高すぎる鍵交換費用を請求された!?費用相場や費用を抑える方法をご紹介!
この記事でわかること
- 鍵交換費用の内訳
- 鍵交換費用を抑える方法
- 高額な費用を請求されたときの対処法
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
鍵交換を業者に依頼した際「費用が高すぎる」と感じた経験はありませんか?
費用が高額になるケースは様々あります。鍵屋の中にはぼったくり業者も存在するので、適正価格でサービスを受けるためには、費用の相場を知っておくことが重要です。
本記事では、鍵交換費用の内訳や費用を抑える方法について解説します。鍵交換を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
鍵交換の費用の内訳は?
基本的に鍵交換の費用に含まれるのは作業代と部品代です。その他に出張費や見積費などが含まれる場合もありますので、詳しく解説します。
作業代
作業代には、鍵の取り外しや新しい鍵の設置にかかる工賃が含まれており、作業の複雑さや鍵の種類によって費用が異なるのが一般的です。
例えば、電子錠を取り付けるためにドアに大幅な加工を施したりする場合は、作業代も高額になりがちです。
おおよそ作業代の相場は、6,000円~10,000円程度です。
部品代
部品代は、交換用の鍵の価格を指し、鍵の種類や防犯性能によって大きく変わります。鍵交換費用の中で最も変動幅が大きいのが、この部品代です。
一般的なシリンダー錠であれば比較的安価ですが、防犯性能が高いディンプルキーや電子錠などは、構造が複雑であるが故に部品代が高くなります。
おおよそ部品代の相場は、9,000円~30,000円程度です。
出張費
出張費は業者が現地に向かうための交通費や移動にかかる時間に対する料金のことで、業者によって出張費がかかる場合があります。
依頼主の自宅や建物の立地によって異なることが多く、都市部と郊外では費用が異なるケースが殆どです。
おおよそ出張費の相場は、1,000円~8,000円程度です。
その他諸費用
上記で紹介した費用以外にも、様々な諸費用がかかることがあります。
例えば、深夜や早朝に施工を依頼すると深夜早朝料金が発生します。こちらは殆どの鍵業者が設定しており、おおよその相場は3,000円~5,000円程度です。
また、業者によってはキャンセル料がかかることもあります。そういった業者の場合、見積だけの依頼でもキャンセル料が発生するので注意が必要です。
その他にも、見積費や基本料がかかる業者もあるので、事前に追加費用の発生条件について業者に確認しておくことが大切です。
鍵交換が高額になるのはどんなとき?
鍵交換が高額になるのは一体どんなときなのか。ここでは、いくつかのケースを紹介します。
部品代が高額になっている
防犯性能が優れたディンプルキーや電子錠といった鍵は、一般的なギザギザタイプの鍵よりも部品代が高額になります。
さらに、ディンプルキーや電子錠の中でも、メーカーや防犯性能の違いによって部品代は異なります。
例えば、KABAから販売されているディンプルキー「カバエース」と「カバスタープラス」は、同じディンプルキーではあるものの、防犯性能の違いから10,000円以上の差があります。
基本的には防犯性能が高くなるほど部品代も高額になります。
交換する鍵の個数が多い
鍵屋がサイトなどに掲載している料金は、あくまで1箇所交換した場合の料金であることが殆どです。
例えば、最近の戸建て住宅に採用されていることが多いプッシュプル錠は上下2箇所に鍵がついていることが殆どなので、両方交換する場合、単純に費用も倍になります。
また、玄関や勝手口、倉庫や室内ドアなど複数の場所の鍵を同時に交換する場合、それぞれの鍵と取り付け作業に費用が発生するため、費用も大幅に上がります。
錠ケースなどの交換が必要
鍵穴(シリンダー)のみを交換する場合と錠ケースやハンドルを含めた一式交換する場合では、費用も大きく変わります。
一般的に鍵屋のサイトなどに掲載されている鍵交換の料金は、シリンダー交換を想定した金額が掲載されていることが多いです。
基本的にシリンダーのみを交換することが殆どですが、錠ケースの故障によって施錠できないなどの不具合が生じたときは、シリンダー以外の部品も交換する必要があるため、費用も高くなります。
深夜早朝に依頼した
先述したように、鍵交換を深夜や早朝に依頼すると、深夜早朝料金が発生することが多いです。
特に深夜の突然の鍵トラブルで業者を呼ぶ場合には、緊急対応の手数料も併せて考慮する必要があり、結果として費用総額が上がることがあります。
鍵交換の費用相場はどれくらい?
ここでは、鍵交換を鍵屋に依頼した場合にかかる費用相場を代表的な4つの鍵に分けて紹介します。
ピンシリンダー
ピンシリンダーは、鍵の片側だけギザギザしているタイプの鍵で、住宅のみならずロッカーや机の鍵など幅広く使われています。
シンプルな構造が特徴的ですが、ピッキングに弱く防犯性は高いとは言えません。現行のピンシリンダーはピッキング対策が施されたものもありますが、破壊行為に対しては弱いという欠点があります。
ピンシリンダーの鍵交換費用の相場は、15,000円~20,000円程度です。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーは、鍵の両端に非対称のギザギザがついており、錠前メーカーの美和ロックが独自に開発した鍵です。
公団住宅の鍵に採用されたことで広く世間に浸透し、現在でも古い集合住宅などでは使用されていることもあります。
製品価格が安価のため多くの住宅で使われていましたが、構造が単純でピッキング被害が多発したことから、現在は製造が中止されています。
ディスクシリンダーの鍵交換費用の相場は、15,000円~20,000円程度です。
ロータリーディスクシリンダー
ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーの後続品で、美和ロックのU9として販売されています。
鍵の形状はディスクシリンダーと同様に、両端にギザギザが刻まれており、ピッキング対策が施されたことによって防犯性が上がっています。
価格が比較的安価のため、防犯性の高い鍵が欲しいけどできるだけ費用を抑えたい、という方に重宝されています。
ロータリーディスクシリンダーの鍵交換費用の相場は、20,000円~30,000円程度です。
ディンプルキーシリンダー
ディンプルキーシリンダーは、従来の鍵とは異なり鍵の表面に小さな窪みがついた鍵です。最近建てられた戸建て住宅や新築マンションなどでは、ディンプルキーが採用されていることが多いです。
シリンダー内部はアンチピッキングピンによってピッキングに強い構造になっており、登録制のディンプルキーの場合、簡単に複製ができないようになっています。
そのため、現行のシリンダー錠では、最も防犯性が高い鍵として知られています。
ディンプルキーシリンダーの鍵交換費用の相場は、30,000円~55,000円程度です。
ディンプルキーについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページディンプルキーとはどんな鍵?防犯性や交換・合鍵作成・開錠にかかる費用相場を解説!
ディンプルキーは防犯性能が高い鍵と言われますが、他の鍵との違いや特徴は何なのでしょうか?本記事では、 ... 続きを読む
鍵交換の費用を抑える方法
鍵交換費用が高いと感じる方は、これから紹介する費用を抑える方法をぜひ検討してみてください。
安価の鍵にする
鍵交換にかかる費用で最も大きな割合を占める部品代を見直すことで、費用を抑えることができます。
先述したように、鍵の防犯性が高くなればなるほど価格は上がるため、必要な防犯性能に応じた鍵を選ぶことが大切です。
例えば、美和ロックのU9は刻みキーでありながらピッキング対策がされており、ディンプルキーよりもお求めやすい価格で交換が可能です。
手頃な価格帯の鍵でも一定の防犯性が期待できるため、信頼できるメーカーや基本的な防犯機能を備えた鍵の中から選ぶと、コストを抑えることができます。
修理で改善するか確認する
鍵を交換するタイミングはいくつかあります。鍵を失くしたとき、引っ越しするとき、鍵の防犯性を上げたいとき、鍵に不具合が起きたとき、などです。
その中で鍵の不具合によって交換を考えている場合、修理で改善できるか確認することも費用を抑える方法のひとつです。
例えば、鍵が回しづらい、抜き差しに手間がかかる、などの症状であれば、シリンダー内部の洗浄や潤滑剤の注入といった簡単なメンテナンスで改善することがよくあります。
修理であれば交換よりも費用を大幅に削減できますので、修理で対処できるかどうか相談してみましょう。
鍵修理業者の選び方については以下の記事を参考にしてみてください。
▼関連ページ補助錠にする
「自宅についている鍵の防犯性が低いので、防犯性の高い鍵に交換したい」という理由で鍵交換を依頼する方は多くいらっしゃいます。
防犯性を上げたいという目的であれば、補助錠を取り付けて「1ドア2ロック」にするという方法も検討の余地があります。
簡易的な補助錠であれば、ホームセンターなどで販売されており、自力で取り付けることができ、費用を抑えることができます。
1ドア2ロックの特徴や補助錠の種類などについては以下の記事をご一読ください。
▼関連ページ自分で交換する
自分で鍵を交換すれば、業者に依頼した際にかかる作業代を抑えることができ、場合によっては出張費や見積費も抑えることができます。
交換用の鍵はホームセンターやネットショッピングなどで購入することができるので、必要な物さえ用意できれば、あとは自分で交換するだけです。
ただ、自分で交換するとなると、当然ですが失敗するリスクも考慮する必要があります。自分でドアの規格に合うシリンダーを用意したりなど、意外に手間がかかります。
失敗してしまうと、施解錠できなかったり閉じ込めに遭う可能性があるので、心配な方は鍵屋に依頼するのが無難です。
自分で鍵を交換する方法については以下の記事をご一読ください。
▼関連ページ複数社に見積りをとる
業者によって作業代や部品代、出張費の設定は異なるため、同じ作業内容でも料金に差が出ることが少なくありません。
また、複数の業者から見積もりをとり比較することで、費用相場を把握でき、高額な請求を避ける判断材料になります。
低価格を強調している業者もありますが、追加費用が発生するケースもあるため、初めから詳細な見積を提示してくれる業者を選ぶと安心です。
相見積もりをとる手順については下記記事をご一読ください。
▼関連ページ高すぎる鍵交換費用を請求されたらどうすれば良い?
実際に鍵屋に鍵交換を依頼した際に、高額な費用を請求されたらどう対処すればよいのか。ここでは、作業前と作業後に分けて解説します。
作業前
作業に入る前の段階で高すぎる見積を提示されたときの対処法を紹介します。
別の業者に依頼する
あまりにも高すぎる交換費用を提示されたときは、他の業者に依頼することを検討しましょう。
鍵交換費用の相場は業者によって異なり、特に緊急性がない場合は他社に見積を依頼して比較するのが賢明な方法です。
どの作業にいくらかかるのか、部品代はいくらかかるのかなど、具体的な見積を提示してもらうことで、他社と比較しやすくなります。
作業内容を再検討する
高すぎる鍵交換費用を請求された場合、作業内容を再検討することが重要です。
まず、本当に交換が必要なのか確認しましょう。先程も紹介したように、修理で済む場合もありますし、補助錠を取り付けることで解決する場合もあります。
業者によっては、余分な作業を提案して料金を引き上げることがあるため、その内容を再度チェックすることが大切です。
また、鍵の種類によっても費用は大きく異なります。どれくらいの防犯性能があれば十分なのか、自分にとって最適な交換方法を再度考え直してみましょう。
作業後
費用が高すぎると思っていても、「断りにくい」「スタッフが威圧的」などで泣く泣く作業を依頼して、支払いまで完了してしまった場合もあるかもしれません。
そのような状況になってしまった場合の対処法をご紹介します。
運営会社に連絡する
料金に納得できない場合、まずは運営会社に連絡して、作業内容や料金の明細について詳細に説明を求めましょう。
業者側が真摯に対応してくれるのであれば、不明点などを洗いざらい聞いてみると、解決できるかもしれません。
国民生活センターに相談する
運営会社に全く相手にされなかったときは、国民生活センターに相談してみましょう。
国民生活センターは消費者トラブルを解決することを目的とした独立行政法人で、消費者の立場でトラブル解決に向けてサポートしてくれます。
相談する際は、請求書や業者とのやり取りの記録などを揃えておくと対応がスムーズになります。また、国民生活センターには消費者トラブルの事例がたくさん蓄積されているので、似たケースの対処法に沿って解決に導いてくれます。
自分だけで解決できない場合は、早めに相談しましょう。
クーリングオフ制度を利用する
クーリングオフは、契約後8日以内であれば消費者が無条件で契約を解除できる制度で、不当な請求に対抗する手段のひとつです。
例えば、サイト上の作業料金を見て依頼したが、実際にはサイト記載の金額と大きく乖離がある費用を請求された場合などは、クーリング・オフが認められます。
明らかに高額な費用を請求されたときは、すぐに契約しないようにしましょう。
こんな業者には注意が必要!
高すぎる費用を請求されたときの対処法を紹介しましたが、そういった業者を選ばないためにはどうすればよいのか。
ここでは、怪しい業者の特徴をいくつか紹介します。
ホームページに会社概要が明記されていない
ホームページに会社概要が明記されていない業者には注意が必要です。
会社概要には通常、企業名や所在地、連絡先、代表者名などが記載されますが、これがない場合、運営の実態が不透明で、信頼性が低い可能性があります。
事前に確認できる情報が少ない場合、別の信頼できる業者を探すのが得策です。
不安を煽って成約を急かす
依頼主の不安を煽ってとにかく成約を急ごうとする業者には警戒が必要です。
例えば、「すぐに鍵を交換しないと大変なことになる」などと強調し、早急な決断を促してくる場合、正常な判断を阻害される可能性があります。
きちんとした業者であれば、リスクや料金について丁寧に説明し、依頼主の了承を得てから作業を進めてくれるでしょう。
料金などを聞いても答えない
料金を聞いても明確な答えを避ける業者には注意が必要です。
料金体系が曖昧な業者は、作業前に見積を提示せず、すぐに作業に入ろうとします。そして、後から高額な料金を請求したり、不当な追加料金を請求する可能性があります。
信頼できる業者であれば、作業に入る前に見積を提示してくれて、費用の内訳をしっかりと説明してくれますし、作業完了後に追加費用を請求することもありません。
現場に向かおうとする
電話やメールで依頼したときに、とにかく現場に向かおうとする鍵業者は要注意です。
そのような業者は、現場に到着してから次々と問題を挙げ、最終的な費用が予想以上に膨らむ場合が多く、依頼側としても断りにくい状況に追い込まれることがあります。
もちろん正確な金額を提示するには現地調査が必要ですが、事前に状況を伝えれば概算を出せるのが一般的です。
正当な業者であれば、依頼者が安心できるように十分な情報提供を行います。概算の提示を拒む業者は、後々のトラブルを避けるためにも避けた方が賢明と言えるでしょう。
以下の記事で信頼できる鍵屋の選び方について解説しています。併せてご一読ください。
▼関連ページ鍵交換費用が高すぎると感じたら内訳を説明してもらおう!
鍵交換を依頼すると、鍵の種類にもよりますが、だいたい30,000円~40,000円程度かかるのが一般的です。
これらの相場から大幅に外れた金額を提示されたときは、しっかりと費用の内訳を説明してもらいましょう。そこでご自身が納得できるのであれば問題ないですが、納得できないまま作業を進めてもらうのは避けるべきです。
鍵交換をご検討中の方は、複数の業者から見積をとる「相見積もり」がおすすめです。費用相場を把握することができますし、オペレーターや施工スタッフの接客態度なども比較できます。
相見積もりをとる際は、弊社鍵屋の鍵猿も選択肢に入れていただけると幸いです。
鍵猿は、出張費・見積費0円、必ず作業に入る前に見積を提示し、お客様にご納得いただいたうえで作業に入ります。もちろん、作業完了後に追加費用を請求することはありません。
8:00~23:00まで電話受付を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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