古い玄関ドアの鍵は交換した方が良い?古い鍵のままにするリスクや鍵交換費用を解説
この記事でわかること
- 古い玄関ドアの鍵を交換すべき理由
- 鍵交換にかかる費用と料金相場
- DIYで鍵交換を行う手順と注意点
記事監修者
「すごわざ鍵開け達人」として関西・関東のテレビに出演。鍵職人としてのキャリアは12年、現在はエキスパート集団を束ねるマネージャー。親切丁寧な防犯アドバイスにも定評がある。
「古い玄関ドアの鍵は交換した方が良いのかな?」「防犯性が心配…」と感じたことはありませんか?
鍵の寿命は約10年〜15年と言われており、長年使用している玄関ドアの鍵は劣化や不具合が徐々に進行していきます。
この記事では、古い玄関ドアの鍵交換にかかる費用、鍵交換をDIYで行う方法などについて詳しく解説します。
目次
古い玄関ドアの鍵を交換した方が良い理由
まず古い玄関ドアの鍵を交換した方が良い理由について詳しく解説します。
防犯性能が低い可能性がある
古い玄関ドアの鍵は防犯性能が低い可能性があります。過去に主流だったピンシリンダーやディスクシリンダーは、ピッキングや破壊に対する耐久性が低く、侵入者のターゲットにされやすい傾向があります。
現在では、ディンプルキーや電子錠など、最新技術を取り入れた鍵が推奨されています。新築の賃貸住宅などでも、ディンプルキーが玄関ドアの鍵に採用されることが多いです。
これらは複雑な構造や特殊なピン配置により、ピッキングが非常に難しく、犯罪者の侵入の抑止につながります。
鍵が故障する可能性がある
古い玄関ドアの鍵は、経年劣化により故障する可能性があります。長い間使用している鍵は内部のピンが摩耗し、鍵を回す際に引っかかりやすくなったり、鍵自体がスムーズに挿入・抜きにくくなることがあります。
さらに、内部部品が錆びたり汚れが蓄積することで、鍵が回らなくなったり、鍵穴の中で折れるリスクも高まります。
古い玄関ドアの鍵は日々のメンテナンスが不十分だと急に故障して家に入れなくなるトラブルを引き起こしかねません。
急なトラブルを起こす前に早めに交換しておくことが得策です。
▼関連ページ古い鍵の種類と特徴
鍵には防犯性の低いものから高いものまでいくつか種類があります。一般的にシリンダー内部の構造が単純なほど防犯性は低いです。
ここでは、古い玄関ドアについている可能性が高い鍵の種類と特徴について解説します。
ピンシリンダー
鍵の片方だけにギザギザの山があり、反対側は平らになっているのが特徴です。鍵と言われたらまず思い浮かべる方が多い形状かもしれません。
シリンダー内部の構造は、複数のピンが1方向のみに並んでいるシンプルな構造の鍵です。ピンが1列しかないため防犯性は低く、古いタイプのピンシリンダーはピッキング対策が施されていないのが殆どです。
現行のピンシリンダーは耐ピッキング性能が5分以上のものが増えてきましたが、耐カギ壊し性能は低く、破壊には弱いという欠点があります。
ディスクシリンダー
鍵の両側にギザギザの山があり、鍵を差し込む向きが「縦」というところが特徴です。
ディスクシリンダーは価格が安く、公団住居に採用されたことで広く普及しました。ただ、ピンシリンダーと同様にシリンダー内部の構造が単純でピッキングに弱いという弱点があります。
現在は製造の廃止が進んでいますが、古い集合住宅などでは、現在も玄関ドアの鍵にディスクシリンダーが使われているところがあります。
▼関連ページ鍵交換にかかる費用と料金相場
鍵交換はDIYで交換するか業者に交換してもらうかによって費用が異なります。
また、シリンダーのみを交換するか錠前一式を交換するかによっても費用は変わります。
シリンダーとは鍵穴、錠前とは錠ケースやシリンダー、サムターンなどの一式を指します。
DIYで交換する場合の費用相場
DIYで鍵交換を行う際にかかる費用は、主に錠前やシリンダー、必要工具の購入費です。
シリンダーは種類にもよりますが、10,000円~30,000円程度でネットショッピングやホームセンターなどで購入できます。
DIYでの鍵交換は専門業者に依頼するよりも安く済むことが殆どです。ただ、作業に不安がある場合や確実に安全な交換を求める方は、専門業者に依頼するのが安心です。
鍵交換業者へ依頼した場合の料金相場
鍵交換業者へ依頼した場合にかかる費用の内訳は、作業代+部品代です。業者によっては出張費や見積費が別途かかることもありますが、基本的にはこの2つです。
先述したように部品代は交換する鍵の種類によって異なります。ここでは、古い鍵から交換する際におすすめのディンプルキーや電子錠の料金相場を紹介します。
鍵の種類 | 交換費用(作業代+部品代) |
ディンプルキー | 27,500円~55,000円 |
電子錠 | 55,500円~100,000円 |
古い玄関ドアの鍵交換を行う手順とポイント
古い玄関ドアの鍵交換は自宅の防犯性を高めるためにも重要な作業です。
DIYで鍵交換を行う場合と業者に依頼する場合で手順や注意点が異なりますので、それぞれの方法を解説します。
DIYで鍵交換を行う手順と注意点
DIYでの鍵交換手順は以下の通りです。
①ドア側面に取り付けられた上下のビスを外して、フロントプレートを取り外します。
②シリンダー側の上下のピンを外して、シリンダーを取り外します。ピンを抜くときはシリンダーが落ちないように気をつけましょう。
③メーカーロゴが真上にくるように新しいシリンダーを取りつけます。先ほど外したピンを取りつけてシリンダーを固定します。
④ドア側面にフロントプレートを取りつけてビスで固定します。フロントプレートが浮いている場合、シリンダーを固定しているピンが浮いている可能性があるので、再度調整してください。
⑤最後に動作確認を行い問題なければ作業完了です。
注意点として以下のポイントを押さえておきましょう。
- 鍵交換を行う際は、閉め出しを防ぐために必ずドアを開けた状態で行いましょう。
- DIYでの鍵交換に自信がない場合や問題が発生した場合は、すぐに専門業者に相談しましょう。
下記記事では、DIYで鍵交換を行う手順や注意点をさらに詳しく解説しています。併せてご覧ください。
▼関連ページ鍵交換を業者へ依頼する方法と流れ
鍵交換を業者に依頼する場合、以下の方法で進めることが一般的です。
- 業者選定:お住まいの地域で出張対応している鍵交換業者を調べ、評判や価格を比較検討します。
- 相談・見積り:選定した業者に問い合わせ、鍵交換の目的や状況を説明し、取り付ける鍵の種類や料金などについて相談・見積りを依頼します。
- 日程調整:業者と交換日時を調整します。
- 施工実施:確定した施工日に鍵交換業者による交換工事が行われます。
- 施工内容確認:工事完了後、交換された鍵の動作確認や施工内容に問題がないか確認しましょう。
DIYでの鍵交換に不安がある場合や作業が面倒だなと感じる場合は、業者への依頼がおすすめです。
▼関連ページ古い玄関ドアの鍵交換は早めに交換するのがおすすめ
古い玄関ドアの鍵は早めに交換することがおすすめです。先述したように、古い玄関ドアの鍵は防犯性能や耐久性に問題が生じやすく、ピッキングなどの不正開錠に対する抵抗力が低いことが多いです。
防犯性の高いディンプルキーや電子錠に交換することで、自宅の防犯性を高めることができます。鍵がまだ壊れていないからといって安心せず、早めに交換しておきましょう。
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