一戸建てこそ防犯対策をしよう!狙われやすい場所のセキュリティを強化!
この記事でわかること
・戸建てが侵入窃盗犯や侵入強盗に狙われやすい理由
・最近の犯罪の傾向
・一軒家でやっておくべき防犯対策
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
コロナ禍が一旦の終焉をみた2023年でしたが、人流がほぼ通常に戻ったのと同時に、犯罪の認知件数もコロナ前の水準に戻りつつあります。
警察庁の統計によると、2022年(令和4年度)の侵入窃盗の認知件数は36,588件で、10年前の2013年の記録の半数以下。ただし、今年の10月までの数字は既に37,053件で前年同期比で24%の増加となっています。
また、一般住宅での侵入強盗も増えており、特に一軒家で暮らす高齢者やその家族は注意が必要です。
今回は一軒家(戸建て住宅)で必要とされる防犯対策のなかでも、昨今の犯罪状況に合わせて特に必要と思われるものを中心に説明します。
鍵の交換や、新規取付で簡単にできる対策もあります。ぜひ鍵猿にご相談ください。
データで見る犯罪と戸建て住宅
警察庁の統計によると、令和4年度の侵入窃盗の認知件数は36,588件で、10年前の2013年の記録の半数以下、1/3近くにまで減少しています。
警察庁はこのうち、空き巣・忍込み・居空きなどによるものを「住宅対象」(或いは「住宅発生」)の侵入窃盗としており、その総数は16,524件でした。
内訳は空き巣が最も多く10,553件、次が忍込みの4,162件、その他が931件、そして最も少ないのが居空きで878件です。
空き巣は住人の留守中を狙い、忍込みは住人の就寝中、居空きは住人が在宅している日中に犯行に及びます。
侵入窃盗はコロナ禍に見舞われた2020年から2021年のあいだにかなり減少していました。特に2020年は空き巣の認知件数が前年比で5,678件も減少しており、昨年度までそこから更に減り続けています。
一方で、住宅発生の侵入窃盗のなかで、戸建て(一軒家)が狙われた数字は7割以上の12,071件です。
旭化成ホームズの調査*では、集合住宅で起こる侵入窃盗件数は劇的に減少していっている反面、戸建ての被害数や認知件数は大きな変化を見せていない、と報告されています。
*「戸建て住宅侵入被害15年間調査ー変化に対応した防犯対策へー調査報告書」(旭化成ホームズ株式会社くらしノベーション研究所)
戸建てが狙われやすい理由
要するに一軒家は侵入窃盗犯に「狙われやすい」ということですが、これはなぜなのでしょう。
特に戸建てが狙われる原因があるのだとしたら、これらの原因に対策することで被害に遭う可能性を限りなくゼロに近づけることができるかもしれません。
どんな「狙われやすい理由」があるのか、詳しく見ていきましょう。
地階に開口部が多い
まず集合住宅と大きく違う点で、狙われる原因になるのが開口部の多さです。
戸建ての住宅は地階に玄関、勝手口といった出入口があるほか、風呂やキッチンの窓、庭へ出るための掃き出し窓など、人が出入りしやすい部分が多数あります。
侵入窃盗犯はやはり見通しの悪い部分を好むとされていますので、道路などに直接アクセスのある玄関よりも道路に面していない部分の窓や扉、特に隣近所の目が届きにくいところにある開口部を使用します。
侵入時に誰かに見られる可能性も低く、犯行のあと逃げやすい場所となると、住人の出入りが頻繁にある集合住宅よりも戸建ての方が都合が良いでしょう。
特に、窓の鍵は施錠されていなかったり、施錠されていても古いクレセント錠のみで、簡単に壊して開けることができることが多いようです。
事実、侵入手段は「無締り」が最も多く、半数近くを占めています。
次に多いのがガラス破りですが、住人の不在を狙う空き巣によるものが最多で、ガラスさえ壊してしまえば開けられる窓やドアが多いということを示しています。
特に戸建て住宅では最も使用される侵入経路が「窓」です。ガラス破りを使う侵入窃盗犯の殆どが窓ガラスを割って侵入していると考えられます。
【2022年 戸建て住宅の侵入経路】
空き巣 | 忍込み | 居空き | |
表出入口 | 1,244 | 606 | 325 |
非常口 | 2 | 3 | 2 |
その他の出入口 | 884 | 816 | 60 |
窓 | 4,153 | 2,003 | 234 |
その他 | 120 | 67 | 7 |
不明 | 661 | 179 | 56 |
犯罪者は逃げ道も重視する
窃盗犯にとって更に大事なのは逃げ道です。盗みを働いたら、捕まらずに逃走しないと意味がありません。
空き巣などの侵入窃盗犯は入念に下調べをし、逃走経路までしっかりと考えると言われていますので、人目に付くことなく家の外に出ることができる場所がある、という要素も大きいと言えます。
そういう意味でも、一軒家のほうが集合住宅よりも侵入・逃走が容易だと考えられているようです。特に道路に面していない、奥まったところにある戸建てが被害に遭う傾向も強く、逃走経路は事前に確保してあると考えたほうが良さそうです。
また、戸建ての方が隠れたりすることができる設置物などが多いのも事実です。例えば庭などに置かれた物置やエアコンの室外機、自動車やバイクなど、集合住宅には置かれていないものが一軒家にはたくさん置かれていたりします。
空き巣などは単独犯が多いようですが、侵入強盗の場合は複数の集団であることも多く、移動も自動車を使用していたりするため、近くに駐車できる戸建ての方が都合が良いと言えるでしょう。
一軒家の周りは人目がないことも多い
集合住宅、特に高層マンションがあまり人目のないところにひっそりと建っている、ということは少ないでしょう。
しかし一軒家は普段、人の行き来がないところに建っていることもあります。
特に地方では隣の家まで距離があったり、集落から離れたところに住んでいるという人も多いため、都心部では機能しやすい「地域による見守り」が難しい部分もあります。
加えて、周囲に街灯が少なく真っ暗であるとか、大きな幹線道路からも遠い、といった犯罪者に好都合な要素が増えますので、田舎だからといって安心していてはいけません。
人目が少ないところでは犯人も逃げ隠れしやすく、楽に逃走してしまうことができるのです。
戸建てでやっておくべき防犯対策
戸建てで暮らす人々がやっておくべき防犯対策はどのようなものでしょうか。
先述したように、戸建てで暮らしている場合、周辺環境によって何が適切か自分で考える必要があります。
今回は戸建て住宅の防犯対策と、対策が必要な箇所を「屋内」「出入口」「外構・庭」と分けて説明していきますので、最も心配な部分から対策を始めてみてはいかがでしょうか。
屋内の防犯対策
屋内の対策は、外との接点になる窓に関する対策が殆どになるでしょう。一旦空き巣などに屋内に侵入されてしまったら、できることはあまり残されていないからです。
特に侵入方法や経路を考えると、屋内から「入られないように」する方法がいくつかあります。
CPマークのついた窓ガラスにする
CPマークのついたガラスに交換する、というのは平たく言うと「防犯ガラスにする」ということです。
CPマークは官民合同会議が発表している「防犯建物部品目録」に登録されている部品に貼付されているマークで、防犯建物部品には錠前だけでなく防犯合わせガラスや、窓、ドアなども含まれます。
防犯建物部品は侵入者がこじ破りなどの不正侵入行為を開始してから建物の内部に入ることができるまでの時間(抵抗時間)が5分以上であることが確認されたものを指しますが、商品の分野ごとに定められた試験があります。
ガラスはその物質的な特性から、衝撃や熱衝撃に弱い建材です。
割れることそのものが防げないのであれば、力任せに破壊しようとしても時間がかかるようにし、侵入窃盗犯に諦めて貰うのが防犯ガラスや防犯フィルムの狙いです。
特に防犯ガラスは特殊な樹脂を合わせガラスのあいだに挟んだ複層ガラスで、ハンマーなどで打ち破ろうとしても容易には割ることはできません。
防犯フィルムもガラスを割れにくくし、焼き破りで用いられるバーナーなどの熱も伝わりにくくしてくれます。
また、防犯ガラスやフィルムで保護されたガラスは、大きな穴が開きにくく、破片も飛散しにくいため、従来のガラスのように割れた部分から手を入れてクレセント錠を開けるのが難しくなります。
防犯建物部品だからといって必ずしも難を逃れられるわけではありませんが、特に狙われやすい1階の窓には対策をしておくのがベストでしょう。
CPは防犯を意味する英語【Crime Prevention】の頭文字をとったもので、2004年に公表された「防犯性能の高い建物部品の目録」に記載された製品(防犯建物部品)に使用されています。
クレセント錠を鍵付きにする
クレセント錠は引き違い戸になっていることが多い窓ガラスについている半月型(英語で半月=クレセント)の錠前で、主に窓の密閉性を向上させるためについています。
施錠するときは半月型のハンドルを回転させ、留め具にひっかけて締めるだけです。子鍵などは全く用いることがないため、「施錠」とは言うものの、鍵をかけているというより、少し強固な仮止めをしているといったところです。
また、いわゆる一種の「内鍵」で、室内側からしか施開錠ができません。クレセント錠近くのガラスをドライバーなどでこじ破り、手を入れてクレセント錠を解錠するというのが定番の侵入方法ですが、このような乱暴な手法がとられるのも「開けやすい内鍵だから」でしょう。
5~6年ほど前からテレビ番組などでも戸建て住宅への侵入経路の殆どが窓であることが取り上げられ、多くの人に知られるようになり、クレセント錠を鍵付きにするという動きが現れはじめました。
最近ではホームセンターでも鍵付きのクレセント錠や、ロックボタン付きの万能クレセント錠(多くのメーカーのものと取替可能)が販売されています。
自力で交換する際はいくつか注意点がありますが、鍵屋などに依頼すれば適切なものをしっかりと取り付けてくれるでしょう。
クレセント錠だけでなく、サッシそのものに取り付けられる補助錠も追加しておくと更に効果的です。クレセント錠を今すぐ鍵付きに交換できない、という場合も、取り付けておくと良いでしょう。
サッシを固定してしまうタイプの補助錠があれば、窓ガラスを割られてしまっても、窓が開けられず侵入を諦める可能性が高いからです。
特に見通しが悪いところにある窓に取り付けておくと、安心できるでしょう。
▼関連ページ ▼関連ページ鍵がついた雨戸やシャッターを取りつける
先述したように、一軒家には集合住宅よりも遥かにたくさんの窓があります。特に地階に出入口と窓がたくさん設置される傾向にあるため、窓の防犯対策は欠かせません。
これまでガラスそのものを耐久の高い防犯ガラスに交換したり、衝撃に強くなるフィルムを貼り付けることや、窓についている簡易錠ともいえるクレセント錠を鍵付きにしたりする方法を提案してきましたが、窓に関してはもう一つ方法があります。
日本の家屋には昔から「雨戸」というものがあり、台風の季節などに家屋の窓を守るために役立ってきました。雨戸は窓の外側に設置するもう一つの窓のような機構です。
後付けが可能なものもありますし、既に住宅についていることもあるでしょう。多くは専用の錠前がついていますので、まず雨戸を閉めて施錠をしておけばガラス窓そのものも破りにくくなります。
可能であれば窓同様、上下に錠がついているのがベストですが、雨戸の場合は「はずれ止め」があるかどうかも確認しておきましょう。
これは強風などで雨戸がレールから外れてしまうのを防ぐ機構で、雨戸そのものを外されてしまうのを防いでくれます。
また、雨戸が取り付けられていない家屋であれば、別の選択肢としてシャッターを設置するのも良いでしょう。特に電動のものはリモコンがないと動かせないため、容易に破ることができません。
雨戸が閉められていたり、シャッターが下りていると外見的にも「入りにくそうだ」という印象を与えるため、視覚効果も抜群です。
雨戸と同じく、窓用のシャッターにも錠前がついています。狙われやすい場所や、侵入されたくないところに設置しておくと良いでしょう。
貴重品は防盗金庫に入れておく
最後に、窓や扉を破られて侵入された際に、被害を最小にするための対策が金庫の利用です。
大変古典的ではありますが、家庭用金庫でも、防盗金庫を選ぶことで盗まれてはいけない貴重品を持ち去られないようにしておきましょう。
家庭用金庫は開錠方法もバリエーションが多く、最近ではスマホと連動するものや、指紋認証といったものもあります。昔からあるダイヤル式、暗証番号で運用するテンキー式なども選べますので、自宅にあったものを選ぶと良いでしょう。
▼関連ページ出入口の防犯対策
窓の対策は総じてかなりのコストがかかるものが多く、なかなか手が出ないという人もおられるかもしれません。
戸建てはサイズや必要なガラスの枚数なども集合住宅とは比べ物にならないでしょうから、予算などと相談しつつ少しずつ対策を進めて行くのも大事です。
しかし、家への出入口だけは少しコストがかかったとしても、できるだけ早く対策しておきましょう。
戸建ては勝手口のあるところが殆どかと思いますが、できれば玄関・勝手口どちらも対策しておくのがベストです。
サムターン回しやこじ開け防止対策
20年近く前に、外国人窃盗団によって古い錠前がピッキング被害に遭っていた時代と比べると、最近の住宅の玄関には防犯性能の高い錠前が多くなってきました。
そのせいもあって、昨今は「ピッキング」や「サムターン回し」という不正解錠方法はあまり用いられなくなってきました。警察庁の統計を見てみても、空き巣のなかでサムターン回し・ピッキングといった手法を使用した件数は10年前に比べて1/6ほどの数字に減っています。
サムターン回しはドアスコープから特殊な工具を入れて室内側のツマミを解錠する方法ですが、どちらかというと集合住宅で使用されることの方が多いようです。
集合住宅ではドアスコープは欠かせない玄関の一部ですが、一軒家の場合、ドアスコープがない玄関ドアも存在しますから、それも理由のひとつかもしれません。
一方でこじ開けのような手法は生き残るようで、未だにガードプレートは必須と考えられています。
やはり、ドアに錠ケースが掘り込まれた「掘込錠」と呼ばれるタイプはこじ開けに弱いので、ドアと戸枠のあいだの隙間や閂の場所が外からわからないよう、ガードプレートをつけるなどして対策しましょぅ。
玄関には複製が難しい鍵を
【2022年 戸建て住宅表出入口の施錠開け内訳】
空き巣 | 忍込み | 居空き | |
「施錠開け」合計 | 244 | 21 | 8 |
ピッキング | 0 | 0 | 0 |
サムターン回し | 3 | 1 | 2 |
合鍵 | 224 | 16 | 5 |
その他 | 17 | 4 | 1 |
警察庁の統計によると、戸建ての表出入口を狙った「施錠開け」のなかで大多数を占めるのは「合鍵」による侵入で、224件となっています。ピッキングは0件、サムターン回しは3件ですから、最近の戸建ての玄関においては合鍵による不正侵入にも注意する必要があることがよくわかります。
合鍵の入手方法は様々な可能性が考えられますが、空き巣にとって最も手軽なのが玄関付近に子鍵(スペアキー)が隠されている家です。
子供や他の家族のために、子鍵を隠しているという方は要注意です。子鍵を盗まなくても鍵番号を記録したり、暫く拝借して合鍵屋で合鍵を作成してしまえば、空き巣にとって都合のいい時間帯に簡単に侵入できます。
特に合鍵は一度作成されてしまうと、侵入されたことに気づきにくいこともあり、繰り返し犯行に使用される可能性もあります。
それでは不正複製に強い鍵があるかというと、これがなかなか難しいのが現実です。通常のシリンダー錠においては、正当な所有者と鍵番号を紐付けるようなシステムがないからです。
更に、刻みキーと呼ばれる子鍵にギザギザがあるタイプは、複製が簡単にできてしまうというデメリットもあります(※美和ロックのU9を省く)。無論これらのシリンダー錠は、複製が楽にできるところが売りでもあるのですが、同時に不正複製もしやすい、という点をよく考える必要があります。
以上のような事情から、不正な合鍵作成や複製が心配という方には、所有者として登録している本人でないと合鍵を発注できない登録制のディンプル錠がお勧めです。
もともとディンプル錠は子鍵に複雑な凹みがあり、複製が大変困難な鍵です。非登録制のものでも町の合鍵屋では複製ができないことが多く、十分な防犯性能を持っています。
ただ、鍵番号があればメーカーに追加のオリジナルキーを発注できる点は他のシリンダー錠と同じです。
合鍵を持たれてしまっては、どんなに防犯性能の高い錠前でも簡単に開けられてしまいます。
鍵にキーカバーをする、オリジナルキーではなくブランクキーで複製したスペアキーを使用する、といった対処方法もありますが、登録制のディンプル錠の場合は発注時に鍵番号だけでなくシリンダーに付属してくるセキュリティカードのIDが必要になるので、より安全と言えるでしょう。
最近では電子錠も購入しやすい価格になってきています。
EPICのFLASSAシリーズなど、スマートフォンからの解錠に対応した人気モデルも出てきました。
電子錠は既存のシリンダーを取り除いて主錠として使用するか、主錠はそのままにしておいて、補助錠として使用することもできます。
▼関連ページ補助錠をつけてツーロックに
警察庁などが推奨している防犯対策の基本に「ワンドア・ツーロック」というものがあります。
これは、1つのドアに2つの錠前を取り付けて、侵入にかかる時間を増やすことで、空き巣などの犯罪者を遠ざける手法です。
空き巣などの侵入窃盗犯は、侵入そのものに時間がかかるのを嫌う傾向があります。
かなり昔のデータではありますが、侵入窃盗犯の7割が5分以上かかると諦める、と答えていることから、不正侵入のための手段(ピッキング、こじ開け、サムターン回しなど)に5分以上耐えることが防犯建物部品の試験に使用される指標となっています。
空き巣にしてみれば、開錠するのに5分近くあるいは5分以上かかる錠が2つついている家よりも、1つしかない家を狙った方が成功の確率が高いため、ツーロックの家は侵入されにくい、ということになります。
最近ではハウスメーカーやサッシメーカーが玄関ドアをツーロックにして販売することが増えました。
上下にシリンダーを取り付けられるプッシュプル錠が増えたこともあり、最初からツーロックになっている戸建てが殆どでしょう。
古い戸建てではサムラッチ錠などが多い傾向がありますが、1つしか錠前がついていないサムラッチ錠でも補助錠を追加することで簡単にツーロックにすることができます。
ドアの側面に切り欠き加工をする余裕がない場合は、ドアの表面に取り付けられる面付錠もあります。補助錠はデッドボルトだけを備えた本締錠が活用されることが多く、部品代もあまりかからず取り付けられるものもありますので、ぜひ検討してみて下さい。
▼関連ページセンサーライトや防犯砂利を活用
既についているシリンダー錠を交換したり、補助錠を追加する他にも戸建ての玄関や勝手口周辺でできる防犯対策があります。
それが「人の目」による見守りを利用するセンサーライトや防犯砂利です。
侵入窃盗犯は侵入したのち、気付かれないように逃走しなくてはならないため、人目につきにくい、見通しの悪い場所にある開口部を狙う傾向があります。
玄関や勝手口に照明が全くない住宅は、それだけで空き巣に狙われる可能性がありますので、人の動きに反応するセンサーライトや、その上を通ると大きな音を出す防犯砂利を設置してみましょう。
外構・庭の防犯対策
集合住宅とは違い、戸建てで厄介なのが庭や家の外周にも気を配る必要がある点です。
垣根や塀があると侵入しにくいように思われますが、高すぎると外からの視線を遮断することになり、侵入窃盗犯に好都合な環境となってしまう可能性もあります。
では家の周りや庭に焦点を当ててどのような防犯対策をすべきか見ていきましょう。
表からの死角を作らない
過剰に背の高い塀や、透過率の悪い垣根などで住居を囲ってしまうと、周辺住民の目が届かなくなります。
空き巣にしてみれば一旦、高い塀を乗り越えて敷地内に入ってしまえば周りからは見えにくくなるため、格好の目隠しになってしまいます。
他にも、周辺から全く見えない、見通しの悪い箇所を作らないようにしましょう。
昼間はよくても、夜間になると人が隠れていてもわかりにくい、という場所があるかもしれません。そのような場合は、玄関同様センサーライトなどを置いて、よく見えるようにしておきましょう。
上階への足場になるものを置かない
地階ではなくベランダなどから侵入する空き巣もいます。
エアコンの室外機や物置など、足場として利用することでベランダなどに楽に侵入できるようになっていませんか?
人間誰しもよく出入りするベランダへの掃き出し窓や、2階の窓を施錠せずに使用していることが多いものです。
侵入窃盗犯は侵入対象の家をじっくり研究してから犯行に及ぶと言われていますので、まずは侵入経路となってしまうようなものをベランダやカーポートの屋根近くに置かないようにしましょう。
▼関連ページ門扉にも鍵をつける
外構、いわゆるエクステリアのなかには門扉も含まれます。
塀などで敷地を囲っている一軒家は、どこかに門扉を備えていることも多いでしょう。家への出入りのたびに門扉を使うという戸建て住宅もあります。
最近建てられた戸建て住宅では門扉にも勿論、シリンダー錠などがついているものなのですが、残念ながら古い家屋の門扉は打ち掛け式だったり、南京錠とチェーンを活用していたり、ノブとシリンダーが一体型の古いインテグラル錠だったりします。
侵入窃盗犯が丁寧に門扉から入ってくるとは限りませんが、敷地への最初の扉が施錠されておらず、開いているのであればそれを活用した方が楽ですから、門扉もしっかりと開かないように施錠できるようにしておきましょう。
▼関連ページ砂利・センサーライトを活用する
先述したように戸建て住宅には見通しの悪い場所や、道路から見たときに死角になるような場所がいくつか存在しがちで、外構に関しても例外ではありません。
夜になると街灯の明かりが届かず暗い、人がいても気づきにくい、といった箇所がある場合は、玄関や勝手口同様、人の動きに反応して照明を点灯してくれるセンサーライトや、人が通ったときに大きな音を出す防犯砂利を設置してみましょう。
地階だけでなく、ベランダなどにも設置しておくと死角の少ない家として空き巣が敬遠してくれるでしょう。
防犯カメラを設置する
防犯カメラは、設置にコストがかかるというマイナポイントがありますが、有効な防犯アイテムです。
防犯カメラも視覚効果が期待できる装置で、防犯カメラがあるというステッカーや、目につくところにカメラが置いてあることなどで、不審者を遠ざける効果があります。
ただし、設置する際に隣近所のプライバシー侵害が懸念されますので、必ず映ってしまう場所などを確認し、影響のある家には説明をして了承を得ましょう。
また、ホームセキュリティサービスに加入した場合は、取り付けが必須かもしれません。
どのような形でどれくらいの性能のものを導入するか、予算にあわせて考えてみて下さい。
戸建ての防犯対策を強化するなら鍵猿にご相談下さい
戸建てで可能な防犯対策にはいくつかの種類があり、緊急性や必要によってどれを採用するか、ケースバイケースで判断しなくてはなりません。
まず心配な部分から始めたり、自分で設置できそうなものからスタートするのも良いでしょう。
鍵はシリンダー部分だけなら自力でも簡単に交換できることがあります。ただ、古い建物や住宅についていた鍵は既に廃番になっていたり、対応している型番のバージョンが変わっていたりしてどれを使用すれば良いのかわかりにくいです。
また、古い戸建てには引戸も多いと思われますが、引違い戸についている召合錠の交換は最も難易度が高いと言えます。追加加工が必要なこともありますので、引戸の鍵を交換する際はぜひ鍵屋にご依頼下さい。
防犯対策の際に早急に対策すべきなのが玄関や勝手口の鍵です。出入口の鍵交換や修理、または補助錠の追加などでお悩みの際は、鍵屋の鍵猿におまかせ下さい。
これらの出入口が対策済であれば、更にできることとして窓の対策があります。
窓のクレセント錠もなかなか交換が難しい部品ですので、鍵付きにしたい、補助錠をつけたい、とお考えの場合はぜひ鍵猿にご相談下さい。
鍵猿では経験豊富なスタッフがご希望の日時にお伺いし、鍵のお悩みごと、お客様のご要望、予算などを丁寧にヒアリングしてお見積りを作成します。
防犯対策についても詳しく説明させて頂きますので、お気軽にお電話下さい!