名古屋市中村区の鍵交換・修理なら出張無料の鍵屋の鍵猿

現場のマンションはMIWAのPRシリンダーが採用されており、オートロック付きの逆マスタータイプです。
また各部屋にはプッシュプルハンドルのPG錠前が設置されています。

実際に鍵をお借りして回してみたところ、確かに回りにくくなっています。
おそらくシリンダー内のゴミが原因だと考えられます。
お客様に状況と作業内容をご説明し、シリンダーの分解洗浄を行いました。

まずはプッシュプルハンドルを外し、その次にシリンダーを取り外します。
シリンダーを分解してみたところゴミが蓄積していたため、やはりゴミの詰まりが原因のようでした。
綺麗に洗浄を行うとスムーズに回るようになりました。
その後シリンダーとプッシュプルハンドルを元に戻し作業終了です。

ご使用になっている鍵は、ドルマカバ社のカバスターネオという鍵です。
実は、こちらの製品はメーカーで既に廃番となっておりますので、普段は注文することができないのですが、今回のように逆マスターシリンダーの場合のみ、まだ注文ができるようになっています。
そして、登録制度がある鍵のため、登録者本人でないと合鍵が複製できない仕組みになっています。防犯性も高く安心して使える鍵のひとつです。

鍵を拝見すると、室内側のサムターンの内部が磨耗してしまっていることにより、通常90度回転が180度回転になっておりました。
このまま磨耗が進行すると、サムターンのみが空転し、鍵が使用できなくなってしまいます。
交換が必要になりますが、使用されていた製品は廃盤になっており、手配することができませんでした。
後継品などの調査を行った所、お客様が使用されている製品は日本フネンという扉を製造しているメーカー仕様にOEMされていることが分かり、普段手配をかけている問屋では後継品の手配もできないとのことでした。
困った際に、無理難題に答えてくれる問屋さんがおり、ダメ元で調査を依頼したところ、手配できるとの回答をいただきました。
しかし、納期に1ヶ月程かかるとのことで、お客様にもお待ちいただきましたが、無事に交換することができました。

お客様の玄関扉はプッシュプルタイプの鍵で、取手の中に鍵穴のシリンダーが埋め込まれているタイプのため、シリンダーを交換するためには扉から取手などを取り外しての作業となります。

取手を外してみたところ、取手の裏側はホコリなど汚れで真っ黒でした。外から見た感じでは汚れは見えないから別にいいのでは？と思われる方もいらっしるかもしれませんが、実はよろしくないんです。
取手の裏側が汚れているということは、鍵の心臓部にあたる閂（かんぬき）を動かす錠ケースにも汚れがたまっていることになるのです。
汚れがたまると、部品同士の間に付いている潤滑油が吸われて無くなり、部品同士が擦れあってすり減って動きが悪くなったり、最悪は壊れてしまって鍵が開かなくなったりします。

このことをお客様に説明し、錠ケースなどのメンテナンスも合わせて行うことになりました。メンテナンスはスプレーの油で汚れを取り、駆動部分にグリースを付けて金属の磨耗を防ぐようにします。
メンテナンスをやっるだけで、鍵の寿命はかなり延びますし、安心して使っていただけるようになります。

さっそく現場にお伺いをしたところ、状態はかなりひどくなっており、扉を閉めて一度中から鍵をかけると、なかなか外に出られないという、もうほぼトラブルが起きているような状態でした。

お客様に交換のご案内を致しますと「どうせやるなら、すべて綺麗にしたい」とのことで、錠前フルセットの交換を行うことになりました。
一部、新しい部品を使うと型番が変わるため、扉への加工が必要となりますが、同じ色合いや形状でお客様にもご案内を行い、対応させていただきました。

お客様によると他の部屋もいくつか不具合が感じられており、また後日ご依頼をいただけるとのことです。とてもよい仕事ができました。