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鍵屋鍵猿鍵トラブルトピックトラブル鍵屋にスペアキーを作って貰いたい!かかる時間や費用相場は?車のスペアキーも作れる?

更新日:2024/05/31

鍵屋にスペアキーを作って貰いたい!かかる時間や費用相場は?車のスペアキーも作れる?

鍵屋にスペアキーを作って貰いたい!かかる時間や費用相場は?車のスペアキーも作れる?

この記事でわかること

  • スペアキーとは何をさすのか
  • スペアキーと合鍵の違い
  • スペアキーを作成できるところ
  • 種類別「複製できるところ」と「値段」
  • 賃貸物件でスペアキーがほしいときはどうすべきか
  • スペアキー作成時に注意すべきこと
  • 全ての子鍵をなくしてもスペアキーを作る方法

記事監修者

田口季良(たぐちのりよし)
田口季良(たぐちのりよし)SLS株式会社 マネージャー

「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。

新しい錠前を取り付けたら予備のためにスペアキーを作っておこう、と考える方は多いのではないでしょうか。

あるいは新居に引っ越したあと、家族分の子鍵が必要になったり、無くしたときのためにスペアキーが必要だと感じる方もいらっしゃると思います。

賃貸物件だと、スペアキーは作っていいの?と迷われるかもしれません。

また、車やバイク、電動自転車など乗り物のスペアキーを作りたいという方もおられるでしょう。でもなかなかスペアキー作成にかかる時間や、値段がいくらなのか、といったことは事前にわかりません。

スペアキーを作りたいと思ったとき、昨今では大きくわけて3つほどの選択肢があります。

  • ホームセンターやリペアショップへ行く
  • ネットで合鍵屋を探す
  • 鍵屋の店舗がないか近隣を探す

ただ、ホームセンターで全ての鍵が複製できるわけではありませんし、鍵によっては遠方まで出かけていく必要があるかもしれません。

今回の記事では、そんなスペアキーの作成に関する基本的な情報を詳しく説明していきます。

残念ながらスペアキーの作成に関しては我々のような出張専門の鍵屋にあまり出番はありません。出張専門の鍵屋のなかには合鍵作成のためだけの出動はできないとしているところもありますし、殆どの鍵屋で出動費あるいは軽作業費というものが必要になり、ホームセンターなどよりかなり割高になってしまうからです。

しかし、バイクや車の刻みキーなどは子鍵がまったくない状態でも鍵穴からお作りすることができますので、お困りの際はぜひ鍵猿にご相談ください。

鍵の作成サービスならお電話下さい。電話番号:0120-669-110番。

スペアキーとは?合鍵との違い

スペアキーはその言葉のとおり「予備の鍵」を指します(英語でスペアは「予備」の意)。

シリンダーには通常、3本か5本のオリジナルキー(元鍵)が付属してきますが、普段使用している子鍵以外のものは基本的に「スペアキー」です。

似たような言葉に「合鍵」というものがありますが、厳密に言うと合鍵は元鍵をベースに、ブランクキーを切削して作られた子鍵です。

最もわかりやすい、鍵足がギザギザになっている刻みキーを例にとりますと、ブランクキーの鍵足には刻みがありません。

これをキーマシンにセットし、元鍵のギザギザの形に沿って切削すると、合鍵ができます。

多くの場合、合鍵とスペアキーが混同されていますが、それは昔の子鍵は殆どがギザギザの刻みキーで、複製も簡単だったからでしょう。元鍵から作った合鍵は漏れなくスペアキーとして使用され、なかにはどれが元鍵かわからなくなったという方もおられるのではないでしょうか。

また、昨今では通常のキーマシンでは切削できない子鍵も増えており、登録制のシリンダーになると子鍵の複製はメーカーにしかできません。我々のような鍵屋でも「お取り寄せ」するしかないシリンダーも増えたことから、同じスペアキーであっても「オリジナルキーの合鍵」、「純正キーのスペアキーといった今までになかった言葉が使われるようになってきました。

使い分けがややこしいですが、スペアキーは単に「予備として保管してある子鍵」だと考えてください。

合鍵はどうやって見分ける?

外見的にも合鍵にはメーカーロゴが入っていない、鍵番号の刻印がない、といった明らかな違いがあります。その代わり、GTSなどブランクキーの製造会社のロゴが入っているので、比較的容易に見分けることができます。

子鍵はオリジナルキーであろうとブランクキーであろうと、大抵が銅合金を素材としています。

銅合金だと耐食性もあり、そこそこ丈夫でありながら切削などの加工もしやすく、見た目もきれいだからです。

また、シリンダー内はスチールなど硬度の高い素材が使用されることが多いため、そこへ差し込むものは同じような硬度のものより少し柔らかい方が良い、というメーカー側の判断もあるのでしょう。

ブランクキーから切削して作る合鍵は、切削しやすいようオリジナルキーよりも少し柔らかい素材が使われており、多くは黄銅(真鍮、銅と亜鉛の合金)であると言われています。

このためギザギザの刻みキーであれば少し変形しやすく、摩耗で刻みが丸くなるのが早い傾向があります。

また、洋白(銅とニッケルと亜鉛の合金)という黄銅より固めの素材で作られたオリジナルキーよりも荷重などに弱いので、お尻のポケットなどに入れていると曲がってしまうこともあります。

合鍵を作ってくれるところは?

冒頭で合鍵作成ができるところは大別して3つほどあると述べましたが、最近ではまずカインズ、ビバホーム、コメリ、コーナンといったホームセンターに合鍵が作れるところがありますよね。ホームセンターで合鍵作成が可能になってから、合鍵というとホムセン、というイメージが広まりました。

次点で靴や鞄のリペアショップが思い浮かぶという方も少なくないでしょう。全国展開している有名どころではミスター・ミニットなど、町中のショッピングモールや駅ナカ、デパートなどに店舗を構えているところが目立ちますが、カインズなどのホームセンターにテナントとして入っていることもあります。

このようなことから、ホームセンターに行けばリペアショップのような部門があって、合鍵も作れる、というのが広く認識されています。

残念ながら店舗を構えている鍵屋が目立たない存在であることもあり、鍵屋を探す人は少ないような印象ですが、都会の駅近くであれば合鍵作成を売りにしている鍵屋が頑張っている地域も多いのではないでしょうか。

そしてインターネットが普及し、オンラインモールやネットショップのみを営む店舗が急増した昨今、合鍵屋もオンラインで存在感を増しつつあります。

ホームセンターでは作って貰えない、近くに鍵屋さんがない、といった場合でも欲しい合鍵を検索して、取り扱っている合鍵屋に発注すれば数日のうちに手元に届くのですから、忙しい人や合鍵を作ってくれる店舗を探し回る時間のない人には大変便利です。

最近では錠前メーカーが合鍵のネットオーダーに乗り出したりもしていて、キーマシンで切削する「合鍵」よりも純正キーの複製を、と考える人も増えたのではないでしょうか。

美和ロックのMIWA DIRECT バナー
美和ロック公式: MIWA Direct で元鍵の追加を購入できる

どこで作ってもらうのがベスト?

キーマシンでオリジナルキーのコピーをとる、とも言える合鍵作成は、お持ちの子鍵によって頼るべきところが変わります。

先述したように、従来の手動のキーマシンでは切削が難しい子鍵が増えているからです。

ギザギザの刻みキーであれば安く、すぐに作れますが、この基本的な「常識」にも注意が必要です。

美和ロックのロータリーディスクシリンダーと呼ばれるシリンダーの子鍵は、見た目は古い刻みキーにそっくりですが切削が大変難しい子鍵として有名なのです。

また、子鍵の表面に凸凹のあるディンプルキーや複雑な形の溝が彫られたウェーブキーは、専用の刃がないと切削することができません。

ですので、合鍵を作って貰いたい場合、自分がどんな子鍵を使用しているのかを知っておくと失敗が少なくて済みます。

鍵の種類

それでは、現時点で住宅玄関に多い鍵の種類はどういったものか、簡単に見ていきましょう。

合鍵を作りたいけど、どこへ行けば確実に作って貰えるかな?と思っておられる方は、ぜひご自分が使用している子鍵を取り出してどのタイプの子鍵なのか、照らし合わせてみてください。

刻みキー

鍵足(ブレードなどとも呼ばれます)部分の片側、あるいは両側がギザギザになっている子鍵を我々はよく「刻みキー」と呼びます。

これらは比較的古いタイプのシリンダーの子鍵であることが多く、昔から存在しているため、対応できるキーマシンを持っているところが殆どです。

しかし刻みキーにも種類があり、その種類によっては鍵屋や難しい子鍵に対応できるところへ持っていった方がよいものもあります。

詳しく見ていきましょう。

【ディスクシリンダー】の子鍵

ディスクシリンダー(DSシリンダー)
元鍵にはMIWAのロゴがあります
価格500~1,000円
所要時間5~10分

美和ロックのDSシリンダーはよく「ディスクシリンダー」と呼ばれている、ウェハータンブラー系のシリンダーで、1970年代に日本全国に普及したシリンダーです。2000年あたりに横行したピッキングによる侵入窃盗のターゲットにされてしまったうえ、鍵違い数の限界に達したため、既にメーカーでは廃番となっているシリンダーですが、古い建物では未だに使われていることがあります。

見ての通り、鍵足の両側にランダムな刻みがあり、ヘッド部分には美和ロックのロゴが入っています。

後ほどご紹介するU9の子鍵に形は似ていますが、手動のキーマシンで複製するのが簡単で、ホームセンターなどでも5分から10分程度ですぐに複製して貰えるのが利点です。

価格も安価で500~1,000円ほどで作成して貰えるところが多いようです。

【ピンシリンダー】の子鍵

ピンシリンダー(ショウワ、GOAL)
左: ユーシン・ショウワ
右: GOAL
価格500~1,000円
所要時間5~10分

ディスクシリンダーのものとは対照的に鍵足の片側にしかギザギザがないのがピンシリンダー錠の子鍵です。住宅用のピンシリンダー錠には5〜7本のピンタンブラー(ピン型の障害物)があるため、子鍵側のギザギザの数がそれぞれ違います。

シンプルな刻みですので、こちらも複製が簡単で、ホームセンターなどですぐに作って貰えるタイプになります。価格は店舗にもよりますがディスクシリンダーなどと同様、500~1,000円のあいだで作って貰えるでしょう。

ディスクシリンダーは廃番となってしまいましたが、ピンシリンダー錠は改良を施され、便利なシリンダーとして未だに建物や住宅で使用されています。ただ、アンチピッキングピンなどを追加して不正開錠方法には強くなったものの、耐鍵穴壊し性能が低いため、家の玄関の主錠として用いられることは大変少なくなったと言えます。

【ロータリーディスクシリンダー】の子鍵

ロータリーディスクシリンダー(U9)
価格1,000円~
所要時間5~10分

美和ロックのロングセラーシリンダーU9(ユーナイン)は「ロータリーディスクシリンダー」とも呼ばれている、上記ディスクシリンダーの後継モデルです。

子鍵もディスクシリンダーのものによく似ていて、鍵足の両側にランダムな刻みがあります。

この両側の刻みをリバーシブルにするために左右対称にしたのがUR(ユーアール)シリンダーの子鍵です。

ディスクシリンダーの子鍵とそっくりということで、こちらも複製が簡単な子鍵かと思われがちなのですが、刻みキーでありながら専用のキーマシンが必要なのがU9・URの子鍵で、ホームセンターやリペアショップでは複製を断られることがあります。

ミスター・ミニットでは取扱可能で、複製にはだいたい1,100円~ほどかかるのが相場のようです。

美和ロックDSシリンダーとU9シリンダー
左: DSシリンダー
右: U9シリンダー

ディスクシリンダーとの見分け方ですが、子鍵ではなく鍵穴の方を見て下さい。鍵穴が縦型で、「く」の字のようであればディスクシリンダーですが、鍵穴が横型で、アルファベットの「W」のような形をしている場合はU9です。

ちなみにU9の9はシリンダーに配置されたタンブラーの数が9枚だから、ということだそうですが、引き戸用などにU5、U6といったシリンダーもあります。引戸の鍵は全体的に長く、山が刻まれているブレード部分は短くなっています。

U9の子鍵の複製が必要な場合は、リペアショップでもミスター・ミニットのような専用キーマシンを導入済みのところへ行くか、鍵屋へ持って行くのが無難です。

ディンプルキー

ディンプルキー(WEST・ドルマカバ)
左: WESTのリプレイス916
右: ドルマカバ社のカバスタープラス
非登録制
価格3,000~5,000円
所要時間20~60分
登録制
価格5,000円~
所要時間2~3週間

ディンプルキーは、子鍵の表面に凹凸があるタイプです(ディンプルは英語で「凹み」の意)。ディンプルシリンダーはピンシリンダーの進化形であるのが殆どで、子鍵の凹凸が内部の複雑なピン配列と対応しており、高いセキュリティ性を持ちます。そのため、作成には専用の刃が必要で、作製費用もやや高めになっていおり、3,000~5,000円のあいだ、リペアショップなどでは4,400円ほどに設定されていることが多いです。

また、ディンプルキーは切削にもそこそこ時間がかかります。1時間もあれば大丈夫だと思われますが、他の鍵のように5分10分ではできあがらないことを弁えておきましょう。

シリンダーとともにセキュリティーカードがついてきているものは登録制になっていて、そのシリンダーの持ち主として登録された人しかスペアキーを発注することができません。登録制のシリンダーの多くはシリンダーの技術が特許登録されており、知財的な意味でも勝手に他者が複製することはできなくなっています。

そういったシリンダーの子鍵は、メーカーへ発注して取り寄せるほかなく、納期も2~3週間かかります。急いでいるときは調達が難しいということをよく覚えておいて下さい。

ウェーブキー

ユーシン・ショウワと家研のウェーブキー
左: ユーシン・ショウワのWX
右: 家研販売のベルウェーブキー
価格3,000~5,000円
所要時間20~60分

詳しくは車の鍵の部分でも触れますが、真っ直ぐな鍵足に溝のようなものが刻まれているのがウェーブキーです。

住宅向けでは珍しい方なのですが、TOSTEMやリクシルといったサッシメーカー製のドアにユーシン・ショウワ(現ミネベア・ショウワ)のWXシリンダーが採用されているものがあります。

また、家研販売というメーカーがベルウェーブキーという独自のシリンダーを開発しており、同社の面付箱錠や引戸錠に使用されているため、こちらをご存知の方もおられるでしょう。

ディンプルキー同様、ピッキングなどによる開錠が大変困難で、防犯性能の高いシリンダーです。

先述したように住宅向けのウェーブキーは珍しいため、合鍵作成に対応しているかどうかは店舗を訪れる前に確認しておいた方が良いでしょう。鍵屋であればほぼ間違いなく作製できることが多いです。価格的にはディンプルキーと同じくらいですが、5,000円以上かかるところもあります。

まとめ

このように鍵の種類によってホームセンターで作って貰えるものと、そうでないものがはっきりしていますので、スペアキーを作りたい方はご自分の子鍵を見てどの種類のものか判別しておきましょう。

下の表に、どこで何に対応しているかという情報をまとめてあります。判断がつかない場合は、行こうとしている店舗に電話などで確認しておくのがベストです。

ホームセンターリペアショップネットの合鍵屋鍵屋
ディスクシリンダー
ピンシリンダー
ロータリーシリンダー
ディンプルキー
ウェーブキー
✕…対応なし △…対応できない店舗あり

車やバイクの合鍵の種類

自動車はスマートキーが普及してきましたが、中古車やトラックなどに乗っている方は刻みキーでドアを開け、イグニッションに入れて回し、エンジンをスタートさせるというのが殆どでしょう。

バイクにもスマートキーが導入されているものがあるものの、一般的には刻みキーがスタンダードです。

バイクや古い乗用車は特にギザギザの刻みキーが多く、住宅向け同様、複製が大変簡単にできます。

中古でバイクを購入し、1本しか子鍵を貰わなかったのでホームセンターでスペアキーを作った、という方も多いのではないでしょうか。

乗り物用の鍵もリペアショップや鍵屋で複製が可能ですので、簡単に見ていきましょう。

刻みキー(ウェハータンブラー系)

メタルキー(バイク)
このように長いタイプはバイクに多いです
価格500~1,000円
所要時間10~20分

鍵足の両側にギザギザの刻みがある子鍵です。住宅用のものとは違い、波のようなギザギザが刻まれていることが多いですが、複製の難易度はあまり変わりがなく、ホームセンターやリペアショップなどでも複製可能です。

また、Yellow Hat(イエローハット)などのカー用品店やバイク用品店でも合鍵作成をしている店舗があり、比較的安価で複製して貰えるようです。

価格も住宅用と同じ並びであることが殆どで、500円ほどでしょうか。作成時間も10~20分ほどあれば十分です。

ウェーブキー

内溝・外溝ー(ウェーブキー)
左: 外溝キー
右: 内溝キー
価格3,000~5,000円
所要時間20~60分

一方で、車の防犯性能も重視され始めた頃に作られたのがウェーブキーで、こちらの複製には専用の刃やコンピューターキーマシンが必要になります。

対応しているリペアショップやホームセンターでしか取り扱えないため、最初から鍵屋や対応可能なネットの合鍵屋さんを探した方が早かったりします。

乗り物用のウェーブキーには2つ種類があり、それぞれ内溝キー外溝キーと呼ばれています。鍵足の真ん中あたりに溝が掘られているタイプは内溝キーと呼ばれており、国産の自動車に多いタイプです。住宅用のものも、内溝キーにあたります。

鍵足の辺に沿って溝が掘られているものは外溝キーと呼ばれ、乗用車の場合は外国メーカーのものが多い印象ですが、バイク用のウェーブキーは圧倒的に外溝キーです。

ウェーブキー複製の相場はだいたい3,000~5,000円あたりです。バイクや乗用車は海外メーカーの方が防犯性能の高いシリンダー錠を取り付ける傾向があるため、外車を所有している場合は値段も国産のタイプより高額になる傾向がある、と考えておくと良いでしょう。

キーレスエントリー

キーレスエントリー

金属の鍵足がある鍵でもキーシェル(ヘッド部分のプラスチック製カバー)にリモコンがついているタイプはホームセンターなどで複製できないか考えるよりもディーラーで複製して貰いましょう。

これらは「リモコンキー」あるいは「キーレスエントリー」などと呼ばれる、ボタンによるドアの鍵の遠隔操作が可能なキーです。なかにはイモビライザー装備車のものもあり、複製が大変厄介です。

キーレスエントリーやイモビライザー装備車は、キーと車の紐づけが必要で、車体にあるECUに鍵を登録しないといけません。そういった作業が安価でできるのはディーラーだけですので、ちゃんと純正キーがあるうちにディーラーで複製して貰い、スペアキーとして万一のために持ち歩くのがベストです。

自動車整備工場でもキーレスエントリーなどの複製に対応してくれているところがあります。ディーラーよりは少し安価な値段設定であることが多いです。

ディーラーでの作製にはその車の全てのキーが必要になるほか、日数がかかるため、時間的な余裕がない場合はキーレスやイモビキーに対応している鍵屋に頼りましょう。

外国メーカーの場合は、本国から取り寄せる場合もありますので(ベンツ、BMWなど)、少なくとも一週間ほどはかかると考えておいたほうが良いです。

ディーラーで複製すると10,000円ほどで作ってくれるというメーカーが多いです。

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合鍵屋さんではキーレスエントリーやイモビキーが作成できないわけではなく、ネットで発注できるところや、乗り物の合鍵に特化したようなところだと、ディーラーと似たような値段か、少し高めくらいで作成して貰えます。

ディーラーが遠い、その日のうちに作業を終えて欲しい、という場合は乗り物鍵に強い鍵屋さんや合鍵屋さんを探してみると良いでしょう。

スマートキー

スマートキー

最近多くなった金属の鍵足がついていない鍵です。

ポケットなどに入れておくと車に近づいたときに自動的に認識され、ドアノブのタッチボタンに触れるだけで開錠できる、というようにハンズフリーに近いかたちでドアの開け閉めができます。

スマートキーの複製も、単に予備を作るだけであればディーラーで作って貰うのがベストです。

全てのスマートキーを紛失したときは鍵屋の方がお得であることが多いのですが、対応できる鍵屋に相談しなくてはなりません。

自動車整備工場もスマートキーの複製が可能なところもあるようですが、事前に問い合わせて確認しておいた方が良いでしょう。

ディーラーでのスマートキー複製は、メーカーにもよりますがだいたい20,000円〜60,000円のあいだで価格が推移しているようです。最も高額なのは現時点ではBMWのF系コンフォートアクセスキーのスペアキー作成ではないでしょうか。

メカニカルキー

スマートキーとメカニカルキー

【刻みキー】

価格1,000円~
所要時間10分

【ウェーブキー】

価格3,000~6,000円
所要時間20~60分

メカニカルキーエマージェンシーキー(略してエマキー)、あるいは内蔵キーと呼ばれることもあります。

非常時に使用する鍵で、主に出先でスマートキーの電池がなくなってしまったときに車のドアを開けるために使用します。

ちょうど鍵足部分だけを内蔵したような形になっており、ギザギザの刻みキーかウェーブキーです。

メカニカルキーだけではエンジンスタートができませんが、これがなくては車内に入ることができませんので、予備が全く無い場合は作製しておいた方がよいでしょう。

刻みキーと同じように複製は簡単なので、鍵屋などでは1,000円ほどで作成できます。ただ、メカニカルキーがウェーブキーである場合は、鍵屋かディーラーに相談した方がよいでしょう。

Honda N-BOX のようにメカニカルキーの複製が著しく難しいことで有名なスマートキーもあります。

バイクのマグロック

マグロックあるいはシャッターキー
マグロックキーは純正キーのヘッドに付いています(Amazonより)
価格3,000~6,000円
所要時間10~20分

バイクや原付にはマグロックキーあるいはシャッターキーと呼ばれる鍵がついているものがあります。

純正キーの場合、キーヘッドと一体化しているのでそれが「鍵」だということに気づかない人もいます。

要するに、盗難防止のために鍵穴についているシャッター用の鍵なのですが、このシャッターがイタズラで勝手に閉められてしまったりして開けられない、またはマグロック用の鍵を持っていなくてバイクに乗れない、と我々鍵屋にご依頼いただくことがよくあります。

その名の通りマグネットを用いたロックシステムで、複製には特殊な機材が必要になります。

ベストはディーラーで作製して貰うことなのでしょうが、中古で購入したときにマグロックキーがついていなかった、という方も少なくありません。

手持ちのマグロックキーがない、紛失してしまった、という場合は、マグロック作製にも対応している鍵屋に依頼するのがよいでしょう。

その他の合鍵作成の依頼先・値段

他にも錠前がついているものというとオフィス家具やシャッターなどです。これらは比較的小さなシリンダー錠であることが多く、刻みキーが殆どであるものの、特殊なサイズであるためホームセンターなどでは作成できない可能性が高いです。

小さめの鍵の作成について説明していきます。

オフィス家具(ロッカー、キャビネットなど)

オフィス家具もベストはメーカーに合鍵作成を依頼することです。

コクヨやイトーキなど有名どころのブランクキーは存在しますが、ホームセンターやリペアショップがそれらを在庫して対応しているかどうかは店舗に問い合わせてみるしかありません。

ミスター・ミニットやリアットなどではロッカーやキャビネットの子鍵作成が可能なようですが、やはり店舗によって作成できるかどうかが違うようなので確認してみた方が良いでしょう。

会社のデスクの鍵の合鍵を作りたい、キャビネットの子鍵を紛失してしまった、といった事情で急ぎスペアキーが必要な場合は、インターネットで合鍵作成をしてくれるところを探してみましょう。

コクヨ、イトーキ、オカムラなどのキャビネットやデスク類の子鍵は、シリンダーに刻印されている鍵番号さえわかれば合鍵作成ができます。費用は送料も含めてだいたい1,000円ほどのものが多いです。

店舗型の鍵屋もブランクキーを在庫している可能性がありますが、念のため事前に電話で確認しておくと確実です。

メーカーに発注する場合は家具を購入した販売店経由で発注した方がスムーズですが、なかには販売店がわからないものもあるでしょう。そのような場合は必要事項を記載してお問い合わせ窓口から見積をとり、合鍵を作成して貰いましょう。

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手動シャッター

手動シャッターの錠前は構造的に特殊な形をしています。

端的に言うと、グレモンボルトを横にしたような錠システムで、我々が「鍵」と呼んでいる部分はスラットの真ん中に設置してある部分になります。

シャッター錠のピンシリンダー
文化シヤッターのピンシリンダー錠の子鍵
シャッター錠のディンプル
三和シャッターのディンプル錠の子鍵

古いものだとウェハータンブラー系のシリンダー錠や、ピンシリンダー錠のものがある一方で、最近は多くの錠前がディンプルシリンダーを採用しています。

刻みキーであるウェハータンブラー錠やピンシリンダー錠の子鍵であれば、複製できるリペアショップや鍵屋もあるかもしれませんが、ディンプル錠のものはメーカーに依頼するのがベストでしょう。

なお、刻みキーの複製ができる合鍵専門店では700円~ほどで、作成時間も10分程度で済むようです。

小さなシリンダーとはいえ、ディンプルキーの切削には専用の刃が必要です。

シャッターのディンプルキーの作成はホームセンターなどでは対応できない可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

メーカーではディンプルキーの合鍵が2,500円ほどで販売されています。

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金庫の鍵

金庫の鍵も、子鍵を用いるシリンダー錠であればウェハータンブラー錠やピンシリンダー錠といった刻みキーを用いるものからディンプルキーのものまで、さまざまな子鍵があり、ブランクキーが製造されているため複製は可能です。

ただ、やはり問題は店舗がそれらブランクキーを在庫しているかどうかなので、ホームセンターやリペアショップは「金庫の合鍵作成できます」と謳っていない限り、鍵屋などに相談した方が良いでしょう。

複製の価格や所要時間は他の刻みキーと似たような設定であることが多いですが、ディンプルキーになると2,000円から3,000円ほどかかるようです。

また、セントリーなどの金庫では稀にエースキーが採用されていることがあります。エースキーは「八万ロック」「チューブラー」とも呼ばれる特殊な構造をしたピンシリンダー錠の一種で、子鍵の形が円筒状であることから「丸鍵」あるいは「管鍵」とも呼ばれています。

大型バイクのハーレー・ダビッドソンの鍵が一部、エースキーなのでバイク経由でご存知の方もおられるでしょう。他にも両替機や、自販機に採用されていることがあります。

エースキー(八万ロック)
左:通常の八万ロック
右:ハーレーの鍵(Amazonより)

このエースキーの切削には専用のものが必要なので、合鍵専門店でもエースキーの複製ができるところとできないところに分かれます。

エースキーである場合は、鍵穴も通常のものとは違って円形の溝が掘ってありますので、ひと目でわかります。

エースキーに対応できる合鍵屋では、500~3,000円となかなか幅広な料金設定で、所要時間は20~30分です。

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賃貸物件の鍵

賃貸物件で合鍵を作成したくなったときは、必ず管理者や大家さんに相談しましょう。
合鍵作成について賃貸借契約書に記載があることもありますが、基本的に無断で作成するとトラブルの原因になりがちです。

合鍵を作成したいのであれば、必ず許可を得てから合鍵を作るようにして下さい。そして退去時には作成したすべての合鍵を大家さんに渡して下さい。

もともと大家から預かっていたオリジナルキーを紛失したことが原因で合鍵を作ろうと考えている方は、防犯的にもシリンダー交換をお勧めします。これも大家や管理会社に相談が必要となりますが、子鍵を紛失したときのシリンダー交換は借主が代金を支払うという条件で承諾してくれる大家が殆どです。

逆に防犯のためのシリンダー交換を承諾してくれないようであれば、引っ越しや契約更新をしないことも検討した方がよいでしょう。

合鍵を作成するときの注意点

それでは、合鍵を作成して貰うときに特に注意すべき点があるのかどうかを見ていきます。

先述したように合鍵作成にはベースとなる「元鍵」が必要です。手元に子鍵が全くない、といった「全紛失」の場合は、違う方法で鍵を作るか、シリンダー交換をするしかありません。

合鍵作成とは異なる手法については、後ほど詳しく解説します。

合鍵から合鍵は作れないところが多い

よく合鍵から合鍵は作れない、と言われますし、実際に作成をお断りしている店舗もありますがこれはなぜなのでしょうか。

主に手動キーマシンで複製している場合、元鍵の形に沿って合鍵を切削していくわけですが、やはり手動であることもあり、多少なりとも誤差が生じます。

以前に複製した合鍵が、摩耗していない元鍵から作成されていればオリジナルキーとの誤差も大きくないでしょう。しかし、オリジナルキーではなく合鍵を普段使いの子鍵としている場合は、合鍵のほうは経年とともに摩耗してしまっています。

無論、変形してしまった子鍵から合鍵を複製すると、シリンダーと噛み合いにくい形の子鍵を複製したことになります。

そのような子鍵は鍵穴にささりにくい、回しにくい、という症状を呈します。ささりにくいと感じたら使用をやめて、オリジナルキーを使うようにして下さい。無理に使用すると鍵穴のなかで子鍵が折れてしまうこともあります。

しかし、合鍵専門店や鍵屋によっては、ハイテクなキーマシンを導入していることがあります。最近よく見かけるコンピュータキーマシンのなかには、元鍵の形状をデコードすることと、予めキーマシンにインプットされているコードを参照することによって「正しい子鍵の形」を見つけることができるため、合鍵を持参してもオリジナルキーに近い品質のものができあがります。

ときどき「合鍵からでも作成できます」と謳っているところがありますが、そういったハイテクなキーマシンを導入していると考えて良いでしょう。

元鍵がすでに全て手元にないが、合鍵からちゃんと回る鍵を作ってほしい、という場合は、このような機材を持つ鍵屋を探すしかありません。

鍵屋さんはどんな合鍵でも作れるわけではない

特殊な鍵や高精度な鍵だからといって、すべての鍵屋で作成できるわけではありません。住宅や建物以外の鍵に関しては、事前に確認することが肝要です。

先述したように、合鍵が作成できるかどうかは元鍵に「近いかたちのブランクキーがあるかどうか」にかかっています。

ポピュラーな住宅用の子鍵や、車・バイク・自転車などの刻みキーはブランクキーを在庫しているところも少なくはないXですが、八万ロックやシャッター鍵など、特殊な形状をしている子鍵の作成は機材の有無もさることながら、ブランクキーの有無によっても左右されるのです。

また、店舗型の鍵屋であれば周りがどんなところかによっても強みが違うと考えられます。

例えば、周囲にオフィスや店舗などが多い場合は住宅や建物用の鍵のほか、オフィス家具や金庫、シャッター鍵くらいは作れるかもしれません。

一方で、店舗の場所に関係なく合鍵屋として専門的な分野を持つ店舗もあります。特に車やバイクの鍵は、イモビキーやスマートキーといった、普通の鍵屋では扱いにくい鍵の複製を得意としているところがあります。

鍵屋や合鍵専門店にはそれぞれ特徴や強みがあるということを理解し、作りたい合鍵にあった店舗を選ぶのも大事です。

身分証明書とセキュリティカードを持参する

鍵の作成時には、身分証明書やセキュリティカードの提示が求められることがあります。特に、合鍵屋や鍵屋、リペアショップなどでメーカーから取り寄せて貰う場合は、鍵番号やメーカーが発行しているセキュリティーカード、身分証明書を忘れずに持参しましょう。

鍵を作成しすぎない

当然ながら合鍵を作成しすぎると、防犯上のリスクが高まります。家族分の合鍵を作成するのは自然でもありますが、必要最低限の数にとどめる方がお勧めです。

これはブランクから作る合鍵であろうとオリジナルキーであろうと関係なく、子鍵の数が増えれば増えるだけしっかりとした管理が必要になります。

よく紛失するから、ということでたくさん持とうとお考えでしたら、鍵の形態そのものを変えて(例えば暗証番号で開錠する電子錠にするなど)子鍵のようなものは持たない、といった対策も検討することをお勧めします。

スペアキーなし全紛失:合鍵作成以外に頼れる解決策

冒頭で合鍵の作成においては「我々のような出張専門の鍵屋にはあまり出番がない」と書きましたが、逆に我々のような出張専門の鍵屋でないと対応できないのがバイクや車の鍵紛失です。

とくに出先、出かけるまえなど、どうしても鍵がないと困るのにスペアキーがひとつもない、といった状況では、もうそれをもとに「合鍵」を作ることはできません。

そこで我々が提供しているのが「鍵穴からの鍵作成」というサービスです。

これはバイクや刻みキーの乗用車・トラック、ロッカーなどのシンプルな錠前に限るのですが、鍵穴を覗いてパターンを読み取り、回すことのできる子鍵を作成することが可能です。

無論、合鍵を作成するよりは労力が必要ですし、技術も必要になりますのでお値段は16,500円からと少しお高めではあります。

【建物の鍵作成】

刻みキー¥16,500~

【車の鍵作成】

国産車刻みキー¥16,500~
ウェーブキー¥33,000~
外国車刻みキー¥33,000~
ウェーブキー¥55,000~

【バイクの鍵作成】

国産刻み¥13,200~
国産マグロック¥22,000~
外国産刻み¥33,000~
外国産マグロック¥55,000~

建物向けでもウェハータンブラー錠やピンシリンダー錠といった構造のシンプルなものであれば、作成可能な場合が多いのですが、建物向けなどになりますとシリンダーを取り外して分解する必要があります。

このため、鍵を紛失したりして鍵が開かない状態では子鍵のみをお作りするということができません。まず開錠してから、シリンダーをバラして合う子鍵を作成する、という運びになります。

この鍵穴からの鍵作成は、どちらかというと全てのスペアキーを紛失しがちなバイクや原付のオーナー様に最もご利用いただくサービスです。中古で自家用車を購入された方もスペアキーを作っていなかったなどの理由でご利用になることがあります。

確かに作業料金は高額ですが、スペアキーも全て紛失してしまった状態だとJAFを呼んだところで自宅やディーラーまでレッカー移動して貰うしかありません。ディーラーで純正キーを作ってもらうにしても時間がかかります。

どうしても急ぎで鍵が必要な場合は、ぜひ鍵猿にご相談ください。経験豊富なスタッフが現場まで駆けつけ、速やかに鍵作成を行います。

全紛失で困らないためにもスペアキーは作っておこう!

ここ10年ほどで「合鍵犯罪」なるものも増加傾向にあり、合鍵を作成できること、あるいは鍵番号だけで純正キーも複製できてしまう、ということそのものが批判されることもありますが、日常生活のなかでいくつかスペアキーを持っておくことは大事なことです。

特に乗り物の鍵は、移動中に紛失したり破損したりすることも多く、万一のためスペアキーを必ず持ち歩くようにして下さい、とメーカーも警鐘を鳴らしています。

元鍵さえあれば、複製を作るのはそんなに難しいことではありません。ぜひ、元鍵があるうちに合鍵を複製して貰うか、追加のオリジナルキーを作成して貰ってスペアキーとしましょう。

全てのスペアキーを紛失してお困りの場合は、ぜひ鍵猿までお電話ください。刻みキーのバイク鍵やマグロックキー、自動車、トラックの鍵は鍵穴からお作りすることが可能です。

キャビネットやデスクといったオフィス家具やロッカーの鍵なども鍵穴からお作りすることが可能ですので、鍵の形などの詳細とともにご相談ください。

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