。

解錠することのメリットとデメリット

さて、解錠にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。鍵を壊さずに開けられるということそのものに、大きなデメリットはないように思えるかもしれません。しかし、コストと時間という側面を見た場合、解錠にもデメリットは存在するのです。

解錠するメリット

賃貸なので壊さないで下さい

解錠することのメリットは、やはり鍵を壊さずに開けられる、ということです。賃貸物件の場合、鍵は入居者のものではなく管理会社や大家の所有物になります。入居者の過失で鍵をなくしてしまい、どうにもならない状態で鍵を壊して開けるためには、管理会社や大家の許可が必要です。許可なく鍵やドアを壊してしまうとあとでトラブルになることもあります。壊したものの修理費用を請求されるだけでは済まされず、賃貸契約の解除つまり退去を命じられる可能性もあります。賃貸物件で鍵をなくした場合には、解錠を選んでトラブルを回避しましょう。また、解錠を選ぶことで、修理費用など余計な費用の負担を免れることができます。

解錠するデメリット

時間がかかります

解錠することのデメリットは、基本的に鍵が開くまで時間がかかることです。場合によっては、開けるまで1時間以上もかかってしまうことがあります。ただし、仕組みが簡単な鍵は解錠の方が早いですし、シリンダーに超硬金属などが使われているものを破壊するよりは、解錠の方が早く済む場合もあります。 また、解錠を希望していても、実際にできるかどうかは鍵屋に状態を見てもらわないとわからない、というのもデメリットに入るかもしれません。

ちなみに、たとえ自分の家の鍵であっても、道具を使ってピッキングすると「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」、通称「ピッキング禁止法」に抵触しますので、絶対に鍵屋の真似をしないで下さい。ピッキングで自分の家の鍵を開けることができるということは、他人の家も開けることができるということなのです。素人がピッキングによって鍵を開けようとすると、鍵が壊れてしまうことも多々あります。鍵を壊してしまっては、結局のところ開錠するしかありません。ピッキングによって解錠したい場合には、鍵屋に依頼しましょう。

開錠のメリットとデメリットは?

では開錠することには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ときに鍵を壊してしまうこの方法には、デメリットしかないように見えますが本当にそうなのでしょうか。

開錠するメリット

安否確認

開錠、特に破壊開錠のメリットは、手段を選ばずに最短で確実に開けられる方法を採ることができるところです。早く開けることがでればその分、早く問題が解決します。入居者と連絡がつかないときの安否確認や、重要書類が取り出せなくなった金庫を急いで開けたいときなど緊急性が高いときには、基本的に開錠を選択することが殆どです。通常の自転車の鍵や南京錠など、開錠の難易度が低い鍵であれば、業者に依頼せずとも自分で開けることが可能です。(ただしその分、力が必要だったり、ツールが必要だったり、その他諸々のリスクがありますので注意して下さい。詳しくは、こちらの自転車のコラムをご覧下さい。)

開錠するデメリット

お金がかかります

開錠するデメリットの最たるものは、費用が多くかかる、ということです。開錠を選ぶ場合は鍵を破壊してしまうため、まず鍵を交換する費用が必要になります。人命がかかっているなどよほどの緊急性がある場合を除いては、費用対効果を慎重に考えた方がよいです。壊したのが鍵だけではなく、ガラスを割ったりドアごと蹴破ったりした場合には、それらの原状回復にも費用が必要となります。緊急を要しないものの、開錠せざるを得ない状態になっている場合などは、必ず先に見積もりを取りましょう。開錠にかかる費用と元に戻すのにかかる費用の両方を知り、納得したうえで開錠するのであれば特に問題はありません。

開錠と解錠ではかかる費用も異なる

解錠の費用は、鍵の種類によって異なります。ギザギザの山鍵の場合、ギザギザの数によって解錠の難易度に差があるため、費用も8,000円から1万5,000円と幅が広くなっています。更に解錠が難しいディンプル錠の場合は、1万5,000円から2万5,000円です。カードキーなどの特殊な鍵である場合には、さらに費用がかかるでしょう。また、鍵のついているドアの種類によっても、解錠の費用は異なります。例えば、ドアスコープのついているドアの場合はドアスコープから特殊な機材を使って簡単に開けられるため、鍵がディンプル錠であっても解錠の費用は安くなります。

開錠の費用は、鍵を開けるだけならディンプル錠の解錠費用と同程度です。しかし、鍵の交換やドアの修理などに別途費用がかかります。開錠したうえで新たに鍵を設置する場合、開錠と鍵交換の2つの作業を行うため費用は高くなります。ドアやガラスなどを壊した場合には、さらに修理費用がかさむでしょう。人命がかかっているなど緊急性が高い場合には、見積もりを取っている余裕がないかもしれませんが、そうでない場合には、見積もりを取ってから解錠と開錠のどちらにするか決めましょう。 鍵を紛失して解錠した場合には、なくした鍵を拾った人に悪用される可能性があります。鍵を壊さずに開けた場合でも、防犯上の理由から鍵交換をする人もいます。賃貸物件の場合は、鍵を紛失したときの鍵交換が義務づけられているケースもあるでしょう。解錠する場合でも鍵交換をするのであれば、鍵交換の費用も加算して見積もりを取る必要があります。

開錠や解錠の前にすべきことは?

実際に開錠や解錠の依頼をする前にすべきこととは、どのような内容なのでしょうか。鍵をなくしたときにすべきことと、業者に依頼するときにすべきことについて詳しく説明します。

鍵をなくしたときにすべきこと

鍵をなくしたと気づいたとき、大抵の人は慌ててしまいます。しかし、まずは落ち着いて服のポケットやかばんの中などを探し、本当になくしたのかどうか隅々までチェックしましょう。やはり鍵をなくしたようであれば、最後に鍵を見た場所を思い出してください。そして、最後に鍵を見た場所からその日それまでに通った経路を確認します。近い場所は自分の足で探しにいってもよいのですが、電話番号のわかるお店などであれば電話して鍵の落としものがなかったかどうか聞いてみましょう。鍵が落ちているのを見つけることができれば、開錠や解錠の必要はなくなります。1日の自分の行動を思い出し、丁寧に辿っていってください。 いくら探しても見つからなかった場合には、警察へ行き遺失届を提出します。すでに落としものとして警察に届けられていれば、開錠や解錠をしなくて済みます。賃貸住宅の鍵をなくした場合は管理会社や大家に連絡をし、どのように対処すればよいか相談しましょう。賃貸契約書に、鍵をなくした場合には必ず報告しなければならないと記載してあるケースもあります。鍵をなくしたことを管理会社や大家に隠したままでいると契約違反になる可能性もありますので、連絡して相談することを怠ってはいけません。開錠あるいは解錠して鍵を交換するのは、これらの手続きをすべてやり終えたうえで、最後に行うことだと頭に入れておきましょう。

業者に依頼するときにすべきこと

開錠や解錠を業者に依頼するときには、まず業者を選定する必要があります。ホームページなどを確認して、複数の業者の情報を比較検討してください。見積もりを依頼するときには、開錠の費用なのか解錠の費用なのかをしっかりと確認することが大切です。費用が安くても、十分な技術や知識がなくては意味がありません。かかる費用だけで決めず、その業者が持っている資格などもチェックしてから決めましょう。

解錠を希望していたにもかかわらず開錠されてしまっては、元に戻すことができません。どちらを希望しているのか、見積もりを依頼する段階で間違いのないように確認しておく必要があります。解錠ができないから開錠になると伝えられた場合には、ほかの業者でも同じ結論になるのかどうか確認したほうがよいでしょう。その業者の技術や知識が足りないがゆえに、解錠ができないだけの可能性もあります。1社だけではなく、複数社で見積もりを取り、技術や知識なども含めて総合的に判断し業者を決めるのがよいでしょう。

開錠か解錠かは状況に合わせて選ぼう

業者を選ぶときには、開錠と解錠のどちらを希望するのか最初からはっきりさせておきましょう。そうすることで、見積もりも取りやすく、業者の選定もしやすくなります。鍵屋の鍵猿では、高い技術をもった専門スタッフが365日いつでもスピーディーに対応します。開錠でも解錠でも、鍵のトラブルはなんでも鍵屋の鍵猿にご相談下さい。

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田口季良

田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵の職人としてのキャリアは12年。 現在は鍵のエキスパート集団を束ねるマネージャーでもあり、鍵の豊富な知識のほか、親切丁寧な鍵の防犯アドバイスにも定評がある。 暮らしの中で起きる鍵のトラブルを日々解決、技術向上にひたむきに取り組んでいます。

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