MIWAのディンプルキーの合鍵は作れる?交換方法も解説!


目次
MIWAのディンプルキーは、セキュリティに優れた鍵として有名です。一般的なギザギザタイプの鍵とは異なるため、「合鍵が作れるのかどうかが気になる」「鍵を交換する方法について知りたい」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではMIWAのディンプルキーの基本的な知識を紹介しながら、合鍵の作製方法や交換方法などについても解説します。
MIWAのディンプルキーについて知ろう!
合鍵作製や鍵交換に関する内容を確認する前に、MIWAのディンプルキーがどういったものか知っておくと理解が深まるでしょう。ここでは、MIWAのディンプルキーの特徴や種類について解説します。
そもそもディンプルキーとは

ディンプルキーとは、表面に大きさの異なる複数のくぼみが彫られている鍵を指します。ゴルフボールの表面の凹凸をイメージすると分かりやすいでしょう。
鍵といえば、左右に刻みがあるギザギザタイプをイメージされる方も少なくないのではないでしょうか。1990年代後半まではディスクシリンダーと呼ばれるギザギザタイプの鍵が広く普及していました。しかし、ピッキングに弱いことや理論上鍵違い数が上限に達したこともあり現在は廃盤となっています。
そのようなこともあり、鍵メーカーはディンプルキーを含むより防犯性の高い鍵の開発に力を入れるようになっていきました。
ピンシリンダーやディスクシリンダーのピンの向きが1~2方向であるのに対し、ディンプルシリンダーは2~4方向と増えています。ピンの数が増えただけでなく、ピンそのものにアンチピッキング性能を搭載しているため簡単にはピッキングできません。
このように複雑な構造をしているため、ピッキングがしにくく合鍵が作りにくいのが特徴です。近年は、ロータリーディスクシリンダーというピッキングに強いギザギザタイプの鍵も普及していますが、複製のしにくさなどを考慮するとディンプルキーに軍配が上がります。
近年新築された住宅で使われる鍵の多くは、ディンプルキーになっています。また、古い物件でもディンプルキーに交換するケースが増加傾向のため、それだけディンプルキーに対する信頼が厚い証拠といえるでしょう。
MIWAのディンプルキーの特徴
ディンプルキーを販売している鍵メーカーはたくさんあります。しかし、そのなかでも美和ロック株式会社、通称「MIWA」は国内最大手の鍵メーカーです。建築用錠前の生産や販売の国内シェアは、なんと60%以上。国内だけでなく海外展開も積極的に行っており、MIWAの鍵は多くのユーザーに利用されています。MIWAのディンプルキーは、耐久性能に加えてセキュリティ性能も高いのが特徴です。
MIWAのディンプルキーの種類
MIWAのディンプルキーは、大きく分けると「PR」「LB」「JN」の3種類です。ここでは、MIWAのディンプルキーの種類について解説します。
PR(PS)シリンダー

PR(PS)は、鍵違い数が1,000億通りあるため、MIWAのディンプルキーのなかでも最大クラスの鍵パターン数を誇ります。複製が非常に難しく、安全性の高さが大きな魅力です。シリンダーは、メインタンブラーとサイドタンブラーの2重構成のため、ピッキングに強い特性があります。そのため、空き巣のプロがピッキングをしたとしても10分以上は持ちこたえることが期待できるでしょう。
また、鍵はリバーシブルになっていることから、挿入時に持ち変える必要がない点も便利です。鍵を挿し込む場所に、蓄光リングを設置し夜間でも鍵を開けやすくしたPR-Jシリンダーもあります。
LBシリンダー

LBは、賃貸住宅向けの鍵シリーズです。ダブルインライン×ディンプルの高精度キーが特徴です。賃貸物件の管理方式に合わせたチェンジキーシステムを採用しており、シリンダーの交換が不要になるのが大きなメリットといえるでしょう。例えば、鍵をなくしたり入居者が変わったりしても以前の鍵を無効にすることが可能です。鍵違い数は、約261億通りあります。ちなみに、LBタイプの鍵はPRと同様にリバーシブル仕様です。
LBのシリンダーは、フリーセレクトタイプとペアタイプの2種類があります。フリーセレクトタイプは、1本のキーで全室の鍵変更ができ、マスターキーの有無が選択可能です。ペアタイプは、部屋ごとに鍵が分かれており、部屋ごとに鍵変更ができます。ただし、ペアタイプにはマスターキーはありません。
JN(JC)シリンダー

JN(JC)は、精度の高い斜めピンを用いたディンプルキーです。4方向からのピンタンブラーを多数備えた高性能シリンダーのため、ピッキングは非常に困難な作りとなっています。鍵違い数は、約172億通りですので、他のタイプと比較すると少なめです。
しかし、防犯性能に影響はありません。耐かぎ穴壊しの性能は、G1~G3まで分かれており、G3は穴壊しの耐性が最大レベルのCP認定錠です。また、JNのディンプルキーは万が一鍵を紛失した場合でもチェンジキーシステムを持ったJCシリンダーに変更ができることも覚えておいてください。
MIWAのディンプルキーの合鍵は作れる?
MIWAのディンプルキーは、セキュリティ性が高い半面、複雑な構造となっているため、合鍵を作りたい場合は作製元のメーカーMIWAや鍵の専門業者などに依頼することが必要です。ここでは、MIWAのディンプルキーの合鍵を作る方法について解説します。
メーカーに依頼する

MIWAのディンプルキーの純正の合鍵を入手したい場合は、作製元のメーカーMIWAから取り寄せる必要があります。MIWAのホームページに、専用フォームが用意されていますので、そこから依頼しましょう。注文する際は、鍵を撮影し裏側にあるキーナンバーなどの情報が必要です。キーナンバーが消えてしまっていたり、鍵にMIWAの刻印がなかったりすると合鍵は注文できません。
セキュリティ認証IDシステムが付いた鍵の場合、セキュリティ認証IDの番号とキーナンバーの情報をそろえれば鍵の撮影なしで注文ができます。MIWAのホームページで合鍵の注文ができる鍵は「U9」「UR※現在は廃盤」「PR」「PS」の4種類です。マスターキーなどの特殊な鍵の場合は、通常とは異なる方法での手続きが必要となるため、注意してください。
サービス代行店に頼む
合鍵の作製は、MIWAのサービス代行店に依頼することもできます。MIWAのサービス代行店は、全国にありますのでディンプルキーを最寄り店に持ち込みましょう。近所にMIWAのサービス代行店がない場合は、サービス代行店のホームページからネット注文も可能です。
サービス代行店は、MIWAのホームページで対応していないタイプの鍵が注文できたり、クレジットカードなしで利用できたりするメリットがあります。ただし、純正キーを代行店経由でMIWAに注文する流れになるため、直接MIWAに注文するよりも届くのは遅いです。鍵によっては、3~4週間かかることもあります。
鍵業者に相談する
鍵屋の鍵作製サービスでは、あらゆる種類の合鍵作製を受け付けています。ただし、ディンプルキーは加工の位置が0.05mmずれただけでうまく機能しなくなるといわれており、従来の鍵よりも合鍵作製の難易度が高い傾向です。
さらに、MIWAのディンプルキーの場合はメーカーや代行店以外での合鍵作製ができない種類もあります。例えば、MIWAはPR、PSシリンダーやその合鍵に関する特許を取得しているため、鍵屋で合鍵を作る際には注意が必要です。さまざまな事情により、すべての鍵が対応できるわけではないため、合鍵の作製が可能かどうか、一度鍵屋に相談してみてください。
MIWAのディンプルキーの交換はどうしたらいい?
セキュリティを高めるために「現在使用している鍵をMIWAのディンプルキーに交換したい」「MIWAの別製品に交換したい」という方もいるのではないでしょうか。そこで、ここからはMIWAのディンプルキーの交換方法を紹介します。
DIYで交換する
手先が器用で工作が得意であれば、自分で鍵交換にチャレンジするのも方法の一つです。ここでは、MIWAのディンプルキーをDIYで交換する方法について解説します。
▼関連ページ既存の鍵の品番を確認する
DIYでMIWAのディンプルキーの交換をする場合は、まず現在使用しているドアや錠前の規格確認が必要です。例えば、ドアの場合は扉の側面に記載があり、品番は「MIWA」とメーカー名が書かれた下に「LA」「MA」などといった形式で表示されています。
MIWAのディンプルキーは、品番が同じであれば別商品と交換が可能です。また、品番が一致していない場合でも仕様が同じであれば交換ができる種類もあります。MIWAの品番は、「LA」「DA」「MA」などをよくみかけますが、これらの品番は互換性があるので交換可能です。品番が一致せず仕様が異なる場合は、交換ができないため、判断に迷った場合はあらかじめMIWAの製品カタログでチェックしておいてください。
鍵交換する際には、「ドアの厚み」「バックセット」「フロント」「ビスビッチ」を測っておくことも忘れないようにしましょう。これらのサイズが一致していれば、メーカーや型番が違っていても鍵交換できる可能性が高いです。
シリンダーを交換する
鍵交換の新しい部品が用意できたら、いよいよシリンダーの交換作業に入ります。最低限用意しておきたい工具は、プラスドライバーとマイナスドライバーです。作業をする際、ドアは開けたままにしておいてください。
ここでは交換の手順を簡潔に紹介します。詳しいシリンダーの交換方法はこちら
作業手順は以下の通りです。
- ドア側面にある金属プレートを固定しているビスをドライバーを使用して取り外します。
- 金属プレートが外れたら、シリンダーを固定しているピンを引き抜きます。
- シリンダーが外れるため、新しいシリンダーを穴にはめ込みます。
- 抜いたピンを戻して固定し、金属プレートを取りつけて作業は完了です。
- 扉を閉めて鍵を回したり、サムターンを操作したりするなどして動作に問題がないことが確認しましょう。
なお、作業をする際にピンを紛失してしまうことがよくあります。そのため、ピンを保管しておける箱などを用意しておくのがおすすめです。また、鍵交換は力をあまり使わずスムーズに作業ができるはずなので、力をこめなくてはならない状況になったら手順が間違っていないかどうか再確認しましょう。
ここで紹介しているシリンダーの交換方法は、あくまで一例です。シリンダーのタイプによって作業の難易度は変わるため、難しいと感じた場合は無理せず鍵屋へご依頼ください。

鍵業者に依頼する
DIYで鍵交換できれば、鍵屋へ依頼するよりも早く交換できたり費用が安くなったりする点はメリットです。しかし、間違った手順で無理やり取り付けてしまうと故障するリスクが高くなります。
DIYは、部品を紛失したり、扉を変形させてしまったりするトラブルにつながるケースも珍しくはありません。こうなってしまうと、逆に費用が高くついてしまうので本末転倒です。
鍵屋であれば、迅速かつ高品質な作業が期待できます。作業に少しでも不安を感じたら、できるだけ早い段階で鍵屋へ連絡しましょう。
MIWAのディンプルキーの交換なら鍵猿におまかせ!

MIWAのディンプルキーは、品質の高さで定評があります。鍵交換は、手軽にセキュリティを高めることが可能です。費用を抑えるために、DIYで鍵交換を行うこともできますが、作業に慣れていない場合は部品の紛失や破損、ドアの変形などトラブルが起きやすくなります。
そのため、鍵交換が不安な場合はプロへ依頼するのがおすすめです。鍵屋の鍵猿は、MIWAのディンプルキーの取り扱いや施工実績も多数ございます。
MIWAのディンプルキーの交換を検討している場合は、ぜひ一度、出張費無料の鍵屋「鍵猿」へご相談ください。
