【玄関の鍵交換】ホームセンターで購入した鍵の交換方法や費用を解説
この記事でわかること
- 玄関鍵の種類と費用
- 鍵交換をホームセンターと鍵屋に依頼した際の費用
- 自分で鍵交換をする際に注意するポイント
- 自分で玄関鍵を交換する手順
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
最近はビバホームやカインズなど、大型のホームセンターでも様々な鍵の取り扱いがあり、比較的容易に交換用の鍵を購入することができるようになっています。
しかし、玄関の鍵の交換をしたいとき、これらホームセンターで売られている鍵を購入して自分で取り付けても問題なく使えるものなのでしょうか?
この記事では、ホームセンターで購入できる玄関用の鍵について解説し、DIYで取り付ける際の手間や安全性などの問題、更に安全な鍵の交換方法などについて紹介していきます。
なお、ホームセンターで購入した鍵の交換に自信がない、玄関に合う鍵の選び方が分からない人は鍵屋に依頼することをおすすめします。
鍵屋の鍵猿でしたら、鍵に精通したプロがお客様から費用や防犯面について丁寧にヒアリングし、最適なご提案が可能です。
アフターフォローも充実しており、1年間の無料工事保証と無償商品保証が付いてきますのでお急ぎの方はご連絡ください(※保証適用の詳細については弊社保証基準に拠るものとします)。
目次
玄関鍵の種類と費用
玄関ドアの種類は、開き戸と引き戸の2種類に大きく分けることができます。
開き戸に使える錠前と、引き戸に使われる錠前は扉の構造が異なるため、当然違うわけですが、引き戸の場合はどんな鍵がついていようと自力での交換はあまりおすすめできません。
引戸用の鍵交換の際は追加で加工が必要になったりしますし、そもそも引戸用の適切な部品の取り扱いが少ない、ということもあります。
玄関が開き戸である場合は、左勝手か右勝手か、外開きか内開きか、といった点も把握しておいて下さい。
そして鍵を交換する際に大事なのが「錠前の種類」です。
5種類ほどありますので、それぞれの説明と費用相場について解説します。
箱錠(ケースロック)
箱錠は「ケースロック」とも呼ばれ、箱型の錠ケースがドアに掘り込まれている錠前です。
シリンダー(鍵穴)とノブ(またはレバーハンドル)を備えており、デッドボルトとラッチボルトという2種類の閂があります。
恐らく、最も多くの物件で使用されている錠前で、錠前の基本形とも言えます。
箱錠についているシリンダーはシリンダー単体で交換が可能です。
ケースロックの費用相場は5,000~20,000円です。
面付箱錠
続いて玄関に多いのが面付箱錠です。
通常の箱錠とは異なり、錠ケースをドアの室内側の面に取り付けるタイプです。
ドアの素材や構造のために大きな切欠き穴を空ける掘り込み加工ができないときや、閂の動きを室外から見られたくない場合に効果的な錠前です。
というのも、箱錠と違って室内側に錠前が取付けられるため、デッドボルトも室内側で動作し、ドアの隙間から見えないのです。
デッドボルトが出ているかどうかが外からわかると、不在であることがわかりやすくなってしまいます。
また、ドアの中に閂がある場合は、それを狙ってバールなどでこじ開ける、という方法で破壊開錠が簡単にできてしまいます。
そのようなケースロックの弱点をカバーできるのがこの面付箱錠で、ドアノブ部分とラッチボルトがない「面付本締錠」というものも存在します。
こちらはよく「補助錠」としても使用されます。
面付箱錠・面付本締錠のどちらもシリンダー単体での交換が可能です。
面付箱錠の費用相場は2,000~35,000円です。
プッシュプル錠
プッシュプル錠は比較的新しいタイプの錠前で、ドアの開け閉めがハンドルを押したり引いたりすることで可能になっています。
強く力を入れずとも使用できるため、高齢者や子供にも使いやすい錠前です。
プッシュブル錠の費用相場は25,000~70,000円です
トステム(現リクシル)やYKK APが玄関にこの錠前を多用していますが、上下についている鍵穴2つは大手鍵メーカーのOEMによるハイセキュリティシリンダーであることが多です。
美和ロックですと美和ロックのディンプル錠PRシリンダーが少し仕様変更された状態で提供されています(PS或いはDNシリンダーと呼ばれます)。
通常は「同一キー」という、上下のシリンダーが1つの子鍵で施解錠できるタイプになっていますが、どちらか片方が不具合を起こすことも少なくないタイプの錠前でもあります。
こちらのシリンダーは自力で交換しようと思えばできるのですが、シリンダーがハンドルの中に収められているものもありますので、カバーの開け方がわからないなど、「複雑そうだな」と感じたら鍵屋を呼んで下さい。
サムラッチ/装飾錠
サムラッチ錠は、古い戸建て住宅などに多い装飾豊かなハンドルを備えた錠前です。
親指でツマミを押してラッチボルトを制御するため、「サムラッチ」と呼ばれています(サムは英語のthumb、親指のことです)。
ツマミ部分はラッチボルトしか動かさない「空錠」で、古い玄関だとこの空錠の上部にチューブラ本締錠がついているだけ、というものもあります。
最近では上の画像のように、鍵穴つきのサムラッチ錠がほとんどで、ケースロックタイプと呼ばれることもあります。
ケースロックタイプはドアの中が箱錠になっており、鍵穴部分がデッドボルト、サムラッチのツマミ部分がラッチボルトを制御します。
シリンダーのみの交換は可能ですが、デザイン重視の錠前であるため、既存のものと全く同じものにするか否かが大きなポイントになります。
レバーなどすべての部品を交換するとなると、取り寄せが必要になることも多く、また高額になりがちなのも大きな特徴です。
サムラッチ錠の費用相場は15,000~80,000円です。
インテグラル錠
「鍵付きドアノブ」、「キー・イン・ノブ」という類に分類されるのがドアノブと鍵が一体化しているインテグラル錠です。
一見、ノブタイプのケースロックのように見えますが、ノブの中心に鍵穴があり、こちらに子鍵を差し込んで施解錠するのが特徴のひとつです。
要するに、ノブの中にシリンダーが内蔵されているわけですが、そういった構造を逆手にとった「もぎ取り」という破壊開錠に弱く、防犯性能は他の錠前より低くなります。
シリンダーやシリンダーの付いたノブを強引にもぎ取って開錠する手口のこと。
一体型ですので、中のシリンダーだけを交換することは不可能で、交換する場合はドアノブごと交換することになります。
少々難易度が高めですが、DIY慣れしている人であれば自力で交換が可能かもしれません。
インテグラル錠の費用相場は5,000~10,000円です。
また、室内用と玄関用の鍵の違いがわからない場合は、ホームセンターで無理をして購入せずに、鍵屋に相談して下さい。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページホームセンターの鍵と鍵屋の鍵は違う?
ホームセンターで販売されているドアノブやシリンダーは、鍵屋が交換に使用するものと同じなのでしょうか?
端的な答えは「同じ」です。
鍵屋が使う部品がホームセンターで販売されていることは多々ありますし、品質的にも差異はありません。
ただし、ホームセンターが取り扱う商品数と鍵屋が在庫している商品数とでは、やはり鍵屋の方が豊富な品揃えで様々な状況に対応できるように準備をしているでしょうし、施工の正確さや速さも確実です。
鍵交換をホームセンターと鍵屋に依頼した際の費用
ホームセンターの中でもカインズでは鍵交換だけでなく、鍵開けも行っています。
カインズと鍵屋それぞれに鍵交換を依頼した際の費用相場は以下の通りです。
鍵交換 | |
カインズ | 19,800円~(税込)+部品代 |
鍵屋 | 11,000円~(税込)+部品代 |
もちろんホームセンターで鍵交換を依頼するのも良いですが、出張費用やキャンセル費用がかかる可能性があります。
鍵屋の鍵猿では緊急時のキャンセル以外の出張費用・見積り費用は無料、豊富な知識と経験を兼ね備えたスタッフが駆け付けますので、お気軽にご連絡下さい。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページどの部分の鍵を交換する?
ホームセンターではドアノブやシリンダーなど、様々な部品が販売されていますが、どこを交換すれば良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
最も簡単で、安価で済むのはシリンダーの交換です。
シリンダー構造の複雑さと価格については後ほど詳しく説明しますが、ホームセンターの場合は取り扱い商品の数や種類に限度がありますから、恐らく最も品揃えが豊富なシリンダーのみを交換するのがベストでしょう。
ただし、シリンダー交換ができるのは、シリンダーを取り外すことができる錠前だけです。
このため、新しい部品を購入する前に玄関の鍵がどういったタイプのものなのか、理解しておく必要があります。
▼関連ページ ▼関連ページ鍵の種類によって交換費用が違う
さて、肝心な交換費用ですが、鍵の価格は複雑さに準ずる、と考えて頂くのが妥当です。
要するに、もっとも安いのは構造が単純な鍵で、アンチピッキングピンが採用されていないピンシリンダーなどは数千円で見つかるかもしれませんが、ディンプル錠はその倍以上するものもあります。
無論、錠ケースやハンドルといった部分を交換するのかどうかも価格に大きく影響します。
鍵屋の言う「錠前ごと交換」はシリンダーと錠ケースの双方を交換することを指すことが多いのです。
しかし、そもそもドアノブとシリンダーが一体化しているインテグラル錠は構造があまり複雑ではなく、ディンプル錠タイプであってもシリンダー単体より安価で済む場合もあります。
一方で、ケースロックタイプのサムラッチ錠は、錠ケースとシリンダー、空錠(ハンドル部分)に分かれていることもあり、これらを全て交換するとなると高額になりがちです。
これに加えてデザインがセットになっているチューブラ本締錠も交換するとなると、更に高額な部品代になります。
上の図はサムラッチ錠の組み合わせ方3タイプを示しており、左から右へと価格が上昇します。
最も安価で済むのは、左側の空錠(下側の装飾レバーの部分)と、本締錠の組み合わせです。
空錠に異常がなければ本締錠の交換だけで済みます。
また、プッシュプル錠は、上下に付いた錠とハンドルが一体化しており、どちらのシリンダーも交換する場合は費用がどうしても高くなってしまいます。
カードキーや電子錠、生体認証錠といった特殊な技術を使っている鍵になると、更に費用は高くなりがちですが、最近では電子錠の価格が以前ほど高額ではないものも増えてきました。
特にディンプル錠を2箇所交換するような場合は、電子錠よりも高額になることがありますので、子鍵を紛失しやすいご家庭には電子錠を勧めることも増えてきています。
知っておくべきシリンダーの種類
鍵の名称と形状 | 防犯性 | 価格(税込) |
---|---|---|
ピンシリンダー ギザギザ(片方) | △ アンチピッキングピン採用製品はピッキングに強い | ¥5,500 ~ ¥11,000 |
ディスクシリンダー ギザギザ(両方) | × ピッキング被害が多発 | 現在は廃番 |
ロータリーディスクシリンダー ギザギザ(両方) | 〇 シリンダーの構造複雑化によりピッキングに強くなった | ¥11,000 ~ ¥22,000 |
ディンプルキー 表面に大きさの異なるくぼみ | ◎ ピンの方向・数が多くピッキングは非常に困難、破壊にも強い | ¥16,500 ~ ¥27,500 |
さて、ご自宅の玄関はどのタイプの錠前かわかりましたでしょうか?
一般的な箱錠や面付箱錠であれば、シリンダーのみの交換なら楽で失敗しにくい傾向にあります。
ただ、シリンダーにも色んな種類があり、防犯性能や価格、子鍵の形態まで様々です。
このセクションでは国内で有名な4つのシリンダータイプを説明します。
一般的な玄関ドアのシリンダーは4種類ありますが、子鍵のほうはギザギザの切り込みが入ったものか、鍵の表面や側面にくぼみがあるもののいずれかになることが多いです。
稀に棒鍵のようなタイプや、車のウェーブキーのような子鍵を使用するものがありますが、少数派ですので今回は割愛します。
詳しく知りたい方は下記コラムをご参照下さい。
▼関連ページピンシリンダー
切り込みが片側だけに入った子鍵はピンシリンダーの子鍵で、切り込みが両側に入った子鍵はディスクシリンダーかロータリーディスクシリンダーのものです。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーと古いタイプのピンシリンダーはピッキングに弱い、という欠点が顕著になり、ディスクシリンダーは鍵違い数も限界に達したためメーカーの美和ロックが廃番にしています。
新しいタイプのピンシリンダーにはアンチピッキングピンという、ピッキング対策が講じられていますが、破壊に弱いのはあまり変わらないため、防犯性能には限りがある、といえます。
ロータリディスクシリンダー
子鍵にギザギザの切り込みが入っているものでも、ロータリーディスクシリンダーは美和ロックが打ち出したディスクシリンダーの後継種で、ロッキングバー機構を取り入れるなどの改良でかなり防犯性能が高くなっています。
ただ、ディスクシリンダーほどではないものの、子鍵を複製するのが容易なので、ものを失くしやすい人には不向きなシリンダーかもしれません(気軽にスペアを作れるので、お財布に優しいと考える人もいます)。
ディンプルキー
子鍵の表面や側面に凹み(ディンプル)があるディンプルキーは、ピンシリンダーが進化したもので、従来は1列だったピンタンブラーが3列以上になり、多方向に設置されています。
例えばドルマカバ社の最高位ブランド「カバスター・プラス」は5列26ポジションで、上下左右の5方向にピン列が配置されています。
ピッキングとは、特殊な工具をシリンダー内に侵入させて、手先の感覚だけでタンブラーの位置を揃えていく行為です。
ディンプルキーは多方向から迫るピン全てをピッキングで操作するのは不可能に近いため、ピッキングに強いと言われます。
他メーカーと唯一機構が違うのが美和ロックのディンプルキーで、美和ロックの場合はピンではなく、ディスク系のディンプル錠です。
ディンプルキーのPRシリンダーでは11枚に増えたうえ、メインとサイドの2WAYとなっており、これに加えてロッキングバー構造も健在で、大変複雑な構造になっています。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページどのシリンダーに交換すべき?
基本的に、今玄関についている鍵と同じメーカーのものであれば、交換作業がスムーズだったり、対応商品が簡単に見つかったりします。
古いピンシリンダーやディスクシリンダーを使用中の場合は、できるだけ早くロータリーディスクシリンダーやディンプルキーに交換した方が良いでしょう。
ディンプルキーは、子鍵の表面と側面にある大きさの異なる凹みが特徴です。
ピッキングは難しいうえ、要所要所に超硬金属を使用しているため破壊にも強く、登録制シリンダーであれば第三者がスペアキーを作製することは事実上不可能になっています。
国内シェアのトップは美和ロック(MIWA)です。
当然、美和ロックの錠前がついている住宅も多く、美和ロックの錠ケースに対応したシリンダーが最も多く販売されている、と言っても過言ではありません。
このため、既に美和ロックの鍵がついていれば、他社製品でも対応製品が豊富にあると考えられ、選択肢が広がると言えるでしょう。
いずれにせよ、計測すべき箇所や、控えておくべき詳細などがありますので、下記で説明するポイントをしっかりと把握してからシリンダーを買いに行きましょう。
DIYは苦手、細かい作業ができるか不安……と思われた場合は、無理に自力で交換しようとはせずに、ぜひ鍵屋にご相談下さい。
鍵猿は出張費無料、365日対応で即日施工が可能です。スピード解決をモットーにしておりますので、急なお困りごとでも迅速に対応いたします。
ホームセンターで鍵を買うために測る場所は?
ホームセンターで玄関の鍵を購入する際に、計測が必要な箇所が5カ所あります。
部品を選ぶ際に絶対に必要になりますので、必ず計測して下さい。
ドアの厚み
まず必要なのはドアの厚みです。
厚みを測るときにエスカッションなどの飾りの部分は含めないことがポイントで、水平になるようにきちんと測りましょう。
フロントプレートのサイズ
次に必要なのは、フロントプレートのサイズです。
フロントプレートとは、ドア側面についている金属製のプレートのことで、この部分の縦と横の長さを測ります。
ビスピッチ
次にビスピッチです。
ビスピッチとは、フロントプレートを固定しているビスの間隔のことで、上ビスの中央から下ビスの中央までの距離を測ります。
バックセット
そしてバックセットです。
バックセットとは、錠前の中心部分からドアの端までの距離をいいます。
「錠前の中心」というのがなかなかわかりにくいですが、シリンダーがある場合はシリンダーのために空いている穴の中心を意味します。
インテグラル錠の場合は、丸座の中心までの距離です。
ほかの部分もそうですが、できるだけ正確に測ることが重要です。
バックセットは、取っ手の厚みなどで測るときに斜めになることがないようにしましょう。
丸座の直径
握り玉タイプのドアノブ(インテグラル錠)を交換する場合は丸座の直径も計測しておいて下さい。
自分で交換する際に注意したい3つのポイント
自分で鍵の交換を行う際、注意しておきたい3つのポイントがあります。
規格を間違えない
交換を行う前にまず確認しておきたいのは、鍵の規格です。
規格が把握できてないと、いざホームセンターに行ってもピッタリ合う製品を購入できません。
規格を調べるにはドアを開け、側面にある金属製のプレート(フロントプレート)を見てみましょう。
そこにメーカー名と型番が書かれています。
忘れないようメモし、ホームセンターではこの型番に適合していて、かつ計測した箇所の数値が合致する部品を購入します。
ここで間違えてしまうと、せっかく鍵を購入しても無駄になってしまうため、注意が必要です。
シリンダーは一度購入されると合鍵を作られてしまう可能性があるため、返品がききません。
なかなか見つからないときは店員に訊いたほうが良いでしょう。
メーカー名や型番がわかりにくい場合は、スマートフォンで撮影し、画像を見てもらう、という方法もあります。
続いて、必要な工具を用意します。
通常、プラスとマイナスのドライバーがあればシリンダーの交換は可能です。
ドライバーは、ネジのサイズに合ったものでないと上手く外せません。
サイズさえ合っていれば、100円ショップなど安価なものでも大丈夫です。
また、ピンを引き抜くときはペンチのほうがスムーズにできる場合もあります。
マイナスドライバーでもできないことはありませんが、ペンチがあれば便利です。
防犯性を考える
2つ目は、新しい鍵の防犯性です。
価格だけで選んでしまうと、防犯性に問題が見られることもあります。
型番がわかったら、互換性のある鍵のなかでも、できるだけ防犯性の高いものを選ぶようにしましょう。
部品を紛失しない
そして、3つ目は細かい部品の紛失に注意することです。
鍵の部品にはネジやピンといった細かい部品が多く、外した勢いで落としてしまうことも少なくありません。
たとえ1本でも紛失すると作業に支障が出ます。
紛失を防ぐために、取り外したものはよけておけるような入れ物を用意しておくと便利です。
自分で玄関鍵を交換する手順
続いて、自分で玄関の鍵を交換する際の一般的な手順について紹介していきます。
鍵交換を行う際に用意するもの
- 新しいシリンダー
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 小物入れ ※できれば(ビスなどの細かい部品の紛失を防止するため)
交換作業の手順
準備が整ったら、いよいよ鍵の交換作業に入ります。
①ドア側面のドアプレートを外す
まずドアを開け、メーカー名や型番が書かれている側面のフロントプレートを外しましょう。
フロントプレートは、プラスのドライバーを使って上下のネジを緩めていくと外せます。
②シリンダーを留めているピンを外す
次に、シリンダーを留めているピンが2本あるので、それを外していきます。
多くの場合、シリンダー側にある2本のピンがシリンダー用のピンです。
4本ピン穴があって、シリンダーに近い側に2本あるのが殆どですので、シリンダー側のみ抜いて下さい。
このとき、ドアの内部にピンが落ちないように注意して外すのがポイントです。
古いシリンダーが外れたら、新しいシリンダーに交換します。
外しておいた2本のピンを挿してシリンダーをしっかり固定し、側面のフロントプレートを元通りに取り付けましょう。
ネジがしっかり締まったら、最後に動作チェックを行います。
鍵をシリンダーに挿し込み、きちんと施錠できるかどうか確認して、問題がなければ完了です。
玄関の鍵を交換するのはどのようなとき?
はじめに、玄関の鍵交換が必要になる主な4つのきっかけや状況を紹介します。
玄関の鍵を紛失した
1つ目は、玄関の鍵を紛失したときです。
鍵を失くしてしまうと、玄関を開けることができないのはもちろんのこと、もしも悪意のある人に拾われた場合を考えると非常に危険です。
特に、免許証などのような個人情報が特定できるものと一緒に鍵を失くしたときは、紛失した鍵を見つけた人に玄関から侵入される可能性が出てきます。
鍵をどこかで落とした、あるいはどこかに置き忘れてきた、と思っていても、盗まれている可能性もあります。
鍵を失くしたときは必ず警察に遺失届を出しておきましょう。
鍵を紛失した場合は、シリンダー交換をした方が良いと言えるでしょう。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ鍵に不具合が出てきた
2つ目は、鍵が回りにくいなどの不具合が出てきたときです。
回りにくい状態のまま無理に使い続けるのは好ましいとは言えません。
鍵が回りにくくなったときは、子鍵またはシリンダーが経年劣化により故障している可能性があります。
もしくは、シリンダー内にゴミや埃といった異物が詰まっている可能性が高いと言えるでしょう。
そのまま使い続けると抜けない・挿さらないなどのトラブルに発展し、施錠・解錠ができなくなってしまいます。
使用年数も短く、使用頻度も平均的、という場合はシリンダーの分解洗浄などで修理ができる場合もありますが、10年以上使用している場合は修理では限界があることも多く、シリンダー交換がベストと言えます。
また、不具合はシリンダーの動きに出ているものの、原因がドアの中に掘り込まれている錠ケースにある場合もあります。
錠ケース内の部品は交換や修理ができないため、錠ケースそのものの交換が必要になることもあります。
経年劣化の度合いや使用年数によっては、錠前一式を交換した方が良い場合もあります。
例えば使用年数が20年を超えており、一度も交換したことがない場合は、錠ケース・シリンダーともに防犯性能が低いままです。
そういった稀有なケースでは、錠前ごと交換してしまうのが理想です。
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防犯性を高めたい
3つ目は防犯性を高めたいときです。
たとえば、ピッキングされやすい鍵を、ピッキングが難しい鍵に交換するなどの対応を行います。
または、補助錠を追加することで鍵の数を増やすという方法もあります。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ引っ越しをした
そして、4つ目は引っ越しをしたときです。
中古住宅や賃貸住宅の場合、前の住人が使っていたままの鍵を使い続けるのは、防犯上あまり良いとは言えません。
前の住人が合鍵を所持していることもあるためです。
賃貸の場合は、賃貸契約の中に鍵交換が含まれていることが多く、管理会社などに鍵交換費用を支払った、という人も多いでしょう。
このような場合の鍵交換はシリンダー交換を指します。
中古マンションは少し特殊な物件があります。
マンションにオートロックが設置されていて、個室とオートロックを開ける子鍵が共通している物件です。
このような鍵は「逆マスター」と呼ばれ、シリンダー交換をした後もオートロックと共通の子鍵にしたい場合は、メーカーに逆マスター仕様のシリンダーを発注する必要があります。
子鍵が別になっても良い場合は、通常の鍵交換と同じようにシリンダーを交換します。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ玄関の鍵交換を自分で行うことに伴うリスク
自分で鍵の交換を行うと費用を抑えることが可能です。
しかし、場合によっては余計に費用がかかってしまうこともあります。
サイズを測る際に場所を間違えたり、ちゃんと計測せずにメーカーと型番だけで商品を選んだりすると、玄関ドアに合わない錠前を購入することになります。
鍵は返品はできませんから、そのぶん余計な出費となってしまいます。
また、交換はできても、ドアがスムーズに開かなくなってしまう、というリスクがあります。
しっかりビスを締めて取り付けていなかったり手順を間違えたりすると、シリンダーなどがズレた状態になってしまいます。
気づかずにそのまま操作をすることで開かなくなってしまうことも多く、結局修理や交換が必要になることもあります。
ドアは、経年劣化によって建て付けが悪くなることがあるので、鍵交換をする前に確認しておきましょう。
建て付けが悪いまま鍵交換を行うと、ドア側の閂(特にデッドボルト)とドア枠側の受け座が干渉してしまい、施錠しにくくなります。
交換したのに鍵が回りにくい場合は、このような部品の干渉が原因かもしれません。
もしも建て付けやドアそのものに歪みが出ているときは、受け座の位置や蝶番の調整をする必要があります。
そのまま放置してしまうと、閂が出入りしている錠ケース内部の部品が破損してしまい、施錠できない、或いは閉じ込められてしまうなど、大きな事故に繋がりかねません。
築年数が長いと地震の影響も出やすくなります。
作業の前に、必ずドアの建て付け状態も確認するようにして下さい。
そして、もっとも高いリスクは、自分で鍵交換を行うことでかえって防犯性能を落としてしまう、ということです。
何も知らずに価格だけを見て安い製品を選んだことで最初についていた鍵より防犯性が低くなることもあります。
また、先述のとおり、しっかり取り付けができていないと施錠自体がきちんとできなくなってしまいますので、防犯的にも非常に危険な状態になってしまいます。
玄関の鍵は家で暮らす住人をはじめ大切なものを守る「要」です。
もし取り付けに失敗してしまった、という場合はぜひ鍵猿にご相談ください。
既に部品を購入されている場合でも、取り付けや交換作業をご依頼いただけます。
※既に購入された部品で交換作業をご依頼いただいた場合は、製品保証がつきません。ご了承ください。
鍵屋に作業を依頼するという選択肢
プロの鍵屋は、錠前を選ぶ段階で間違えることはありません。
うっかりドアに合わないシリンダーを選んでしまうといった失敗がなく、余計な費用の発生を防ぎます。
輸入商品のため納期に時間がかかる海外製の鍵でも対応商品や互換性のある国内商品の知識がありますので、在庫があれば即日対応が可能です。
しかも、メーカーとのネットワークができている鍵屋なら、ホームセンターで購入するよりも安く交換できることもあるのです。
また、鍵屋は交換の際、防犯性能に問題ないか必ず考慮します。
技術力もあり、交換作業に慣れているため、取り付けが甘いなどの理由で鍵が簡単に開いてしまうのではないか、という心配もしなくて済みます。
もちろん、特殊な鍵でも対応が可能です。
現代の鍵と規格が違うため、通常はドアごと交換する40年ほど前の古い鍵も、鍵穴を加工するなどの施策で錠前だけの交換にとどめ、費用を抑えることも可能です。
▼関連ページ ▼関連ページ ▼関連ページ玄関の鍵は防犯の要!交換には注意が必要
鍵屋の鍵猿は、ディンプルキーをはじめ防犯性の高い鍵を多数取り揃えています。
「防犯性の高い鍵に交換したいけれど、なるべく費用を抑えたい」
「上下の鍵を1つのキーで開け閉めできるようにしたい」
など、些細なこともお気軽にご相談ください。
お客様ひとりひとりに合った鍵をその場で提案させていただきます。
作業前に最終の見積もり金額を提示し、追加で料金を請求することもございません。
また、アフターサービスも充実しており、1年間の無料工事保証や、無償商品保証が付いてきます(※保証適用の詳細については弊社保証基準に拠るものとします)。
鍵に関するお悩みは鍵屋の鍵猿までご相談ください。